日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「香り」ビジネスは、まだまだ続く?!

2013-11-22 20:12:41 | ビジネス

1ヶ月ほど前は、半袖を着ていたような気がするのだが、今日あたりになると薄手のダウン・ジャケットを着ている人の姿が多くなったように思う。
秋らしい季節をさほど感じないまま、冬が来てしまったようだ。

冬到来と共に、小売店の店先には「暖かな」商品が目に付くところへ並び始める。
その一つが「使い捨てカイロ」だろう。
ロッテが初めて「使い捨てカイロ」を製造・販売し始めた頃とは違い、その種類も随分バラエティーになってきている。
「使い捨てカイロ」という表示はされていないが、同じ原理で作られていると思われる「使い捨て温熱アイティム」というものも、随分増えている。
その様な「使い捨てカイロ」市場に、新しいタイプが登場したようだ。
それが「香り付き使い捨てカイロ」だ。
桐灰科学:「香るカイロ」

寒さの到来は、もう一つやっかいな季節の到来でもある。
「風邪のシーズン」到来だ。
ドラッグストアの入り口近くには「風邪薬、うがい薬コーナー」が設けられ、足を止める人も少なくない。
もう一つ、人が足を止めるコーナーがある。
それが「熱とりシート」の売り場だ。
「氷のう」に比べ、手軽で頭からずれるコトが無い、と言うなかなかのアイディア商品。
今年の夏のような猛暑等でも、使われた方が多かったのでは無いだろうか?
随分前だが、「熱とりシート」を頭に貼り付けた人を、街中で見かけたコトがある。
まじまじと見たわけではないのだが、頭に白いシートらしきものを貼り付けて歩いている、と言うのは、なかなか強烈な印象だったので、多分間違い無いと思う。
そんな「熱とりシート」にも、「香り付き」が登場しているのだ。
小林製薬:「香る熱さまシート」

柔軟剤による「香害」が問題になっているが、それでも「香りビジネス」そのものは、まだまだ拡がる可能性があるようだ。
ただ、今回の「使い捨てカイロ」にしても「熱とりシート」にしても、「香る範囲」は余り広くないような気がする。
おそらく「付けている人が感じる程度」なのではないだろうか?
と言うのも、「使い捨てカイロ」にしても「熱とりシート」にしても、使うのは一人だけで局所的に使われる物だからだ。
「使い捨てカイロ」や「熱とりシート」が柔軟剤並に香るようでは、付けている人が気持ち良いどころか、気分が悪くなってしまう。

そう考えると、これからの「香りビジネス」は、「他の人に感じさせる」のではなく「自分が、リラックスするため」という、気分的なモノを求めるための位置づけとなるのかも知れない。