日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「値上げ」の前に・・・電力会社の会計を見直して欲しい

2013-07-01 16:54:18 | 徒然

今日から7月。
Yahooのトピックスにもあったが、「節電の夏」がはじまる。
東日本大震災以降、真夏と真冬の節電は「季語」のような感じになった。
「節電」そのものに、反対をする気は無い。
環境という面から考えてみても、必要なことだと思う。

ただ、「節電」と同時にはじまった「値上げ」については、どうなのだろう?
「値上げ」の大きな理由は、「原発停止に伴い、電力需要の安定のために稼働させている火力発電の原油の使用量が増えたため」ということになっている。
我が家の例で言うと、昨年以上の節電に励んでも、電気料金の値上げにより支払う電気料金は同じか前年よりも多く支払う、と言う状況。
主婦的感覚から言うと「節電に励んでも、空しい結果」という感じだ。

ところで「フクシマ事故」で、明らかになった「電気料金のしくみ」。
随分一般企業とは違う考えで、原価計算などが行われていた。
おそらく今でも、同じ考えで原価計算などがされているのだと思うのだが、一般企業にあわせるということはないのだろうか?
地元中部電力は「経営が厳しい」と言われている様だが、そもそも利益などの考え方が一般企業とは違うことを考えると「経営が厳しい」のは、電力会社間での話という気がしてくる。
一般企業と同じような考え方で、収益を上げるためにどうしたらよいのか?と言う発想から出てきた「値上げ」という気がしないのだ。

「値上げ」の前に、すべきことはありませんか?電力各社さん。
「太陽光発電買い取り」による、影響があるのだとすれば、携帯電話各社のように「ユニバーサル料金」を設定し、原価などは区別すべきだと思う。

「電気料金の値上げ」と言うのは経済という面から考えると、プラスよりもマイナスのほうが、多いようにも思える。

「原価」という大きな袋に、いろいろなモノが入りすぎていることが、逆に「コスト意識」を無くしているのでは?
生活基盤の重要なインフラだからこそ、原価を下げる努力をすべきだと思うし、「原価」という袋の中身を一旦、外に出して「断捨離」が必要なのでは?電力各社さん。