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そろそろ、賞味期限切れ?B-1グルメ

2013-11-25 21:09:14 | トレンド

昨日、「ゆるキャラグランプリ」の発表があった。
今月初め、首位を独走していた浜松の「出世大名家康くん」を大逆転した栃木県佐野市の「さのまる」に決定した。
ゆるキャラグランプリ2013結果発表

ゆるキャラ界のスターといえば、彦根市の「ひこにゃん」だと思うのだが、最近では熊本の「くまモン」というコトになるだろう。
昨年グランプリを取得した今治の「バリィさん」は、「ひこにゃん」や「くまモン」に比べると、やや印象が薄いと言う気がするのだが、その理由として考えられるのが岡崎の「オカザエモン」や船橋の「ふなっしー」のような、強い印象が残る「ゆるキャラ」が増えつつある、と言うコトに影響されているのかもしれない。
逆に考えれば、これからの「ゆるキャラ」は「ゆるく・可愛らしい」だけではなく「強烈な印象がもてる」というのも、必要かもしれない。
それで賛否が分かれても、それを「話題性」と考えるくらいの割り切りで「ゆるキャラ」を育てていくくらいの覚悟(と言う程では無いが)が必要かも知れない。

その「ゆるキャラ」ブームと同様に、地方の振興策として定番となりつつあるのが「Bー1グランプリ」だろう。
今年は、愛知県豊川市で開催され、開催期間中は何かと話題として取り上げられた様な印象がある反面、「グランプリ受賞チーム」の記憶が、全く無かった。
豊川市で開催されたにも関わらず、愛知県下の「B級グルメ」が上位に入賞しなかったためだろうか?
B-1グルメグランプリ公式サイト:グランプリ アーカイブ

今年は、福島県の「浪江焼きそば」が、ゴールドグランプリを受賞している。
2年前であれば、東京電力福島第一原子力発電所事故で、避難地域に指定をされた「浪江町のB級グルメ」として、開催地がどこであっても話題になったと思う。
当然、ここ愛知でも大きく取り上げられたと思う。
それが思う程大きく取り上げられないのは、イベントとして定着してきたというだけではなく、目新しさを感じなくなってきた、と言うコトも影響しているのでは?と言う気がしたのだ。

今現在「浪江町で焼きそばを食べる」というコトができない、と言うコトも影響しているとは思うが、参加した「浪江焼麺太国」としては、このB-1グランプリ優勝で「浪江町が元気である」というコトを、避難を強いられている元住民の方々だけではなく、日本中にPRしたかったのでは?と言う気がしている。
だからこそ、残念な気がするのだ。

B-1グルメグランプリ優勝は、優勝した地元に数億円以上の経済効果をもたらすと言われている。
その数億円という経済効果を期待できる「浪江町」で、グランプリ受賞の焼きそばが食べられない、と言うコトも話題が続かなかった理由なのかも知れないが、過去のグランプリB級グルメが次々と商品化されたように「浪江焼きそば」も、商品化により地域の経済復興になるかも知れない。
そう思うと、今回のB-1グルメグランプリは話題性という部分において、残念な気がしている。
と言っても、愛知県下だけがこの様な状況だったのかも知れないのだが・・・。