日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

こういう時こそ「野党」のあるべき姿を見せて欲しい

2013-11-26 19:58:16 | 徒然

安倍政権になったとたん、ふってわいたような気がする「特定秘密保護法案」。
今日、自民・公明・みんなの党の賛成により、衆議院を通過した。

先の総選挙で、自民党優勢と伝えられ始めた頃から、安倍さんの「先祖返り」というか、昭和初期的な思考発言が目立つような気がして、何となく嫌な感じがあったのだがこの「特定秘密保護法案」提出に至っては、予想が当たったと言うよりも予想以上に悪い意味での昭和返りという印象がある。

マスコミが報じる内容を読むと、「報道の自由の制限」というコトが強調されている。
「報道」がビジネスの基本なのだから、それが制限されると言うコトは死活問題なので、反対理由としてトップに揚げるのは当然だろう。
ただ、余りにも「報道の自由」というコトばかりを強調されると、今の様にネット上で様々な情報が飛び交い実際安倍さんご自身が「ニコ動」などに出演している。そう考えるとマスコミの「報道の自由」と言うコトには、共感し難い環境にあると思う。
もちろん今でもマスコミは、社会性の高い情報発信源として信頼性が一番高いとされているのだが、一方ではマスコミが発信している情報を信用していない、と言う人達も増えている、と言う現状がある。
そう考えるとむしろ「知る自由が時の政府の都合、官僚の都合によって様々な制限され、都合が悪いことは隠蔽される」コトへの危機感を生活者がもっている、と言うコトのほうが重要なのだと思う。

随分前から「日本はスパイ天国だ」と、言われている。
実際、日本企業に勤める中国人が企業のデータを持ちだそうとして逮捕されたり、今年の夏には日本のトップ企業の社内秘扱いの情報が海外(主に中国だったようだが)に流出していた、と言う事件があった。
今やスパイの活躍の場は、軍事よりも産業なのかも知れない・・・と感じさせた事件でもあった。

民間企業の場合、今回の「特定秘密保護法案」の対象にはならない(と思う)。
主な対象は「軍事や外交」等の秘密事項と考えるのが、自然だと思う。
思うのだが、この「特定秘密保護法案」の内容そのものが、よく分からない。
「時の総理がその判断をする」と言う報道もあり、益々法案そのものに対して「疑心暗鬼」になるのだ。

それにしても、日曜日に民主党が朝日新聞などにこの法案に対しての「意見広告」を掲載したのだが、本筋のところでは賛成なのかな?と言う印象を受けた。
そして、他の野党からは「反対」という声は聞こえてきても、世論を起こすような動きが見えない。
こんな時こそ、野党として何をし行動を起こすべきなのか!と言う、やるべき姿を見せて欲しい・・・と思うのだ。