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SNSと選挙

2013-07-05 13:39:50 | 徒然

参院選挙が告示され、選挙戦が始まった。
今回の選挙から、ネットなどの活用ができるようになったため、「ネット選挙」のスタートとも言える。

「立候補者が何かをツイートし、それを見た選挙民がツイートする」と言うのが、一般的な「SNSを活用した選挙戦」というコトになるのだと思う。
そしてそのイメージを新聞などのメディアが、盛んに言っていると言う気がしている。

ところでこの「ネット選挙」本来在るべき姿とは、どのようなモノなのだろう?
新聞などを読むと「インターネット、特にSNSを利用して、立候補者がツィート為たりFacebookで、情報を発信したりする」というコトのようだが、それが「ネット選挙」では無いのでは?と言う気がしている。

むしろ、今まで選挙に対して積極的では無かった20代~30代に向け、「選挙に行こうよ。選挙に行かないと、自分たちの未来が危ういよ!」と、TwitterやFacebookなどで拡散し、彼らが自由に選挙や立候補者を語るコトの方が、SNSを使った選挙、といえるのではないだろうか?

先日「スタバゼロ県の選挙」という日経の記事について、エントリをした。
「地方が見えない東京メディア」
現在のSNSのヘビーユーザー(?)は、女性なら10代~20代、男性なら20代~30代。
この層は投票率も低く、政治というか選挙に対して余り興味・関心が高くない層、だといわれている。
とすればSNSを活用する、というコトはこの「選挙に興味・関心を持っていない層にアプローチをする」という意味でもある。

一昔、二昔の感覚では、SNSを使って発信すれば興味・関心を持ってもらえる、と言う感覚なのだろうが、現実の彼らは、自分達に興味・関心のないコトに対して「スルー」をしてしまう。
と同時に、彼らは立候補者の言葉ではなくリツイートされた仲間(同世代)の言葉を信用するという傾向がある。
しかも「炎上」という騒動を見れば判るように、同調性が強い傾向もある。

「SNSを活用した選挙」と言うのは、実は立候補者がつぶやいたり、Facebookで近況報告をして、親しみを持ってもらうのではなく、「まず、選挙ってどう思う?」というトコロから問いかけ、直接的な選挙行動をしてもらう、と言うコトなのではないだろうか?