日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

子どもよりも大人が心配

2010-12-11 19:30:13 | アラカルト
毎日新聞のWEBサイトを見ていたら、「大人の知力 無作為抽出お宅訪問 国際調査」と言う記事があった。

この見出しを見て、ドッキとされた方も多いのではないだろうか?
この「大人の知力」を調査する経済協力開発機構は、先日子どもの「学力」の国際調査を実施した機関でもある。
子どもの学力の次は、大人の知力というコトらしい。

新聞やニュースなどでも話題になった「子どもの学力」については、以前の調査で日本の成績は芳しいものではなかった。
そのため「ゆとり教育のツケ」などと、批判もされたような記憶がある。
そして前回の結果を踏まえ(?)学習指導が変わったコトもあり、今回は「読解力」などで、成績が上がっていた。
この結果を見て、一番安心したのは文科省だったかも知れない。

内容は違えど、今度は「大人」を対象に実施されると言う。
無作為で抽出した大人3,000人を対象に、わざわざノートPC持参で調査員がお宅訪問と言う調査方法も、大変だと思う。
在宅率などが下がってきている現在、平日に訪問されても果たして家にいる人がどれだけいるのだろう?と、疑問に思うのは私だけだろうか?

もう一つ気になるのは、IT関連の問題(?)もあるようだが、無作為の抽出したお宅が高齢者世帯で、PCそのものが無いとか触ったことが無いという場合などは、果たしてどういう判断をされるのだろう?と言う疑問もある。
統計的に見ても、日本は高齢者社会となりつつあるのだ。
少なくとも、世代別くらいの条件が無くては、調査としての信頼性に疑問が付くのではないだろうか?

いずれにしても、日頃から子どもに「勉強をしなさい!」と言っている大人が、どれだけ子どもに負けないほどの「社会力」を含めた「知力」を身につける努力をしているのか、とても興味がある。
社会に出てしまうと、それまでの勉強はどこへやら。
もちろん、日頃から様々なアンテナを広く張って、情報収集をするだけではなく、専門分野を問わず、勉強をする努力をしつづけている!と、自負できる大人がどれだけいるのだろう?と思ってしまうのだ。

そんなコトを考えると、「子どもより大人が心配」に思うのは、私だけだろうか?