日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

そろそろ「お正月モード」?

2010-12-25 20:09:46 | 徒然
多くの百貨店や、ショッピングモールでは閉店をした今頃から、お正月用の飾りつけが始まっているのではないだろうか?
1夜明けると、百貨店やショッピングモールは「お正月モード」へと変わる。
そして週が明けると、「お正月休み」となる企業も多いだろう。

ところで、この年末になって思うコトがある。
それは「今年は一体どんな1年だったのだろう?」というコトだ。
事件・事故と言うのではなく、経済や政治と言う点で「何か、ハッキリしない年だった」という気がするのだ。
「デフレ経済」といわれ、ファストファッションが注目を浴びたのは、昨年のこと。
特に、ユニクロやH&Mなどが次々と銀座に進出をした。
今年に入ると、そのようなファストファッションブランドの名前をパタリと、聞くコトが無くなった。
それどころか、ファストファッションが進出をした銀座では、海外の有名ファッションブランドショップが、次々と撤退をし始めた。
このような話題が出るたびに言われたコトが「既に、日本市場は魅力的ではない」というコトだった。

テレビCMにしても、やたらと目にしたのが「携帯(電話)ゲーム」だった。
今一番流れているテレビCMの一つが、「携帯(電話)ゲーム」なのではないだろうか?
それも、いわゆる若年層を対象に考えているのではなく、大人=テレビゲーム第一次世代といえそうな、今の30代~40代を対象にしているように感じている。

全体的に感じるのは、「元気の無い・内向きの若年層、いつまでも(消費の)中心でいたい?バブル世代」というコトだ。
単純な世代割が出来るわけでもないし、そもそもメディアが作っているブームや話題があり、それに影響されている部分も多いと思う。
その一つがNHKのドラマ「セカンドヴァージン」だろう。
ドラマそのものを見たことが無いのだが、この秋~冬にかけ雑誌の見出しタイトルで、このドラマの話題が多かった印象がある。
その取り上げられ方というのは、アメリカのドラマ(⇒映画化)「セックス・アンド・ザ・シティ」に良く似ているように感じた。

もちろん、「電子書籍」や「スマートフォン」、「3Dテレビ」などの「次世代」を感じさせる商品も多かった。
多かったのだが、それらの真価が問われるのは来年なのかも知れない、
と言うのも「電子書籍」にしても「3Dテレビ」にしても、「ソフト」の充実があって初めて、使い手としての満足感が生まれると思うからだ。

さてさて、来年はどんな1年になるのだろうか?
生活者の「生活サークル」が小さくなるコトを嘆くのではなく、「生活サークルを充実させる」という提案が、必要な時代が来ているのかも知れない。