日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本食ブームの次は・・・

2010-12-17 13:34:43 | CMウォッチ
最近、チョッと気になっているテレビCMがある。
大塚製薬の「Soy Joy」のテレビCMだ。

このCMで取り上げているのは、「食糧危機と大豆」。
お恥ずかしい話なのだが、このCMを見て「海外、特に欧米では大豆は家畜の飼料であって、人が食べる食材ではないのか・・・」と言うコトを知った。
もちろん、欧米でも大豆を使った料理はある。
ただ、日本のように様々な姿形を変えた料理は無いと思う。
他にも、収穫時期(ご存知「枝豆」は、大豆の未成熟状態)によって食べ方が変わると言うのも、日本くらいなのかも知れない。


現在NHK教育で放送されている、「和の極意・新養生訓 千変万化大豆を尽くす」などを見ても分るのだが、日本人は大豆と言う食材から調味料(味噌・醤油)、納豆、豆腐、湯葉、豆乳、煮豆など様々な料理を作り出している。
まさに「大豆尽くし」と言った感がある。
それだけ、欧米とは違う豊かな食文化を持っているのだと思う。

ところで、ここ2、3年マドンナの専属シェフとして脚光を浴びている日本女性がいる。
彼女の料理は、「マクロビオティック」と呼ばれるお料理。
「マクロビオティック」そのものの考え方は、桜沢如一さんという食文化研究家が考え出したもの。何故か日本よりも欧米で広まったようだ。
そのことを考えると、今のハリウッドセレブと呼ばれる人の一部は「ヘルシー日本食」ではなく「食事治療的日本食」へと興味が移っている様に思う。

そんなコトを考えながら「Soy Joy」のテレビCMを見ていたら、「日本食ブーム」の次は何だろう?と思ったのだ。
もしかしたら?と、感じるのは「精進料理」だ。
と言うのも「マクロビオティック」よりも、現在の日本食と同じような感覚で作りやすいのでは?と、思ったからだ。
何よりも、最近の「精進料理」は、とても美味しくバラエティーに富んでいる。

大切なコトは、日本食や精進料理、マクロビオティックの考えのベースに「美味しく使い切る(=尽くし)」があると言うコトだ。
そんな考えを含めて、新しい日本の食がブームになっていけば、「Soy Joy」のテレビCMのような心配は、減るのかも知れない。
そして、その頃にはマックで「ソイミート(大豆で作られた「肉もどき」)バーガー」が登場し、人気になっているかも知れない。

ジタバタせずに、自主解散をしたら-名古屋市議会-

2010-12-15 12:42:59 | 徒然
名古屋市議会のリコールが、不成立から一転成立しそうな勢いだ。
名古屋市以外の方にとって、さほど興味の無いコトだと思う。
ただ、身の引き方と言うかけじめをつけるタイミングと言うコトを、今回のリコールで考えさせられた。

現在の名古屋市長・河村さんの意見や考えに大賛成!と言う方が、リコール署名をしたというよりも、市議さんたちに対しての不満でリコール署名をした人が多かった、と言うのが個人的な印象なのだ。

と言うのも、リコール署名の終盤戦、我が家近くの地下鉄の駅前ではリコール反対のお願いをする二人の市議さんが立っていた。
お二人は所属している政党が違うし、日頃の活動方法も違う。
一人の市議さんは、大きな政党に属し要職についているのかも知れないのだが、選挙以外では街中で見たことが無い方だった。
もう一人は、市議会が終了する度に「駅前報告会」を、熱心にされてきた方だった。
お二人とも「河村市長が指導するリコールに、反対をお願いします」と頭を下げているのだが、「駅前報告会」をやっている市議さんには「応援してますよ」と声がかかるのに、もう人の市議さんは前を素通りする人ばかり。
素通りされる市議さんのバツの悪そうな表情は、選挙活動では見ることが出来ないような表情だった。

