日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

CD売上とヒット曲

2010-12-20 21:09:56 | ビジネス
今日、今年1年で売れたCDの発表があった。
ベスト10は、「AKB48」と「嵐」が分け合うと言う、なんとも変わったベスト10だったようだ。
最初、このニュースをYahooのトピックスで見たとき、一瞬トピックスの見出しの意味がわからなかった(恥)。

このベスト10を見て、「あれ?」という違和感を感じたのは私だけだろうか?
確かに、「AKB48」も「嵐」もそれぞれの楽曲がヒットしたとは思う。
思うのだが、テレビドラマやテレビの歌番組をほとんど見ず、音楽情報の多くをFMで得ている私としては、この2つのグループの楽曲がそれほどヒットしたと言う印象が無いのだ。

そのことが気になり、夕方のニュースを注意してみていたら、それぞれ独自の「販売戦略」があったようだ。
「嵐」は、多くのアーティストが行っている「音楽配信」をしていないと言う。
「嵐」の楽曲を聞くためには、CDを購入しないと例えシングルであっても、総てを聴くことが出来ないのだ。
そのためファンは、CDを買わざる得ないと言うコトになる。

もう一つの「AKB48」は、CDに「握手券」などの「特典」付きで販売だったようだ。
確かに、「AKB48」のCDが発売された数時間後には、「AKB48」のCDがネットオークションに多数出品された、と言うニュースがあったという記憶がある。
ファンとしては、CDが欲しかったわけではなく「特典」が欲しかっただけのようだ。
だからと言って、この「特典」なしCDがネットオークションで多数出品されたからと言って、CD売上とは関係はない。

実はもう一つ、あまり実感の無いヒット曲というものがある。
それが「K-Pop」と呼ばれる、韓国のアイドルグループの楽曲だ。
「この楽曲が『少女時代』『KARA』です」といわれれば、「どこかで聞いたことがある・・・」程度であって、オバサンである私には「少女時代」や「KARA」と「AKB48」の楽曲としての差が良くわからない。
似たり寄ったりの楽曲ばかりで、特徴が無いように感じるのだ。

しかし、韓国では国を挙げてK-Popアイドルグループ育成に励んでいると言う話を聞く。
そのため、グループのメンバーを選別し、日本語をトレーニングし、流暢な日本語で歌を歌えるような訓練をしていると言う話を聞いたことがある。
確かに、「韓流ブーム」をキッカケに、韓国の芸能界は「日本を一つの大きな市場」と考えているように思う。
日本人ウケする楽曲を作り、プロモーションをするのは当然だろう。
だからと言って「官製アイドル」と言うのは・・・「音楽」と言う自由さとは相容れなような気がする。

ところで、私がFMで聞いていたJ-Popのヒット曲というのは、「ダウンロード」はされても、CDではヒットしなかった・・・というコトだろうか?
とすれば、CD売上=ヒット曲だとは言い切れないのでは?
ヒット曲という考え方もまた、変わる時のような気がする。