日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「おにぎり」に見る、生活変化と意識

2008-10-14 12:28:32 | ライフスタイル
日経新聞のWEBサイトにある、おにぎり作り、「ラップ使う」派が「素手」上回る 生協調べという記事を見ながら、(昼食に)おにぎりを食べていた。

それで気になって、元データである「パルシステム生活協同組合」のHPを見てみた。
どうやらこの「調査」をしたパルシステム生活協同組合では、現在「日本の食=お米」についてのキャンペーンをしていて、その関連として、「おにぎり」についての組合員を対象に調査したようだ。
おにぎりキャンペーン「あなたは何派!? 100万人のおにぎり大調査」

おにぎりを作る頻度や形、具材や道具といったことをたずねることで、「今のおにぎりの姿」が見えてくるだけではなく、「今の日本人の食」が見えてくるような視点が含まれているように思われる。
それだけではなく、「おにぎり」ほど地方色がある一般的な食べ物である、という指摘もある。
形も俵型や丸型などが、一般的な三角型よりも主流になる地方もある。
仙台などでは塩の代わりに、仙台味噌を使う(何度か出張した際、おいしく頂いた)。

そして記事になった「ラップ・素手」というコトなのだが、回答として「衛生的」が多いようなのだが、「衛生的」だけではない理由があるように感じている。
というのも、最近市中で見かける「おにぎり屋さん」などでは、使い捨て手袋を使って握っているからだ。
「衛生的」というのであれば、ラップではなくこのような方法もある。
むしろ「ラップ」を使う理由は、ラップで握った状態で持ち運べるという点があるのではないだろうか?
その携帯性や次回のアンケート質問となっている「海苔パリパリ派、しっとり派」との関係もあるのではないか?と、考えるのだ。
そもそもパリパリ海苔(=食べる直前に海苔を巻く)は、コンビニのおにぎりが一般的になってからで、それ以前はおにぎりを握るとすぐに海苔を巻くのが普通だった。
そして、最近では「おにぎりの海苔はパリパリが当たり前」という人が、増えてきているようなのだ。
そのためには、ラップでおにぎりを包み、海苔を別に用意する必要がある。
そんな「生活環境=コンビニの登場による、食の意識変化」も、影響があると考えるのだ。

もうひとつは、おにぎりを握るお母さん(とは限らないのだが、一般論として)の都合もあるように思うのだ。
実は手水をつけ、手塩で握る(=素手派)は、握る側としては手をぬらしたり、塩を手に取ったりと面倒臭く、子供の好きなふりかけおにぎりを握るのにも不便なコトが考えられる。

その様な視点で見てみると、「たかがおにぎり」では無く、生活の変化や意識変化が影響しているということが分かるのだ。

ノーベル経済学賞と・・・

2008-10-13 22:47:23 | アラカルト
まず、お詫びから。
いくつかコメントを頂いています。
ありがとうございます。
ひとつひとつのコメントについては、後日させていただきます。

さて、民放のテレビのニュースでは、アメリカ発の金融不安と「ロサンゼルス銃撃事件・三浦元社長自殺」の2つが、並列というか、注目されるべきニュースとして、取り上げられている。
個人的には、「何故?」という感じしかないのだが・・・。
金融不安は、現在進行形の問題。
それも「グローバル経済」を直撃した、問題だ。
それに対して、「三浦元社長自殺」は20数年前に起きた事件。
確かに、20数年前はこのニュースが連日トップ扱いで、当時「劇場型事件」というようなコトが言われた。
多分重大事件、例えば「ライブドア事件」で堀江さんが逮捕された時など、実況で護送車両をヘリコプターで追いかけながら、放送するというスタイルが登場したのが、この事件が最初だったような気がする。
その意味で、ニュースがワイドショー化した事件であったことは確かだと思うのだが・・・だからといって、トップ扱いに並ぶようなニュースだとは思えない。
他に伝えるべきニュースが、あるように思うのだが・・・。

