先日、ネットで調べ物をしていたら風変わりな自転車を見つけた。
ZIGOLeaderと言う前2輪の三輪車だ。
この前2輪の自転車を見た時、10年ほど前話題になった「幼児2人載せママチャリ事故防止の為の自転車デザイン募集」というのを、思い出したのだ。
当時は、ママチャリの前後に子どもを乗せる席を前・後ろに付けてはフラフラと自転車に乗るお母さん達の事故が問題になっていた。
その様な事故を防ぐために、国土交通省だったと思うのだが、子どもを2人乗せてもふらつかないママチャリデザイン募集、と言うのをした。
結局、今までのママチャリの主要部分を太くし、安定感を持たせるデザインが一般的になり、応募作品としてあった前2輪タイプの三輪車は、一般市場に登場するコトなく終わっていた、と思っていた。
ところが、海外ではこの様な自転車がある、と言うコトを初めて知ったのだった。
この自転車の前部分に子どもを乗せるとなると、子どもの視線は地面に近くなり運転をしているお母さん(別にお父さんでも良いのだが)とは、随分違う風景を見ることになる。
車の排気ガスなども気になるとは思うのだが、一方ではゆったりと座った状態で風を切って移動する、と言う感覚は気持ち良いかも知れない。
それが子どもでは無く、ペット用のカートだったらどうなのだろう?
欧州では、この様な前2輪の三輪車の前部分をカートにして、荷物を運んでいると言う写真を見たコトがある。
文化の違いと言ってしまえばそれまでだが、日本は「荷台は後ろ」という発想が強い様に思う。
だからこそ、「荷台を前にする」とどんなことが起きるのか?
どうやって使うと便利なのだろうか?
と言うコトを、考えてみることがとても大切だと思うのだ。
「発想・着眼点を変える」と言われても、具体的なイメージとなるモノがないと、なかなか変えるコトは難しい。
だからこそ、この様な具体性のあるものを「自分だったら、どんな風に使ったら便利だろう?」と考えることが大切だと思う。