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ジタバタせずに、自主解散をしたら-名古屋市議会-

2010-12-15 12:42:59 | 徒然
名古屋市議会のリコールが、不成立から一転成立しそうな勢いだ。
名古屋市以外の方にとって、さほど興味の無いコトだと思う。
ただ、身の引き方と言うかけじめをつけるタイミングと言うコトを、今回のリコールで考えさせられた。

現在の名古屋市長・河村さんの意見や考えに大賛成!と言う方が、リコール署名をしたというよりも、市議さんたちに対しての不満でリコール署名をした人が多かった、と言うのが個人的な印象なのだ。

と言うのも、リコール署名の終盤戦、我が家近くの地下鉄の駅前ではリコール反対のお願いをする二人の市議さんが立っていた。
お二人は所属している政党が違うし、日頃の活動方法も違う。
一人の市議さんは、大きな政党に属し要職についているのかも知れないのだが、選挙以外では街中で見たことが無い方だった。
もう一人は、市議会が終了する度に「駅前報告会」を、熱心にされてきた方だった。
お二人とも「河村市長が指導するリコールに、反対をお願いします」と頭を下げているのだが、「駅前報告会」をやっている市議さんには「応援してますよ」と声がかかるのに、もう人の市議さんは前を素通りする人ばかり。
素通りされる市議さんのバツの悪そうな表情は、選挙活動では見ることが出来ないような表情だった。

結局集まったリコール署名は、目標数を大きく上回るモノだったのだが、選挙管理委員会での審査の結果、リコールは不成立となった。
不成立となった時、一部では「選挙管理委員会」の委員のうち半数以上が元市議だから、リコール不成立を狙ったのではないか?と言うコトまで言われた。
それをあらわすように、異議申し立てで無効が有効になるケースが相次いでいる。
私が住む区では、異議申し立ての結果、無効とされた署名のうち80%以上が有効となっている。
これほどまでに高い率で無効が有効になってしまうこと自体、本当に審査をしたの?と、疑いたくなってしまうのだ。

そんなゴタゴタがあった「名古屋市議会リコール」なのだが、冷静に考えてみれば、リコール成立数よりも大幅に上回った時点で、何故自主解散を市議会側は選ばなかったのだろう?
変に元市議が多くいる「選挙管理委員会」に任せてしまったがために、市議会全体のイメージダウンになってしまった部分もあるのでは?と、感じている。

結果がどうなるのかは、今(お昼現在)では分らない。
でも、リコールが不成立になったとしても、ジタバタせず自主解散をした方が、市議さんたちのイメージもこれ以上悪くなるコトは無いのでは?
むしろ、リコール署名の数の多さから、「市議としての仕事とは何か?」と言うコトを、改めて考え、「それに似合うだけの仕事をしてきたのか?」と言う「仕事と給与の棚卸」をし、市民が求める「対費用効果の高い市議会とは?」と言うコトを考えた上で、ご自分なりのヴィジョンを堂々と述べて欲しいのだ。
そのことをどれだけ理解している市議さんがいるのか?そのことが問われたリコールだと思うのだ。
リコール署名後、ズルズルと引き伸ばしてしまったがために、市議さんたちの「市議(と言う利権)への執着」と言う、醜さばかりが目に付いてしまったように感じる。