今日、ノーベル経済学賞の受賞者が決まった(紹介記事は毎日新聞)。
受賞内容については、その論文を読んでいないので触れられない。
だが、彼の著書タイトルを見ると「皮肉だな~」と、思わせる受賞のような気がする。
毎日新聞の記事中にある著書だけではなく、産経新聞では「嘘つき大統領のデタラメ経済」という著書を紹介している。
この本は、経済学の本というよりもエッセイ的要素が強そうな気がするのだが、少なくとも先日ノーベル物理学賞を受賞した小林博士と益川博士の著書よりもサラリーマンには読み易いかも知れない。

コレまで、ノーベル経済学賞はその後「・・・」な結果となる、といわれてきた。
そのため、ノーベル賞から外すべきという声も多かった。
しかし今回は、対象となった論文以外の著書で評価されるかも知れない。




“Happydays”と言える日はいつ?

2008-10-12 21:19:08 | アラカルト
産経新聞のWEBサイトを見ていたら、【音楽の政治学】「ハッピー・デイズ」、世界恐慌への決別歌うという記事があった。
本当に今の経済は「ハッピーデイズよ来い!」という状況だ。
この歌がヒットしたのが、世界恐慌の頃だというのもうなずける。
生活者の多くは、今のような先行き不安な経済状況の中でも、何とか希望を見出したい!という心理が働くのだろう。

一応洋楽ファンの私なのだが、この「ハッピーデイズ」という楽曲は、知らなかった。
私にとって「Happyday」と名のつく楽曲は、ゴスペルソングの「Oh!Happydays」くらいだったのだ。

ゴスペルソングの「Oh!Happydays」は、ご存知の方も多いだろう。
映画などで使われたコトがあるし、最近ではカルチャーセンターの人気講座のひとつにゴスペルソングのクラスがある。
私などは、単純なトコロがあるせいか?このような歌を聴くと元気が出てくる。
「さぁ!頑張るぞ」とは思わないのだが、「くよくよしても仕方ない!打開策はどこかにあるはず!」という気になるのだ。
元々楽天的なのだろう。

だが、マーケティングの仕事をして感じるコトのひとつに、「(良い意味での)楽天主義」がある。
企業にしても、社会にしても「停滞する」というコトは、出来ない。
なぜなら「生きている」からだ。
「企業や社会が生きている」というのは、おかしな感じがするかも知れない。
だが、企業や社会を作っているのは、私たち「人」なのだ。
人が考え、行動する事で、様々なモノ・コトは動く。
動くコトが、生きているという意味でもあるのだ。
だからこそ、マーケターは「生き生きとした前向きな思考」が、必要なのだと思う。

それにしても、この記事の最後がとても気になる。
アメリカが、「世界大恐慌」から本格的に経済復興するのは、「第二次世界大戦」を経てからなのだ。
今や世界を牛耳っている(表現が乱暴ですみません)多くの国は、ある意味軍事大国でもある。
「核をもった経済大国」といっても良いのかも知れない。
同じコトを繰り返すほど、バカではないと思うのだが・・・。
ただ、だからこそ今日本の果たす役割は、大きいのかも知れない。
変な政治闘争をしている場合ではないんですけど・・・小沢さん、麻生さん。



まず、自国からはじめてよ!-アメリカ金融不安対策-

2008-10-12 09:04:35 | 徒然
昨日、G7が開かれていた。
ここでの注目は、「アメリカ発の世界恐慌阻止策」だったはずだ。
ところが・・・ブッシュさんは「真剣な地球規模の対応が求められている」と、述べたようだ(紹介記事は日経新聞)。

もちろん、記事中にあるよう「アメリはあらゆる手段をとる」と言っているようだが、コレまでアメリカが打ち出した金融安定策は、まったくといって良いほど効果を発揮していない。
低金利過ぎて、これ以上下げようのない日本などが取れる対応策などは、せいぜい米ドルを買い支える程度の事だろう。
GMの経営危機といったところで、日本のトヨタが救済するということは考えられないし、今回の金融不安に端を発した円高で、「トヨタ自動車大幅減益」(紹介記事は、中日新聞)なのだ、堅実なトヨタがそんなコトをするのか疑問だ。
万が一そのようなコトになったら、アメリカ国民の心象を悪くするだけだろう。
なぜならGMという企業の存在そのものが、アメリカの象徴なのだから。

