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女性マーケターから見た日々の出来事

そうか・・・原子力発電って、高コスト事業だったんだ。

2013-07-11 19:35:02 | アラカルト

J-CAST・テレビウォッチというサイト内に「ワイドショー通信」というコンテンツがある。
テレビ朝日系列の「モーニングバード」が、取り上げられていた。
取り上げられていた内容というのは、「原発の発電コスト」

J-CAST テレビウォッチ 「原子力は安い」の大ウソ!原発10.68円、火力9.9円、水力7.26円

元々ワイドショーで取り上げられた話題なので、ご存じの方も多いと思う。
このデータを知って、どう思われただろうか?

一つは、経済界が「安い電力を安定的に供給するには原発再稼働が必要」と言っているが、その実、原発の発電コストは高いので、「安い電力」とは言えないのでは?
むしろ、「フクシマ事故」以来原発そのものが停止されているので、原油の輸入量が増えたと言う理由で、電力料金の値上げが続いていることにも、やや疑問を感じるのだ。
何故なら、元々高コストの原発が停止されているので、原油の輸入量が増えたからと言っても、この2年余りの値上げは本当に必要だったのか?と言う気がするのだ。

もちろん、この番組に出演されている方が「反原発」という考えの方もいらっしゃるし、これまで言われてきた各エネルギーこコストの計算方法と違うことを考えれば、一概に言えないのかも知れない。
だが、このコスト計算の元となっているのは「有価証券報告書」。
そこにウソの記載などがあれば、法的に罰せられる程の報告書だ。
そう考えると、現実と大きくかけ離れた数字ではないと思う。

交付金に関しては、賛否いろいろあると思う。
「フクシマ事故」でわかったように、都市部の生活維持のために地方にそのリスクを押しつけてきたのだから、その見返りのようなモノを地方が期待するのも当然かもしれない。
だからと言って、造られたモノが「・・・」と言う気がしない訳ではない。
地域の雇用を生み出すような、振興策をもとにしたモノであればもっと違っていたと思う。
「取りあえず 交付金をもらった象徴」のような、ハコモノを造ってしまうと言う発想が「・・・???」なのだと思う。
もしかしたら、雇用を新たに生み出すような政策では、交付金がもらえなかったのかも知れないが。

もう一つは、経団連に名を連ねる企業の中に「原発」の技術を持った企業があるとはいえ、余りにも経団連などの財界が「原発再稼働」に対して積極的過ぎる、と言う点だ。
「高コスト発電の原発を、稼働させる」と言うコトは、さまざまな場面での生産コストが上がる、と言うことにもなる。
経団連に名を連ねるような大企業の場合、電力会社から購入する電力料金の割引や既存の電力会社以外の電力会社から購入する、と言う方法があるのかも知れないが、下請けや孫請けのような中小零細企業の場合、高コスト発電による電力料金が、生産コストに直接影響してくる。
そう考えると、経団連の「原発再稼働」の要望というのは、チグハグな気がするのだ。

いずれにしても、この様な情報がテレビというマスメディアで取り上げられるとなると、生活者の反応はより「脱原発」へと動くのではないだろうか?