結局集まったリコール署名は、目標数を大きく上回るモノだったのだが、選挙管理委員会での審査の結果、リコールは不成立となった。
不成立となった時、一部では「選挙管理委員会」の委員のうち半数以上が元市議だから、リコール不成立を狙ったのではないか?と言うコトまで言われた。
それをあらわすように、異議申し立てで無効が有効になるケースが相次いでいる。
私が住む区では、異議申し立ての結果、無効とされた署名のうち80%以上が有効となっている。
これほどまでに高い率で無効が有効になってしまうこと自体、本当に審査をしたの?と、疑いたくなってしまうのだ。

そんなゴタゴタがあった「名古屋市議会リコール」なのだが、冷静に考えてみれば、リコール成立数よりも大幅に上回った時点で、何故自主解散を市議会側は選ばなかったのだろう?
変に元市議が多くいる「選挙管理委員会」に任せてしまったがために、市議会全体のイメージダウンになってしまった部分もあるのでは?と、感じている。

結果がどうなるのかは、今(お昼現在)では分らない。
でも、リコールが不成立になったとしても、ジタバタせず自主解散をした方が、市議さんたちのイメージもこれ以上悪くなるコトは無いのでは?
むしろ、リコール署名の数の多さから、「市議としての仕事とは何か?」と言うコトを、改めて考え、「それに似合うだけの仕事をしてきたのか?」と言う「仕事と給与の棚卸」をし、市民が求める「対費用効果の高い市議会とは?」と言うコトを考えた上で、ご自分なりのヴィジョンを堂々と述べて欲しいのだ。
そのことをどれだけ理解している市議さんがいるのか?そのことが問われたリコールだと思うのだ。
リコール署名後、ズルズルと引き伸ばしてしまったがために、市議さんたちの「市議(と言う利権)への執着」と言う、醜さばかりが目に付いてしまったように感じる。

「光の道」第2幕?

2010-12-14 13:26:07 | ビジネス
以前、ソフトバンクの新聞広告「光の道」について、エントリさせていただいた。
どうやら第2幕が、上がりそうだ。

今月に入り、ソフトバンクのテレビCMでチョッと変わったと言うか、イマイチ分り難いテレビCMが流れている。
それが「光の道」のテレビCMだ。
このテレビCMを見ただけでは「何のことを言っているの?」と言う、印象しかない。
白戸家のお嬢さん(=上戸彩さん)が、勤めているソフトバンクのお店で、お客様に商品説明をしながら手が挙がり「何か、変!」と言い、お父さんが「何か落ち着かないな・・・」と言いながら、自分の尻尾を追いまわす(=グルグル回っている)。
お兄さんは、道を歩きながらクシャミをし、同じく「何か変!」と言う。
その間に入れられている映像と言うのは、衛星を監視している機関が(巨大な?)隕石が地球に向かってくるのを、キャッチしザワザワとしている場面だ。

このテレビCMだけで「光の道」第2幕が上がると言うのではない。
今日のYahooのトピックスに紹介されていた、産経新聞の記事から、第2幕が上がるのでは?と言う気がしたのだ。

これまで固定電話などの通信事業をリードしてきたのは、当然のことながらNTTだ。
元々NTTの前身日本電信電話公社が、現在の電話線のネットワークを作り上げてきたのだから、当然のことだろう。
そして、もう一つ通信事業をリードしてきた企業がある。
現在のKDDIだ。
国際電話などの回線を、一手に引き受けていた。
言い換えれば、国内はNTT・国際はKDDIと言う、棲み分けの中で通信事業はされてきたのだ。

ところが、NTTの民営化に伴い、様々な企業が通信事業に参入してきた中に「日本テレコム(旧国鉄系通信会社)」があり、その携帯電話会社であったJ-フォンを英・ヴォーダフォンが買収、丁度その頃孫さんが携帯電話事業参入を考えていたこともあり、ソフトバンクがヴォーダフォンを買収し、現在のソフトバンクとなったと言う経緯がある。
その意味では、NTTやKDDIとでは、企業の成り立ちが大きく違う。
ある意味、ソフトバンクは新参者であり、NTTやKDDIからすれば「自分たちの市場に土足で入り込んできた」感があるのでは?(あくまでも、私の個人的感覚)。

