日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

グーグルとテレビ

2010-12-27 07:51:23 | CMウォッチ
昨日、夕方のニュース番組を見ていた。
この後の番組はお料理番組で、日頃の料理のアイディアなどの参考にしている。

そのつもりで、チャンネルを変えることも無く見ていたら・・・「???グーグルの番組?」という番組が始まった。
この時点で、思わずチャンネルを替えてしまったのだが、「遂に、グーグルもテレビ番組を持つようになったのか?」という気がしたが、どうやら「年末特番」だったようだ。
番組の内容は、タレントさん4人がコタツにあたりながら、ノートPCを使いながら今年話題になったコトや出来事などを「検索する」というコトらしい(とてもシュールな光景のように見え、チャンネルを替えてしまった)。

もちろん、この番組の提供は「Google」だ。
この秋から「Google」は、積極的にテレビCMを展開している。
第一弾となったのは「ファッションショー」だった。
若い女性4・5人が集まり、一人が大きなスクリーンの前に立って、「Google」で検索したファッションサイトを使って、ファッションショーを繰り広げると言う内容だ。
このテレビCMが始まったのが、丁度「Googleがファッションの通販サイト事業展開」というニュースがあった。
私などは、そのための布石としてのテレビCMなのか?と思ったのだが、その後も「Google」は新しいテレビCMを展開している。

その一つが「Google earth」を使ったテレビCMだ。
「ファッションショー」の時く同じ様に、プロジェクターを使って大きなスクリーンに「Google earth」を映し出し、スカイダイビングを楽しんでいるような姿をビデオ撮影する・・・と言う内容だ。
こちらは、「ファッションショー」の時よりも、相当大掛かりなテレビCMだ。

もう一つは、「ブラウザーでアニメーションを作ろう」と言うテレビCMだ。
最初は高校生たちが集まって、一人ひとりが一つのテーマに沿って「絵」を描いて、それを重ね合わせて一つのアニメーションを作っている・・・と言うテレビCMかと思ったのだが、サイトを見ると高校生だけではなく、様々な世代の人たちが参加しているようだ。

これらの「Google」のテレビCMは、「Googleは決して検索だけではありません」というコトを伝えると同時に、「Googleで出来る、いろいろなコト」という提案をしている。
それは、ファッション(通販)サイトであったり、Googleearthであったり、Googleクロームだったりする。
それを伝えるために、ライバル媒体(?)であるテレビCMを使っているのだ。
ただそこには、一般的な企業・商品CMとは違う「コミュニケーションの楽しさ」を伝えている。
それはインターネットと言う「非対面」ではない、「対面型のネットの楽しみ」を提案している。
そんなコトを含め、とても興味深いテレビCMだと思っている。