日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

猛暑に思う

2013-07-09 19:52:52 | ライフスタイル

梅雨が明けたと思ったら、いきなりの連日の猛暑だ。
体が、暑さについていけない、と言うよりもこの暑さにどうやって付き合うのか?と言うコトを、考えるばかりだ。
なんでも、この暑さの原因は「W夏の高気圧」だそうだ。
一つは、夏の太平洋高気圧。
もう一つは、中央アジアからの暑い高気圧ということらしい。
地図を見ると、かの国の領土で「砂漠化」が進んでいる所。
夏の暑さも地球規模で、考えなくてはならない時代のようだ。

一方夏の高気圧に対する対策は、ここ数年で一般的になってきた「壁面・屋上緑化」などがある。
しかし現実は、どうなのだろう?
学校や行政機関の建物、場合によっては工場などはこの様な緑化はし易いが、マンションなどの集合住宅となると、入居している戸々で行っている、と言うのが現状だろう。

以前にもエントリしたとおもうのだが、我が家の周辺はマンションなどの建て替えラッシュだ。
更地にした土地に、新しい鉄骨の杭が打たれ、コンクリートが流し込まれて・・・日々建築が進む状況を観察するコトができる。
そして、その度に思うコトは「土地活用」というのは、敷地いっぱいにマンションを建てる、と理解されているのだな~と言うコト。
確かに「土地活用」と言うと、「ムダなく土地を活用する」と思われるのだが、本当にそうだろうか?
例えば、ムダと思われても、緑地帯を設けて、マンション全体の「人工的な熱の排出量を減らす」とか、「光熱費が少なくて済む自然と共存したマンション」ということも「土地活用」なのではないだろうか?

今まで、集合住宅の基本的な考え方は「限られた土地に、どれだけ多くの戸数を造るのか?」ということだったように思う。
それが、バブルの頃から「ゆとりのある住宅」という発想が少しずつ起きてきて、今では部屋数ではなく居住空間が一つの目安となっている。
とすれば、これだけ「環境」だとか「省エネ」と、言われているのだから、単に「文教地区」とか「交通に便利なロケーション」というだけではなく、上述したような「自然」とか「生活ランニングコスト」という部分が考慮された集合住宅があっても良さそうな気がするのだ。
ところが・・・「自然」を謳うマンションの多くは「周辺に大きな公園がある」と言う場合が多い。
決して、マンションの敷地内に「緑豊かなスペース」がある訳ではない。

この様なことを書くと、「緑地帯の管理は誰がするの?」ということになるのだが、最近の「コンシェルジュサービス」のスタッフを置くよりも、緑地管理者を置いて、その管理者からマンション内の緑地帯の木々や植物、昆虫や鳥などについて、教えてもらった方が楽しいだろうし、新しい「付加価値」となるのではないだろうか?

余りの暑さに、そんなコトを考えるのだった・・・。