これまではどちらかと言えば、NTT側の意見が中心でソフトバンク側の意見は、「とりあえず聞いておくけど、多分無理(と言うか、最初から無理)」と言う雰囲気があったように感じる。
なぜなら、NTTは民会会社とはいえ、元々は国が経営する企業だったからだ。
そのような企業に不利となるようなコトは、いくら総務省でもやり辛いはずだ。
産経新聞の記事では、NTTの顔を立てつつソフトバンクの意見も聞きましょう・・・と言う、折衷案のように見受けられるのだが、それだけでもソフトバンク側としては、大きな前進だと感じるのでは?
と同時に、NTT側としては大きな譲歩を迫られたと感じるのでは?
その意味で「光の道・第2幕」と言う気がするのだ。

3Dソフトが次々と

2010-12-13 20:44:54 | トレンド
朝日新聞のWEBサイトを見ていたら、「2010年、FIFAワールドカップ南アフリカ大会 3D」が発売になる、と言う記事があった(紹介は、発売元「ソニーピクチャーズ」のプレスリリース)。

今回の「FIFAワールドカップ・南アフリカ大会」の記録映像は、ソニーが担当をし、その際初めて3D録画をする、と話題になった。
当然、その時の記録画像を編集し発売すると言うコトは、ソニーがオフィシャルスポンサーとなった時には決まっていたことだ。
だからこそ、「スポーツを3Dで見る」と言うコトは、どのようなコトなのか?と、話題と期待があった。

もちろん、既に日本では3Dテレビが発売されているので、スポーツ番組を3Dで楽しんでいらっしゃる方もいらっしゃるかも知れない。
ただ、世界的スポーツイベントが3D録画されたと言うのは、このFIFAワールドカップ・南アフリカ大会が初めてだ。
だからこそ「3Dでスポーツを録画・記録する」と言う意味は、大きいと思う。

もう一つテレビを見ながら気付いたことがある。
それは、3D映画の先駆けとなった「アバダー」が3D・DVDで発売される、と言うCMを見たのだ。
既に、3D映画のDVDは幾つも発売されてはいるが、やはり映画館で封切られ、話題になった映画のDVDとなると、その話題性も高いだろう。
何より、「3Dムービーの時代が来た」と言う印象づけることが出来る。

今年は、3D映像が話題になった年だった。
何よりも、3Dテレビの発売が大きいだろう。
とすれば・・・数年先には地上波で3D映画の放送・・・と言う日が来るかもしれない。




この季節がやってきた・・・と、感じさせるCM

2010-12-12 21:01:13 | CMウォッチ
11月になると、登場するテレビCMがある。
ご存知の「年賀状関連」のテレビCMだ(名古屋エリアだけなのか?)。
そして12月になると、ご存知の「季節テレビCM」が登場する。
それが、フジフィルムの「年賀状プリント」のテレビCMだ。

今年のテレビCMでは、これまでレギラーだった長瀬君が登場しない。
代わりに登場するのは、今の夏3DカメラのテレビCMに登場した佐々木希さんと、フジフィルムの化粧品・アフタリスクに登場している中島みゆきさんだ。
どちらも、ピンクのうさぎの被りモノをしている。
そのピンクのうさぎが、可愛らしい。

そんな中でも、“綾小路さゆり”さんこと樹木希林の存在感は、変わらずだ。
むしろ、30年以上変わらない“綾小路さゆり”さんの存在が、「あぁぁ、この季節がきた」と、感じさせ、安心させる効果があるように感じる。

