日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

プレゼンテーションを成功させるには

2013-07-31 20:12:20 | 仕事のコツ

ここ2週間ほど、本来の仕事とは関係のない仕事でバタバタしている。
依頼があった仕事というのは、「講義録を作る」と言うもの。
基となる講義を聴き、ICレコーダーに録音した内容を聞きながら、一つのテキストを作っていくと言うこと。
そして、レコーダーを聴きながらいただいたレジメを確認、補足する内容を書き加え文章にする、と言うのが仕事の内容でもある。

このお仕事を頂いてから感じることがある。
それは「プレゼンテーションは編集力」ということだ。
最近話題になるコトが多い「TED」
NHKでは「スーパープレゼンテーション」というタイトルで放送されているので、ご覧になっていらっしゃる方も多いと思う。
youtubeなどでも、日本語字幕付で見られるのでご覧になられた方も多いと思う。
「TEDファン」という方もいらっしゃるかも知れない。

このTEDを見ていると、プレゼンテーションの本質はなんだろう?と、考えさせられる。
と言うのも、上述した通りICレコーダーなどに録音した講義を聴いてみると、案外講義中の話があちらこちらに飛んでいて、わかり難いと言う感じがすることが多いのだ。
講義をされる先生方は、実績があり海外でもご活躍された経験のある方もいらっしゃる。
「プレゼンテーション」そのものには、慣れていらっしゃると思うのだが、改めて聴き直すと、意外にもわかり難いという感じのことが多い。
稚拙ながら私も、人前で話しをしている時というのは、おそらく一貫性が無く聴き手となる人達にとって、わかり難い話し方をしているのでは?と、反省をしている。

それに比べ「TED」の場合、プレゼンターの話が様々な事例やスライドを取り入れながらも「一つの話」としての統一感があり、聴き手・視聴者にとって分かりやすく、スンナリ理解できるような気がするのだ。
「この差は何だろう?」と考えると、上述した「編集力」と言う点だと言う気がするのだ。

かつて「パワーポイント」が登場した頃、「パワーポイントを使う=プレゼンテーション」という、勘違いのような認識があった。
その頃多く見られたのが、「パワーポイントの内容を読む」ということだった。
これでは、事前にレジメとして渡されているパワーポイントの内容を読めば、何もその場にいなくても良いのでは?と言う感じがあった。
さすがに今、その様なプレゼンテーションをされる方はいらっしゃらないと思うのだが、「編集力」となると、如何だろう?

以前、「TED」の舞台裏のような番組を見たことがあるのだが、プレゼンターは様々な工夫をし、リハーサルを繰り返す中で、一つのストーリーを創り上げていっていた。
おそらく、「プレゼンテーション」とは、相手を説得させる言葉では無く、「話」なのだと思う。
その「話」を、聴き手にスーッと理解させる為に必要なことが「編集力」なのでは?