アメリカ国民の心情が、わからないわけではない。
(借り手でも貸し手でもない)サブプライム問題とは関係が無かった、アメリカ一般納税者からすれば、何故法外な報酬を得ている「投資銀行」の役員たちの資産没収をしないのか?と不満に思うのは当然のことだろう。
パーティーに現を抜かしていた人達の資産を没収するなどして、経営責任を果たしてから公的資金の投入するなどの、納税者が納得できるステップを踏まない限り、一般納税者の理解は得られないだろうし、公的資金なども注入する事が出来ないはずだ。
少なくとも先日行われた公聴会での、破綻したリーマンブラザーズのCEOの言葉を聞けば、怒り心頭はしても、理解が得られるようなコトは無かったと思う。

そんなコトを示すことなく、「地球規模での対応」というのは・・・。
チョッと、都合が良すぎるのでは?ブッシュさん。
少なくとも日本の納税者は、アメリカの失敗した市場経済主義(=自己益優先至上主義)を救うだけの余力などはありません。

それにしても、今回の金融不安に対して感じるコトは、ビジネスの基本中の基本をシッカリするコトの難しさだ。
ビジネスの基本中の基本とは、自己利益を求めるばかりではなく「お客様」という生活者を中心に、自社と社会が豊かになるには?という思考であり行動の事だ。
今の成果主義は、目の前の自己利益追求主義でしかない。
今回の金融不安が、多くの企業がビジネスの基本に立ち戻るチャンス、と考えなくてはいけないのではないだろうか?



そういえば・・・野村HDと三菱UFJは、どうしたのかな?

2008-10-10 21:05:15 | 徒然
今日の日経平均は、8,300円程度にまで下がってしまった。
そして夕方取引が開始された欧州でも、いきなり下がってしまったようだ。
日本の市場は来週火曜日まで開かないが、その間にも世界の市場は刻々と動く。
今や、底なし状態となりつつある。

で、ひとつ気になったコトがある。
それは、先日モルガンに資金援助をし、実質筆頭株主になった三菱UFJファイナンシャル・グループと、破綻したリーマン・ブラザーズのアジア、欧州事業を買収した野村HDだ。

買収及び資金援助をした時点では、「まさか!こんなに下がるとは!!?」とは思わなかっただろう。
三菱UFJファイナンシャル・グループも野村HDも、様々なカタチで既に相当数の国内外の株を保有しているはずだ。
その株が、全世界全面安という状態が1週間以上も続いているのだ。
いくら潤沢な資金があったとしても、今のような状況は想像をしていなかったのでは無いだろうか。
経営危機に瀕死に近い状態にある、アメリカ証券会社を引き継いだということは、当然それなりのメリットを考えてのことだと思う。
思うのだが、今の状況は「こんなはずじゃなかった!」状態のような気がするのだ。

という訳でもないのだろうが?この2つの企業の話題を、まったく聞かなくなった。
この2社の経営状態は、今どうなっているのだろう?
変に不安を煽るつもりは無い。
ただ、話にのぼるようなコトが無いこともまた、不安になるのだ。
ソコノトコロ、どうなのでしょうか?




底が見えない経済不安

2008-10-10 15:21:55 | 徒然
デキモノ(病名「毛細血管拡張性肉芽腫」だそうです)治療で半日近く時間を取られていた間に、株式市場ではトンでもない状況になっていた!
1日で1,000円も値を下げる、というのは異常という感じだ。
「大和生命保険」の破綻で、一気に加速したという感じよりも、アメリカや欧州各国が次々と打つ経済対策が、まったく効を奏していないという気がする。
現時点の状況では、「底が見えない」という感じだ。

だからといって、特効薬となる経済対策がどれだけあるのだろうか?
「アメリカの公的資金投入」という、具体的で実効性のある対策だけで、この金融不安は乗り切れるのだろうか?
今まで「我が世の春」といわんばかりに元気だったロシアやインド、中国なども軒並みこの「経済不安の渦に巻き込まれた」状況で、「経済に活力を与え、不安を取り除く舵取りができる国(あるいは、経済圏)があるのか?」という、不安ばかりが市場関係者の中にあるように思える。

