日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

選挙前になると、いろいろなことが延期される

2013-07-08 21:25:10 | 徒然

参議院選挙がスタートした。
スタートした割りには、街宣車が少なく比較的静かな週末だった。
ネット選挙解禁で、候補者の皆さんは街宣車で名前の連呼ではなく、ネットでつぶやいていたのだろうか?

変わったのはそれだけではない。
と言うよりも、選挙前になると変わることの一つが、選挙民に受けが悪い政策が棚上げされることだ。
今回は「消費税と憲法」のようだ。
消費税の値上げは、時期をずらすような発言が出ているようだし、憲法改正は安倍さんの肝いりだと思っていたのだが、ここに来てトーンダウンしている。
何が何でも改憲!から、もう少し議論をして・・・と言う感じだろうか?

ただ、改憲に関しては国民投票をする位の重要事項なだけに、人気取り政治家に任せて良いのか?と言う気がしている。
何故なら、今トーンダウンしている政策などは、いずれ実施されることがほぼ確定していることばかり。
確定している内容そのものも、どれだけ議論をされたのか?と言う印象を持っている。
今に始まったことではないにせよ、選挙前だからという「リップサービス」のような、耳障りの良いことばかり言わないで欲しい。

財政にしても、決して豊かとは思えないのに旧来的な感覚の「バラマキ」が行われている。
確か、民主党が与党の時には「バラマキ!」と、痛烈な批判をしていたとおもうのだが、今はそれ以上の「バラマキ」という予算だったと思う。
しかも、イノベーティブな事業分野への投資とはほど遠い・・・。

選挙で空手形をいっぱい出すのは、選挙に勝つためだろう。
でも、選挙民の多くは「空手形」にたいして、とても冷静に見ているのではないだろうか?
特に経済の分野では、「アベノミクス」の対象が「都市型・大企業」であって、「中小企業・地方・個人」には、恩恵がほとんど無い(状況)だ。
「円安」で収益が改善した大企業であっても、実際のビジネスでの売り上げは?と見ると、決して良い訳ではない。
そう考えると、「アベノミクス」効果はなかったのでは?と言う気がしてくる。

選挙前だから、支持を得られなさそうな政策はひとまず棚上げ、と言うのであれば選挙民をバカにしている。
メディアに踊らされないように、しなくては!と、静かな選挙期を考えるのだった。