日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

クリスマスだから・・・チッと心を分けましょう

2010-12-18 19:02:57 | アラカルト
今月に入ってから、ファストフードのテレビCMが「クリスマスバージョン」になり始めた。
チキンもハンバーガーも、「クリスマスには、チキン」と言った感じだ。
そんな「クリスマスチキン」は、何もファストフードだけに限ったことではない。
コンビニも「クリスマスはチキン」とテレビCMを、積極的に展開をしている。

その中で、「オヤ!」と気になるテレビCMがある。
ファミリーマートの「フライドチキン」のCMだ。
CMそのものは、取り立てて変わった内容ではない。
私が「オヤ!」と思ったのは、CMの最後に登場するテロップだ。
「チキンで世界に愛を。」とある。
どうやら売上金の一部を、国連WFP協会に寄付されるようだ。

そしてもう一つ、同じ国連WFP協会に寄付される「クリスマスプロジェクト」が、今日の朝日新聞WEBサイトで紹介されていた、NPOワールド・ビジョン・ジャパンの「ラブケーキプロジェクト」だ。
クリスマスケーキの1P分を、ケニアの子供たちの食糧援助に充てる、と言う内容の全国のパテシエが集まり展開をしているプロジェクトだ。

このようなプロジェクトを見ると、一つ思い出すコトがある。
それは、26年ほど前イギリスのロックアーティストたちが集まって作った「バンドエイド」だ。
楽曲のタイトルは「Do they know it's christmas?」。
発売されたのも、丁度今頃だったように思う。
この「バンドエイド」の結成と楽曲のヒットが、その後の「USA for Africa」へと繋がっていく。

多くの日本人にとってのクリスマスは、一種のお祭りのようなものなのかも知れない。
しかし、反面「歳末」と言うコトもあり、チャリティーなどへの意識が高まる時機でもある。
そんなコトを思いながら「チョッと、心を分けあいたい」と言う、気持ちになるようなチャリティーが、増えはじめているように思う。
それも、無理をしないで楽しめるようなチャリティー参加だ。
そんな企業の仕掛けもまた、時代と言うコトなのかも知れない。