日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

地デジビジネスは、広がる?

2010-12-09 12:01:52 | ビジネス
昨夜、テレビを見ていたら「テレビを地デジ対応にしても、録画機器(DVDレコーダーなど)も地デジ対応にしましたか?」という、ニュースがあった。

おそらく、エコポイント半減前に駆け込み購入をされた方の多くは、「とりあえず、テレビを地デジにしたから、7月からは大丈夫!」と思っていらっしゃるのではないだろうか?
もちろん、集合住宅については地デジ対応アンテナの設置工事が必要となるので、テレビを買い換えたからと言っても、地デジでテレビが見れるようになるわけではない。
そのようなコトも、熱心な「地デジキャンペーン」で、理解が深まっているように思う。

しかし「DVDレコーダー」など録画機器が地デジ対応でないと、地デジテレビのフルサイズで見られないなどの情報をもっている人たちはどれだけいらっしゃるのだろう?
おそらく、昨夜のニュースはそんなコトへの注意喚起があったように思う。

そんなニュースを見ながら思ったことは、「地デジビジネスは、拡大の一途」だというコトだ。
もちろん、来年7月24日を過ぎれば地デジ対応テレビの売上は、パタリと減るだろう。
少なくとも、買い替え需要はなくなるだろう。
もっともその前に「エコポイント」が終了してしまうので、来年の4月からテレビの売上そのものは、急激に落ちてしまうと予測されているようだが・・・。
その次は「地デジ対応レコーダー」で、売上確保と言うコトになるのだろうか?

そして、「地デジビジネス」の巧妙さと言うコトも感じた。
「地デジ」の理解とご協力のために、まず言われたコトは「地デジ対応テレビへの買い替え」だった。
それからしばらく経ってから「アンテナはUHFに。集合住宅にお住まいの方は、工事が必要な場合があります」というコトになった。
これは、今でもアナログテレビを見ている、または、地デジ対応テレビでも受信工事が終わっていない集合住宅などでは、テレビを見ていると番組の下にこのようなテロップが、流れつづけているはずだ(と言う、我が家もまだ地デジ対応にはなっていない)。
そして、今度は「録画機器も地デジ対応にしないと、裏番組録画は出来ません。テレビ画面フルサイズで録画できません」と言うコトになってきた。

このような情報を何故、もっと早く出さなかったのだろう?と、単純に疑問に思うのだ。
確かに、家電メーカーとしては次の販売戦略(と言うほどではないが)として「地デジ対応レコーダーへ買い換えないと、録画映像がタイヘンなコトになりますよ!」と、新たな購買を勧めることが出来る。
そんな業界の思惑が、このような地デジ情報の小出しに繋がったのだろうか?と、穿った見方をしてしまうのだ。

ただ、そんな地デジビジネスもテレビ放送と言う視点で見ると、違ってきそうだ。
例えば、インターネットの光を使ったテレビ受信方法やケーブルテレビ、パソコンでのワンセグなどなど、テレビの電波の受信の仕方そのものが一つではなくなってきている。
それは、NHKがyoutubeで番組の一部を(無料で)流すと言うコトと合わせて考えると、「テレビ」という放送局も一つの見方では、時代にそぐわなくなってきていると言うコトだろう。

来年は「テレビ」がイロイロな面で大きく変わる年になるかも知れない。