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「家族のありかた」と政治

2013-11-06 15:27:38 | 徒然

自民党保守派と呼ばれる人たちが、婚外子に対する法の改正などに猛反発をしているらしい。
毎日新聞:自民党 婚外子や成人の年齢巡る法改正の保守派猛反発

実は、この法改正のきっかけとなった最高裁の判決をニュースで知った時、「自称保守派」という人達は、猛反発するだろうな~と思っていた。
そして「やはり・・・」という気がしている。

この「自称保守派」の方達の言う「家族」というのは、政策モデルとして言われる「両親+子ども2人」家族のことを指しているのだと思う。
残念ながら、私の周囲にはこの様な家族構成の友人は少ない。
結婚をしても、お子さんに恵まれなかったと言う友人もいれば、モデルケースのような家族の友人もいる。離婚をしシングルマザーで頑張っている友人もいるし、私のような独身女性だっている。30代半ばで結婚をし、高齢出産を経験した友人もいる。
本当に、政府がこれまで「モデルケース」として考えているような、「家族」と言うのは、本当に少ない。
「家族の個性化」と言う感じなのだ。

今回「自称保守派」の人達が懸念している「婚外子」だが、実は2つのケース(と言うべきか?)があると思う。
一つは「自称保守派」の人達が言っている様な、結婚相手とは違う相手と子どもをもうけた場合。
もう一つは、事実婚を選んでいるという場合だ。
少子化に歯止めが掛かったフランスなどは、事実婚が多いため「婚外子」であっても平等に扱われる、と言うことがさほど問題にならなかったのだと思う。

日本の場合はどうなのだろう?
「自称保守派」の人達に伺いたいのだが、日本の政治家で結婚相手とは別の女性とおつきあいをし、子どもまでもうけたという「大物政治家」はいなかったのか?
その「大物政治家」を生んだご家庭は、どのようなご家庭だったのか?
さらに不思議なのは、「自称保守派」の人達が言う「婚外子」の法の下での平等が、不倫を助長させる、と言うコト。
「法の下で婚外子が平等だから、不倫をしよう!」と思う人が、不倫をするのだろうか?

結局のところ、結婚相手以外の相手との間に子どもをもうけるか否かは、とても個人的な「大人の事情」によるモノで、生まれた子どもには罪はないと思うのだ。
それだけではなく、事実婚を選んだご夫婦の間に生まれた子ども達は、「婚外子」だからと言って法的差別を受けなくてはならないのだろうか?
逆に「自称保守派」の人達の言う様な「家族・家庭」が、世間で言われる「幸せな家族・家庭」だと言い切れるのだろうか?

何とも不思議というか、現実の「家族・家庭」を知らない人達だな~と言う気がする。
そしてその様な人達が、政治家として「家族や家庭のあり方」を言うコトに、「日本は大丈夫だろうか?」と、心配をしてしまうのだ。