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「ゴール」はどこ?

2014-10-28 21:00:23 | 仕事のコツ

HUFF POSTに「サイボウズ式:資料を何度も作り直させるのは三流以下の仕事」、と言うタイトルの記事がアップされている。
HUFF POST:サイボウズ式 資料を何度も作り直させるのは三流以下の仕事

この記事を読んで「そうだ、そうだ」と頷く人もいれば、「上司の指示なのだから、やって当然」という考えをもたれる方もいるだろう。
中には「三流以下、とは酷いな~」という感想を持たれた方もいらっしゃるかも知れない。

「三流以下」かどうかは別にして、「上司から再三指示が変わる」と言う経験は、おそらく数多くのビジネスパーソンが経験をしているコトだと思う。
その原因は何か?と言うと、おそらく「ゴールが判っていないから」なのでは?と言う気がしている。
「ゴール」というと、わかり難いかも知れない。
要は「その仕事の使命」ということが、一緒に仕事をしているメンバー全員に共通理解がされているのか?と言うことだ。
さらに大切なことは「目的が使命になってはいけない」というコトだ。

マネージメント職に一番求められるのは、実はこの「ゴール(=仕事の使命)を分かり易く、端的に伝えるコト」だと、考えている。
その為に「伝える力」が必要になると思うのだが、「伝える力」以前に必要なことは「相互理解を深める力」だと思う。
最近流行の言葉でいうなら、「コミュニケーション能力」と言うことになるかも知れない。
ただ残念なコトに、日本のビジネスマンは「飲みにケーション力」は優れていても、「コミュニケーション能力」が十分だとは言えないと言う気がしている。
特に私と同世代以上の男性などは、「言わなくてもわかるだろう・・・」とか、「そのくらい察して欲しい」という気持ちが強い様に感じている。
その「察する力」というのは、よほどの人間関係が出来ていなくては、なかなか発揮することができない。
それほどの人間関係が出来てないにもかかわらず、そう思ってしまうのは、指示を出す人自身が「ゴールが判っていない」からだ。

そしてマネージメント職で大切なことは「目的が使命にしてしまわないコト」だろう。
わかりやすい例を挙げるなら「売上げ目標」だ。
例えば。ビジネスの使命は、「商品やサービスを提供するコトによって社会全体が良くなる」と言うことだとしよう。
その為には具体的な目標として「売上げ目標」という目的が、設定される。
ところが、いつの間にか「売上げ目標を達成する」ことが、「事業の使命」になってしまい、本当の「社会全体が良くなる」というコトが忘れ去られてしまう、と言うことがよくある。
その様な経験は、多くの方がされていると思うし、実際、私もその様な経験がある。
そうなると「ゴール」そのものが、全くちがったモノになってしまう。
と同時に、チーム全体の動機付けや達成感、時には「(仕事に対する)社員満足度」の尺度が全く別のモノになってしまい、社員が混乱してしまう。
その様な混乱が、企業にとって「目に見えないリスク」となっている可能性は、HUFF POSTで指摘されている通りだ。

マネージメント職は「管理する」のが目的では無く、チームスタッフや社外の取引先と一緒に「事業の使命は何か?」というコトを共通理解させるのか?と言うことが、重要なのだと思う。






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