日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

仕事って、何だろう?

2013-11-04 20:10:38 | アラカルト

日経新聞のWEBサイトを見ていたら、「仕事嫌いな従業員が9割」という記事があった。
日経新聞:意欲なく仕事嫌いな従業員9割も 世界23万人調査

仕事が嫌いな従業員が9割も入れば、仕事の効率などが恐ろしく悪いのでは?と、想像できる。
そして、「長時間勤務が日常的になっている」と指摘され、一見「仕事中心生活」と思える日本においても、この数字は当てはまると言うのは、チョット驚きだった。

確かに「楽しく面白い仕事」と言うのは、ほとんど無いと思う。
会社員として仕事をしていた時も、雑務と言われる様な仕事のほうが多く、時間もとられることのほうが多かったように思う。
だからと言って、仕事が面白くなかったか?と言われると、「楽しくはなかったと思うが、それなりだった」という気がしている。
と言うよりも、「仕事=楽しい面白い」と思っている社会人は、ほとんどいらっしゃらないのでは?と、勝手に想像している。
それでも「仕事をする意味」のようなコトを見いだし、仕事をしているという人は多いのではないだろうか?

問題なのは「意欲がない」という点ではないだろうか?
「意欲」というよりも、「仕事をする意味」がわからない、とか見いだせない、と言うコトだと思う。
その背景にあるコトは何だろう?
一つは「ブラック企業」と呼ばれるような、「雇用者の使い捨て」と言うコトがあるだろう。
「自分がいつ使い捨てられるのか?」と思いながら、仕事をさせられていては「意欲」など湧くはずもない。

マネジメントというコトも考えられる。
最近感じるコトの一つに、「人材の促成」ばかりに目が行き、本当の「人材を育てる」という企業が少ない様に感じるのだ。
仕事と言うよりも、企業が目指す事業目的などを、しっかり伝えたうえで「仕事の目的」などをマネジメントをする側・される側が共有出来ていない、と言う点はないだろうか?

「評価」ということも、忘れてはいないだろうか?
「評価」といってもプラスもマイナスもあるのだが、マイナス評価を「ダメ」と言うだけでは、言われた側は納得がいかないし、理解できない。仕事をする成長機会も与えられないコトになる。
プラスの評価についても「よかった」だけではなく、「○○がよかった」と具体的な評価が大切だと思う。

「人手」は経費かも知れないが、「人材」は資産だと思う。
企業にとって「人材という資産」も、「内部保留」しておかないと社会変化が激しい現在を乗り切るコトは難しいのでは?

それにしてもいつからだろう?「仕事は楽しく」という考えが、一般的になってきたのは?
仕事なんて、楽しいコトのほうが少ないし辛いコトのほうが多い(と、実感している)。
何となく、不思議な職業観だな~と感じるのだった。