ただ、だからといって不安がっていても仕方が無いような気がするのだ。
特に個人投資家と呼ばれる人達は、この不安の状況と株価の低迷で実質経済をになっている企業の株を手放すコトは、市場的にも不安を加速させるだけのような気がするのだ。
デイトレーダーのように、売買で発生した差益で儲けているのなら話は別だが、配当金や株主優待などに期待をしているのであれば、その企業の外的不安要素ばかりを見るのではなく、内的要素をシッカリ見るべきだと思うのだ。
株主であれば「事業報告書(最近では「ディスクロージャー誌」とも呼ぶようだ)」が、株主総会前や半期決算などで送付されてきているはずだ。
その内容をチェックして、「投資先とどうなのか?」というコトを、考えればよいのである。

そもそもアメリカや欧州の経済実態が、どれだけ内的要素として良かったのか?
サブプライムの問題は当然のこと、欧州の景気のよさ(良かったのではなく、日本が悪すぎただけかも?)も、内的要因=実体経済によるものだったのか?今となって疑問だ。
もちろん、今の日本が抱えている問題は「内需拡大」というコトになるのだが・・・。
だからこそ、企業は安易なリストラ策や下請け叩き、貸し渋りや貸しハガシなどに走って欲しくは無いのだ。
特にメガバンクなどは、もっと積極的に優れたモノを持っている中小零細企業をバックアップする気概を持って欲しいのだ。
大手と呼ばれる企業も、内需拡大のために何が必要か?といえば、生活者の消費マインドを冷凍庫に入れない事なのではないだろうか?
少なくとも、冷凍庫に入ってしまった消費マインドは、電子レンジでチン!で解凍できないコトは、この10年で学んだはずなのだから。





金融不安とサッカー・プレミアリーグ

2008-10-09 16:22:00 | スポーツ
スポーツ新聞のWEBサイトのサッカーをチェックしていたら世界同時株安でサッカー・プレミアリーグ崩壊危機という記事があった(紹介記事はスポーツ報知)。

サッカーファンの方なら、プレミアリーグについてはよくご存知だろう。
ただ、その経営となると余り知らない方の方が、多いのかも知れない。
それでも「チェルシー」のオーナーは、現在ロシアの大富豪・アブラモヴィッチであるコト位は、知っているのではないだろうか?
彼は、石油で大もうけをし、多額の負債があったチェルシーを買い取って、話題になった人物でもある。
他にも、プレミアリーグの人気チーム3チームが、危機的状況にあるというのだ。

記事中にあるように、この10年ほどでプレミアリーグの主要(=強豪)クラブのオーナーは、イギリス人ではなくなったようだ。
「チェルシー」のオーナーがロシアのアブラモビッチになった時、ニュースで相当話題になった。
ベッカム選手が所属をしていた「マンチェスター・ユナイテッド」と「リバプール」は、現在アメリカ人実業家が、買収をし実質的なオーナーとなっているし、「アーセナル」も「チェルシー」同様、ロシア人が買収しようとしているようだ。

他にも、ドバイのエアライン「エミレーツ」などがスタジアムのネーミング・ライツを保有したりしている。
当然のことながら、ユニフォームのフロントなどに印刷されているスポンサー名は、「多国籍状態」になっている。

実は、プレミアリーグの場合、イギリス人以外(ロシア、米国、アラブ)に買収をされたために、経営危機に陥っているだけではないはずだ。
プレミアリーグの場合、株式上場をしていたように記憶している(あやふやな記憶なので、間違っていたらご指摘下さい)。
すなわち、今回の世界的金融不安は、その資金調達の面で大打撃を受けたのではないだろうか?
多くの投資家にとって、プレミアリーグのビッグクラブは、世界的規模でファンがいて、当然リーグでは激しい優良争いを展開し、全世界に試合が配信される(=放送権料などへの期待)という、様々な面で魅力がある。
「そのクラブが好きだから。ファンだから」という理由で、投資している人もいるはずだが、それ以上に「優良投資先」として投資している人も多いはずなのだ。

負債の一部は、新しいスタジアムの建設費などのようだが、欧州で活躍する選手たちの年俸もバカにならないはずだ。
プレミアリーグそのものは、サッカーの歴史そのもののような一面もある。
その歴史が崩壊するかも知れないとすれば、マネービジネス化したサッカーというスポーツの崩壊となってしまうかも知れない。
それが、クラブにとって大打撃なのか?
はたまた、(現在のオーナーたちは、イギリス人ファンから余り支持されていないので)ファンにとってプラスなのか? 

