日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「光の道」第2幕?

2010-12-14 13:26:07 | ビジネス
以前、ソフトバンクの新聞広告「光の道」について、エントリさせていただいた。
どうやら第2幕が、上がりそうだ。

今月に入り、ソフトバンクのテレビCMでチョッと変わったと言うか、イマイチ分り難いテレビCMが流れている。
それが「光の道」のテレビCMだ。
このテレビCMを見ただけでは「何のことを言っているの?」と言う、印象しかない。
白戸家のお嬢さん(=上戸彩さん)が、勤めているソフトバンクのお店で、お客様に商品説明をしながら手が挙がり「何か、変!」と言い、お父さんが「何か落ち着かないな・・・」と言いながら、自分の尻尾を追いまわす(=グルグル回っている)。
お兄さんは、道を歩きながらクシャミをし、同じく「何か変!」と言う。
その間に入れられている映像と言うのは、衛星を監視している機関が(巨大な?)隕石が地球に向かってくるのを、キャッチしザワザワとしている場面だ。

このテレビCMだけで「光の道」第2幕が上がると言うのではない。
今日のYahooのトピックスに紹介されていた、産経新聞の記事から、第2幕が上がるのでは?と言う気がしたのだ。

これまで固定電話などの通信事業をリードしてきたのは、当然のことながらNTTだ。
元々NTTの前身日本電信電話公社が、現在の電話線のネットワークを作り上げてきたのだから、当然のことだろう。
そして、もう一つ通信事業をリードしてきた企業がある。
現在のKDDIだ。
国際電話などの回線を、一手に引き受けていた。
言い換えれば、国内はNTT・国際はKDDIと言う、棲み分けの中で通信事業はされてきたのだ。

ところが、NTTの民営化に伴い、様々な企業が通信事業に参入してきた中に「日本テレコム(旧国鉄系通信会社)」があり、その携帯電話会社であったJ-フォンを英・ヴォーダフォンが買収、丁度その頃孫さんが携帯電話事業参入を考えていたこともあり、ソフトバンクがヴォーダフォンを買収し、現在のソフトバンクとなったと言う経緯がある。
その意味では、NTTやKDDIとでは、企業の成り立ちが大きく違う。
ある意味、ソフトバンクは新参者であり、NTTやKDDIからすれば「自分たちの市場に土足で入り込んできた」感があるのでは?(あくまでも、私の個人的感覚)。

これまではどちらかと言えば、NTT側の意見が中心でソフトバンク側の意見は、「とりあえず聞いておくけど、多分無理(と言うか、最初から無理)」と言う雰囲気があったように感じる。
なぜなら、NTTは民会会社とはいえ、元々は国が経営する企業だったからだ。
そのような企業に不利となるようなコトは、いくら総務省でもやり辛いはずだ。
産経新聞の記事では、NTTの顔を立てつつソフトバンクの意見も聞きましょう・・・と言う、折衷案のように見受けられるのだが、それだけでもソフトバンク側としては、大きな前進だと感じるのでは?
と同時に、NTT側としては大きな譲歩を迫られたと感じるのでは?
その意味で「光の道・第2幕」と言う気がするのだ。