テレビCMの中には、季節折々の行事や風景を盛り込んだモノが多い。
例えば、JR東海の「そうだ 京都いこう」のテレビCMなどは、春には春の、秋には秋の京都の美しい風景が好感度も高く、息の長いテレビCMとなっている。

ただ残念なことに、バブル崩壊後「お正月CM」と呼ばれるテレビCMの多くが、姿を消した。
その理由は、通常のテレビCMよりも流れる期間が極端に短いためだ。
大体は三が日まで。
長くても1週間。
短い場合は、元旦のみと言うテレビCMもあったように思う。
多分、コピー機の三田工業(現「京セラミタ」)や時計のセイコーなどのお正月CMは、元旦だけだったような気がする。

現在では、テレビCMからネット上での広告へ比重を置く企業が増えてきた。
ネット広告と言う媒体が、生活者と言うか消費者とのダイレクトなコミュニケーションツールとして、捉えられているからだろう。
今では、ツイッターを利用し、生活者を巻き込んだ広告スタイルも生まれはじめた。

そのような時代の変化を考えれば、季節を限定するようなテレビCMは対費用効果を考えれば、あまり効果的だと判断されないと言うコトなのだろう。
それでも、やはり個人的には「季節テレビCM」は、季節感がなくなりつつある今、見たいと思うCMなのだ。

ところで・・・このフジフィルムの「年賀状プリント」だけではなく、盛んに流れるプリンターのCMを眺めながらフッと思ったのだが、年賀状の販売数が減るとこのような業界にも影響を及ぼすのだろうか?
とすれば、日本の伝統文化・年賀状も、様々な企業の利益を生むモノなんだ・・・と。

子どもよりも大人が心配

2010-12-11 19:30:13 | アラカルト
毎日新聞のWEBサイトを見ていたら、「大人の知力 無作為抽出お宅訪問 国際調査」と言う記事があった。

この見出しを見て、ドッキとされた方も多いのではないだろうか?
この「大人の知力」を調査する経済協力開発機構は、先日子どもの「学力」の国際調査を実施した機関でもある。
子どもの学力の次は、大人の知力というコトらしい。

新聞やニュースなどでも話題になった「子どもの学力」については、以前の調査で日本の成績は芳しいものではなかった。
そのため「ゆとり教育のツケ」などと、批判もされたような記憶がある。
そして前回の結果を踏まえ(?)学習指導が変わったコトもあり、今回は「読解力」などで、成績が上がっていた。
この結果を見て、一番安心したのは文科省だったかも知れない。

内容は違えど、今度は「大人」を対象に実施されると言う。
無作為で抽出した大人3,000人を対象に、わざわざノートPC持参で調査員がお宅訪問と言う調査方法も、大変だと思う。
在宅率などが下がってきている現在、平日に訪問されても果たして家にいる人がどれだけいるのだろう?と、疑問に思うのは私だけだろうか?

もう一つ気になるのは、IT関連の問題(?)もあるようだが、無作為の抽出したお宅が高齢者世帯で、PCそのものが無いとか触ったことが無いという場合などは、果たしてどういう判断をされるのだろう?と言う疑問もある。
統計的に見ても、日本は高齢者社会となりつつあるのだ。
少なくとも、世代別くらいの条件が無くては、調査としての信頼性に疑問が付くのではないだろうか?

いずれにしても、日頃から子どもに「勉強をしなさい!」と言っている大人が、どれだけ子どもに負けないほどの「社会力」を含めた「知力」を身につける努力をしているのか、とても興味がある。
社会に出てしまうと、それまでの勉強はどこへやら。
もちろん、日頃から様々なアンテナを広く張って、情報収集をするだけではなく、専門分野を問わず、勉強をする努力をしつづけている!と、自負できる大人がどれだけいるのだろう?と思ってしまうのだ。

そんなコトを考えると、「子どもより大人が心配」に思うのは、私だけだろうか?

地デジビジネスは、広がる?