魅力的なプロ野球を創ることのほうが大切

2008-10-08 19:25:43 | スポーツ
日本石油の田沢選手が、日本のプロ野球球団に「ドラフトで指名しないで欲しい」と、連絡をしている。
それに対してプロ野球機構は、なんともおかしな対応策を考えついたようだ(紹介記事は毎日新聞)。

プロ野球側としては、「優秀な人材の流出を食い止めよう」と思っての策なのだろうが、どこかズレている。
そもそも田沢選手が「何故、メジャーに行きたいと思ったのか?」というコトが、抜けているのだ。
「日本人なら、日本のプロ野球でプレーするのが当たり前」というコトしかないのだ。
しかし、日本では「職業選択の自由」が保障されていると思うのだが・・・。
日本のプロ野球界では、そんなコトは関係ないらしい。

ここ数年、プロ野球は人気低迷といわれている。
今年のプロ野球中継は、放送時間の延長が大分無くなった。
シーズンオフになると、メジャーリーグに移籍する選手が毎年いる。
メジャーに行った選手総てが、成功する(=期待されただけの成績が残せる)訳ではないのだが、メジャーに行く選手は後を絶たない。
むしろ、日本のプロ野球をステップにメジャーに行く、という雰囲気すらある。
それが良い悪いのではなく、今ではそれが当たり前になりつつあるのだ。

そのステップである日本のプロ野球を経ること無く、直接メジャーに行きたい!と考える選手がいてもおかしくは無いだろう。
まして、直接メジャー球団からオファーがあるのなら、尚更だろう。
それなのに、「日本人なら日本のプロ野球」という考えでは、最初からメジャーに行きたい選手(今回の場合は田沢選手)とでは、話がかみ合わないと思うのだ。
それよりも何故、メジャーリーグからオファーがあっても、日本のプロ野球でプレーしたいと思わせるような、努力をしないのだろうか?と、思ってしまうのだ。

北京オリンピックでは、金メダルを期待されながらメダルに手が届かなかった。
監督の問題もあったのかも知れないが、試合球が日本で使用されているモノとオリンピックとでは違っていたとも聞く。
優勝した韓国などは、オリンピック開催期間中はプロ野球のリーグを休んで、トップクラスの選手を参加させていたという。
日本代表の選手たちが、トップクラスの選手ではなかったとは言わないが、少なくともリーグを休む位のコトをしなくては、やはりメダルには届かなかったのではないだろうか?
プロ野球機構そのものが、オリンピックに対してさほど積極的ではなく、「日本の野球が一番」と、思い込んでいただけのコトなのではなかったのでは?

そんな「自分たちが一番」と思っている限り、アマチュアの選手たちにとって魅力的なプロスポーツにはならない。
そんな当たり前のトコロから、プロ野球の偉い人達は考え直すほうが先決だと思うのだ。
まぁ、私はプロ野球ファンではないので、別に構わないのだが・・・。



プレミアムな日本に

2008-10-08 13:39:08 | アラカルト
昨日に引き続き今日も、日経平均株価が1万円割れとなった。
アメリカ発の金融不安が、全世界へと広がってきている。

以前、本を読んだとき「人は、正体が分からないモノに対して不安を持ち、正体が分かれば怒りになる」という一文があったように記憶している。
正に、今回の経済状況は将来が見えないコトへの不安が、疑心暗鬼となっている状態なのかも知れない。
だからこそ、実体経済をキチンと見て、冷静にならなくてはいけないのではないだろうか?
といっても、私はエコノミストでも経済評論家でもないので、断定的なコトはいえないし、言ったところで責任ももてない。

