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女性マーケターから見た日々の出来事

社会が少し変わったと感じた台風21号

2018-09-04 19:31:25 | 徒然

今日四国に上陸した台風21号は、関西を中心に様々な被害をもたらして、北陸から日本海へと抜け、北日本に向かっているようだ。
大阪から神戸にかけては、高潮の為に港湾施設などで相当な被害が出た他、JRや私鉄など随分運休をしたというニュースがあった。

交通関連の運休のニュースなどは、昨日から発表されていた為だろう、我が家の近くの高校や中学などは、昨日の間に休校を決定したようだ。今朝、出かけるとき高校生はもちろん、中学生の姿も見るコトが無かったことから、学校行事などよりも生徒の安全を優先したのだろう。
それだけではなく、お昼の雨が小降りになったとき、夕飯の買い物と思い出かけた時には、仕事帰りと思しきサラリーマンの姿を見かけた。
一人二人ではない。
むしろ、昼間に買い物にくる主婦よりも、多かったかもしれない。
買い物かごには、帰宅後の食事の為だろう、お惣菜やお弁当などが入っていた。
おそらく、企業側も台風上陸に備え、午後には退社の指示を出しため、思わぬ早い帰宅となったための買い物だったようだ。
その時間、愛知県下にも警報が発令され、強風が吹いていたが雨はさほどひどくはなかったし、地下鉄は平常運転だった。

今回の台風21号のように、学校や企業が早々に休校や終業時刻を繰り上げ、社員に退社をさせる、というケースはあまりなかったのでは?という、気がしている。
確かに、JRや私鉄は早々に運休や延着の情報を流していた。
このような対応も、今までより随分早かったように思う。

今年は、例年になく様々な災害に見舞われたひと夏だった。
大阪北部で発生した地震、西日本を襲った大雨、「迷走台風12号」のように、これまでの台風進路とは全く逆の進路をたどった台風もあった。
だからこそ、JRや私鉄だけではなく航空会社なども早い段階で運休や欠航を決め、それを受けるように学校や企業が早い対策を取ることになったのだろう。

もう一つ感じたのは、これまでであれば「何としても会社に行って仕事をせねば!」という会社員が多かったし、企業側もそれを当然のように思っていたように感じるのだが、今回は企業側も終業時刻を繰り上げ、逆に社員に早めの帰宅を促したように感じたのだ。
このような動きが、これまでなかったことのほうが不思議といえば不思議だが、人の力ではなんともし難い状況であれば、仕事を休むという判断を企業がすることが、今回の台風で当たり前になるかもしれない。
そんな意識変化を感じた「台風21号」だった。