日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

高校と地元スーパーのコラボ

2010-12-03 13:23:47 | アラカルト
我が家の近所にある某スーパー。
実は、以前は地元独立系スーパーだった。
それが、大手スーパーの系列になって3、4年になる。
大手スーパー系列になってから、変わったことがいくつかある。
その一つは、商品の種類が増えた代わりに、1割程度商品価格が値上がったことだ。
価格の値上がり感があると言うコトで、厳密に値上がりしたと言うコトではない。

もう一つが、今年になってからある高校の食物調理科とのコラボお弁当の販売だ。
ある高校と言うのは、三重県立相可(おうか)高校。
東海エリアでは、ローカルテレビ番組で時々取り上げれられる、チョッとした有名高校だ。
と言うのも、この相可高校の食物調理科と言うのは、調理のプロを養成するコトを目的としている、全国的にも珍しい学科を持っている。
その食物調理科の生徒さんたちが、「調理クラブ」と言うクラブ活動を通して運営しているのが、「まごの店」と言うレストラン。

この「高校生レストラン」が、とても人気と言うコトで、ローカル番組で取り上げられているのだ。
普通のレストランと違い、あくまでも教育の一環として飲食店経営の実習+調理実習+飲食店接遇実習を目的としているため、格安で美味しいと関西方面からもわざわざ訪れる人もいる程の人気店になっているようだ(当然、営業は土・日限定)。

その「高校生レストラン」と、大手スーパーが地域限定(=地域本部)がコラボして、お弁当を販売していたのだ。
そのコラボが発展して、この12月から「レシピ本」が出版されるまでになったのだ。
店頭でレシピ本を見たのだが、いわゆる有名料理研究家と遜色ない出来となっている。
むしろ、地元の食材をよく知っている高校生だからこそ、チョッとユニークなレシピもある。

これまで、コンビニでは地元高校生との開発商品の販売などがあった。
このときも「地産地消」をテーマにした、高校生ならではのユニークな発想に、「売れる商品」と言うビジネスとしての商品開発がされていた。
アイディアに考え詰まったら、高校生たちからアイディアをもらうと言う時代が来るのかも知れない。

少なくともそんなコトが無いよう、柔軟なアタマを保っていきたいものだ・・・。