日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本食ブームの次は・・・

2010-12-17 13:34:43 | CMウォッチ
最近、チョッと気になっているテレビCMがある。
大塚製薬の「Soy Joy」のテレビCMだ。

このCMで取り上げているのは、「食糧危機と大豆」。
お恥ずかしい話なのだが、このCMを見て「海外、特に欧米では大豆は家畜の飼料であって、人が食べる食材ではないのか・・・」と言うコトを知った。
もちろん、欧米でも大豆を使った料理はある。
ただ、日本のように様々な姿形を変えた料理は無いと思う。
他にも、収穫時期(ご存知「枝豆」は、大豆の未成熟状態)によって食べ方が変わると言うのも、日本くらいなのかも知れない。


現在NHK教育で放送されている、「和の極意・新養生訓 千変万化大豆を尽くす」などを見ても分るのだが、日本人は大豆と言う食材から調味料(味噌・醤油)、納豆、豆腐、湯葉、豆乳、煮豆など様々な料理を作り出している。
まさに「大豆尽くし」と言った感がある。
それだけ、欧米とは違う豊かな食文化を持っているのだと思う。

ところで、ここ2、3年マドンナの専属シェフとして脚光を浴びている日本女性がいる。
彼女の料理は、「マクロビオティック」と呼ばれるお料理。
「マクロビオティック」そのものの考え方は、桜沢如一さんという食文化研究家が考え出したもの。何故か日本よりも欧米で広まったようだ。
そのことを考えると、今のハリウッドセレブと呼ばれる人の一部は「ヘルシー日本食」ではなく「食事治療的日本食」へと興味が移っている様に思う。

そんなコトを考えながら「Soy Joy」のテレビCMを見ていたら、「日本食ブーム」の次は何だろう?と思ったのだ。
もしかしたら?と、感じるのは「精進料理」だ。
と言うのも「マクロビオティック」よりも、現在の日本食と同じような感覚で作りやすいのでは?と、思ったからだ。
何よりも、最近の「精進料理」は、とても美味しくバラエティーに富んでいる。

大切なコトは、日本食や精進料理、マクロビオティックの考えのベースに「美味しく使い切る(=尽くし)」があると言うコトだ。
そんな考えを含めて、新しい日本の食がブームになっていけば、「Soy Joy」のテレビCMのような心配は、減るのかも知れない。
そして、その頃にはマックで「ソイミート(大豆で作られた「肉もどき」)バーガー」が登場し、人気になっているかも知れない。