日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

来年はどんな年?

2010-12-30 20:02:54 | アラカルト
今年も後1日。
イロイロなことがあった・・・と言うか、ありすぎた年だったように思う。
個人的な大病は別にして、日本を取り巻く環境の変化の大きな1年だったように思う。
それだけではなく、様々な変化が見られたように思っている。
その筆頭に上げられるのは、「スマートフォン」と「電子書籍」だろうか?

日経新聞のWEBサイトを見ていたら、「スマートフォンがPCを抜いた」とある。
10年ほど前に盛んに言われた「ユキビタス社会」というコトが、現実になりつつあるような社会変化だろう。
「ユビキタス」というコトバが使われはじめた頃は、「こんな社会になれば、いつでもどこでも情報を得られ便利だろうな・・・」という、あくまでも「イメージの社会」だった。
それが現実のモノになりつつある。

おかしなモノで、「イメージ」であった頃は盛んに「ユビキタス」と言うコトバを盛んに聴いたはずなのだが、現実になりつつある今は、ほとんど聞くコトが無くなった。
ただ、この様な「いつでも・どこでも・・・」という情報ツール(の市場)は、生まれたばかりなので、これからどのような拡がりを見せるのかは、まだまだ不確定なところも多い。
その点を考えれば「使う側」の変化が起こるのが、来年なのかも知れない。

このような「情報」をキーワードとしたモノが、話題になった反面もう一つ話題になったのは「環境」にまつわることだろうか?
最近では「水ビジネス」が話題になった。
この「水ビジネス」には、2つの面がある。
一つは「水道事業」などのインフラ事業だろう。
この面では、日本は世界でもトップレベルだと言われている。

もう一つは「水資源」という点だ。
この秋、東京都が東京都の水道水を取水している地域の土地を買い取ったことが話題になったことは、記憶に新しいトコロだ。
東京都のように、自治体が積極的に「水源確保」をしているトコロは、まだあまり多くないのではないだろうか?
先日、偶然見た夕方のニュースでは「日本の水資源が海外(特に中国企業)に狙われている(のでは?)と言う特集があった。
日本の山林価値と言うのは、林業的価値が中心で「土地保全」という視点や「水資源保全」という視点がほとんどない。
もちろん、国内のミネラルウォーター製造・販売を手がけている企業は、積極的に森林資源=水源資源と考えている。
しかし、このような発想で森林価値を見出している例は、まだまだ少ないのではないだろうか?

「21世紀は、水の時代」と言われているにも関わらず、元々水資源の豊かな日本ではどうもその「価値」が低く見られているように感じる。
そのような「価値変化」が山林地主さんだけではなく、社会全体が求められるようになるのでは?

いずれにしても、混迷するばかりの政治をあてにするのではなく、「企業が積極的に動く」コトが必要な年となるのが、来年のような気がする。