そんな中、ノーベル賞物理学の部門で日本人3人の共同研究者が受賞した(紹介記事は朝日新聞)。
このうちのお一人・南部先生は「予言者」といわれるほど、「先見性を持った思考」を持っていらっしゃるようだ。
物理の世界に「予言者」はいないと思うのだが、その理論を組み立て、実験をしていく中で発見をされ、その過程で予測される事が「予言者」的(=斬新的発想?)なのだろう。

既にご存知の方も多いと思うのだが、日本のノーベル賞受賞分野は圧倒的に物理や化学といった分野だ。
そして、日本人が受賞していない分野のひとつが、経済学の分野(正しくは「ノーベル記念経済学スウェーデン銀行賞」)だ。
その経済の分野で一番多く受賞しているのが、アメリカだ。
最近では「ノーベル賞から外すべきではないか?」という声も多い。
というのもノーベル賞を受賞した経済理論は、その後崩壊する傾向があるからだ。
「崩壊する」というのは乱暴な言い方なのだが、「ゲーム理論」や「デリバブルの価格決定の新手法」など、現在のアメリカ発の経済危機の基となった考えが多いからだ。

「物づくり>非物づくり」だとは思わない。
もちろん、日本の経済は輸出企業で支えられている、という現実も無視する気は無い。
ただ、モノを作る過程で様々な発想や思考が、日本を支えているのではないか?と考えるのだ。
今回のノーベル物理学賞受賞者3人は、そんな事を良く表しているように思うのだ。
その意味で日本は「オリジナルな発想や思考力を活力に変える、プレミアムな日本」を目指すコトが大切なのでは?と。

小学生に負けてはいられない-メディア読解力-

2008-10-07 21:17:30 | CMウォッチ
毎日新聞のWEBサイトを見ていたら、とても興味深い記事を見かけた。
それがCM作りで読み解く力を 小学校で授業だ。

「メディアリテラシー」を身につける目的として、実験的に行われた授業のようだ、
ここで興味深いのは「CM作りを通して、読解力をつける」という方法が、採用されたこと。
実は、私も以前CMを見て何を訴えているのか?という、内容のコトを一種の研修で行った事がある(といっても、企業向けとしては評判が芳しくなく、以来オファーがこなかったのだが・・・涙)。

私のような「テレビCM好き」というのは、希な人種(?)のようで、殆どの人にとってはトイレタイムだとか、ビデオの早送りをするモノでしかないようだ。
しかし、CMを制作する過程はとても複雑で、時間も労力も費用もかかる。
アメリカのスーパーボールで放映されるテレビCM等は、1回しか使わないのに億単位の費用をかける企業もあるという。
もちろん、それだけの視聴者がいるからこそ、それだけの時間と労力と費用をかけるわけなのだが、それが伝わらないというのは企業としてはムダな経費を使ったことになる。
また、受け手側の生活者としては、そのCMから発信されている情報をつかむ=読み解く力があれば、トレンドばかりを追いかけるようなコトをしなくても済むはずなのだ。
その意味で、「CMを読み解く」というのは、企業が発信しているメッセージを知るだけではなく、安直な戦略に引っ掛からないための力だとも言えるのだ。

もうひとつこの授業の目的となるのは、「論理的な思考の組み立て」と「プレゼンテーション力」だろう。
市中の書店のビジネスコーナーに行くと、トコロ狭しと置いてあるのが「ロジカルシンキング=論理的思考」であり「プレゼンテーション力=交渉力」だ。
そんな力を「小学生の頃から身に付けよう」というのも、この授業目的だろう。
なぜなら、CMを作る側は、常に受け手である生活者にCMという方法で、プレゼンテーションをしているのだ。
それも、15秒だとか30秒といった、短い時間でひとつのストーリーを組み立て、商品なり、サービスや企業姿勢をアピールしなくてはならない。
ダラダラとした内容では、視聴者=生活者を惹きつけるはできない。
そのために必要な力が「論理的思考の組み立て=ロジカルシンキング」でもあるのだ。

テレビCMをボンヤリ見ているだけでは、小学生に思考力や交渉力で負けてしまうかも知れない。