日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「地方と中小零細、個人」に厳しい、政策の時代がやってきた

2013-07-22 04:43:18 | 徒然

昨日の選挙結果を受け、自民党が参議院でも第一党となり「ねじれ」が解消された。
少なくとも、投票行動をした人達の意思の多くが、自民党だった・・・と言う選挙結果だ。
もちろん、自分が投票した政党が政治に反映されなかった、と言う方も多いと思う。
もしかしたら、その様な「死票」のほうが多いのかも知れない。
もう一つは、選挙前の予測と違い投票率の低さと言うコトも関係しているだろう。

選挙に行かなかった人の中には、「どの政党に入れても、変わらない」という考えの方もいらっしゃっただろうし、各党が訴えた内容に共感することが無かった、と言う方もいらっしゃるかも知れない。
ただ、結果は結果なのだ。

「自民党が参議院でも第一党となった」と言うコトは、これまでよりも自民党にとっては「国会運営がし易くなる」と言うコト。
数が多いことで「無理押し・ごり押し」で、政策が決められていく可能性が高くなった・・・と言うコトでもある。

では、何故自民党が勝てたのだろう?
「アベノミクス」で、景気が回復した感があったからだろうか?
メディアが、選挙前から「自民圧勝」と書き立てたことで、「どうせ、自民党が勝つのでしょ」という、社会的雰囲気があったからだろうか?
ライバル政党である、民主党への絶望感だったのだろうか?
確かに民主党の場合、総理経験者の暴走ぶりは、民主党に大打撃を与えたかも知れない。
期待されていた「維新の会」も、橋下さんの「従軍慰安婦」の問題で、大きくダメージを受けただろう。
と言うコトは、自民党以外の政党に対する落胆感が自民党へと流れた・・・と言うコトになるのかも知れない。

いずれにせよ、安倍さんが掲げる政策が選挙によって、支持を受けたと言う判断のもと次々といろいろな政策が打ち出されていくと思う。
しかし、その政策は以前から拙ブログでも書いている様に「地方と中小零細、個人・特に若年層と女性」には、厳しい政策であるコトには変わりないだろう。

ハッキリ言って「アベノミクス」で、景気が回復するとは思えない。
大企業に恩恵がある政策なら、最終的に下請け、孫請けにまでその恩恵が流れてくるのか?というと、決してその様なことはないだろう。
事実、小泉政権時の頃を思い出して欲しい。
「いざなぎ景気超え」と言われた、小泉政権時の経済だったが、その「好景気」を実感できた方というのは、どのくらいいらっしゃるのだろう?
企業倒産が、その頃減っていたのか?企業のリストラは無かったのか?と言うと、決してそうでは無かった。
「規制緩和」という名前の基、さまざまな規制が緩和されベンチャーと呼ばれるような企業が現れ、新しい市場を創って行く、チャレンジ精神に溢れた経済とはならなかった。
むしろ「規制緩和」をされたことで起きた弊害が、ここに来て目立つ様になってきた。
と同時に、小泉政権時から言われ始めた「自己責任」という言葉によって、疲弊していった人達の多さをどう考えれば良いのだろうか?

その小泉政権をモデルにしたのが、安倍政権であると考えると、決して景気が回復実感を多くの人が感じる、と言うコトは難しいだろう。
その覚悟を、私達国民がしなくてはならない政治がはじまる、と考えた方が良いかも知れない。