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EV車製造の転換期なのか?

2024-01-25 19:58:03 | ビジネス

ネットニュースの中で、気になった記事があった。
東洋経済:踊り場が成長の終わりか、テスラが迎える「岐路」 

リンクの東洋経済以外にも、日経等が同様の記事を出している。
それくらい、テスラの減収は注目されることなのだろう。

この減収の背景には、中国市場における売り上げの鈍化等の影響もあるのでは?という気がしている。
それだけではなく、昨年暮れに起きた自動運転支援に関する販売した全車対象のリコールという問題も起きている。
Bloomberg:テスラ、中国で販売した事実上の全車をリコール=自動運転支援に問題 

むしろ、中国市場でのリコール問題はこれから先テスラの経営に大きくのしかかってくるのでは?暗に想像できる問題だ。
ライバル企業のBYDは、ご存じの通り中国のEV車メーカーだ。
日本の自動車メーカーはEV車市場への参入が、大幅に遅れたため現在のEV車市場というのは、テスラvs中国企業という感じになっている。
これには理由があり、中国そのものが「これからはEV車しか販売できません」と声高らかに宣言をしたため、トヨタ等が主力として生産していたHV車が外された為だろう。
むしろ中国の狙いは、そこにあったのかもしれない。

間の悪いことに、テスラのEVステーションの弱点も今回露呈してしまった。
それは先週シカゴを襲った寒波によって、テスラが寒さに弱いということが判明したのだ。
GIZMODO:まるでテスラの墓場、シカゴ寒すぎて充電ステーションが凍る 

このことは、テスラの充電ステーションは「気温の変化に弱い」という印象を与えてしまっている。
シカゴの寒波がどれほどであったのかは分からないが、シカゴよりも強い寒波に襲われる地域は、世界中にある。
ということは、ユーザー側から見れば「欲しい時に使えない」ということにもなってしまう。
現在北米市場では、このテスラ充電ステーションのコンセント(というのだろうか?)仕様を選択する自動車メーカーが増えていることを考えると、充電ステーションが寒すぎて使えない、ということは大きな問題になりかねない。
同時に「EV車充電ステーション」そのものの問題ととらえることもできる。
いくらEV車が売れても、EV車充電ステーションが使えなければ意味がないからだ。

そう考えると、テスラにとってこの「寒さで充電ステーションが使えなくなる」という問題は、EV車そのものの問題が発覚したととらえるか否かで、EV車市場そのものの転換期となるかもしれない、と感じている。




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