2010-12-09 12:01:52 | ビジネス
昨夜、テレビを見ていたら「テレビを地デジ対応にしても、録画機器(DVDレコーダーなど)も地デジ対応にしましたか?」という、ニュースがあった。

おそらく、エコポイント半減前に駆け込み購入をされた方の多くは、「とりあえず、テレビを地デジにしたから、7月からは大丈夫!」と思っていらっしゃるのではないだろうか?
もちろん、集合住宅については地デジ対応アンテナの設置工事が必要となるので、テレビを買い換えたからと言っても、地デジでテレビが見れるようになるわけではない。
そのようなコトも、熱心な「地デジキャンペーン」で、理解が深まっているように思う。

しかし「DVDレコーダー」など録画機器が地デジ対応でないと、地デジテレビのフルサイズで見られないなどの情報をもっている人たちはどれだけいらっしゃるのだろう?
おそらく、昨夜のニュースはそんなコトへの注意喚起があったように思う。

そんなニュースを見ながら思ったことは、「地デジビジネスは、拡大の一途」だというコトだ。
もちろん、来年7月24日を過ぎれば地デジ対応テレビの売上は、パタリと減るだろう。
少なくとも、買い替え需要はなくなるだろう。
もっともその前に「エコポイント」が終了してしまうので、来年の4月からテレビの売上そのものは、急激に落ちてしまうと予測されているようだが・・・。
その次は「地デジ対応レコーダー」で、売上確保と言うコトになるのだろうか?

そして、「地デジビジネス」の巧妙さと言うコトも感じた。
「地デジ」の理解とご協力のために、まず言われたコトは「地デジ対応テレビへの買い替え」だった。
それからしばらく経ってから「アンテナはUHFに。集合住宅にお住まいの方は、工事が必要な場合があります」というコトになった。
これは、今でもアナログテレビを見ている、または、地デジ対応テレビでも受信工事が終わっていない集合住宅などでは、テレビを見ていると番組の下にこのようなテロップが、流れつづけているはずだ(と言う、我が家もまだ地デジ対応にはなっていない)。
そして、今度は「録画機器も地デジ対応にしないと、裏番組録画は出来ません。テレビ画面フルサイズで録画できません」と言うコトになってきた。

このような情報を何故、もっと早く出さなかったのだろう?と、単純に疑問に思うのだ。
確かに、家電メーカーとしては次の販売戦略(と言うほどではないが)として「地デジ対応レコーダーへ買い換えないと、録画映像がタイヘンなコトになりますよ!」と、新たな購買を勧めることが出来る。
そんな業界の思惑が、このような地デジ情報の小出しに繋がったのだろうか?と、穿った見方をしてしまうのだ。

ただ、そんな地デジビジネスもテレビ放送と言う視点で見ると、違ってきそうだ。
例えば、インターネットの光を使ったテレビ受信方法やケーブルテレビ、パソコンでのワンセグなどなど、テレビの電波の受信の仕方そのものが一つではなくなってきている。
それは、NHKがyoutubeで番組の一部を(無料で)流すと言うコトと合わせて考えると、「テレビ」という放送局も一つの見方では、時代にそぐわなくなってきていると言うコトだろう。

来年は「テレビ」がイロイロな面で大きく変わる年になるかも知れない。




コンテンツが無くては・・・

2010-12-07 21:57:42 | ビジネス
ネット系のニュースなどで、「シャープ・3Dコンテンツ募集」が取り上げられている。
このコンテンツの募集は、3Dテレビ向けではなく、スマートフォン向けのコンテンツ募集。
詳細を見ると、docomoとフジフィルムとの共同キャンペーンのような感じだ。

フジフィルムは、この秋の新商品として「3Dコンパクトデジカメ」を発表し、話題になった。
実際、どれほど売れているのかは、話題の割に噂を聞かない。
その理由の一つは、3Dを見るためのツールがまだ不足気味というコトがあるのでは?と言う気がする。
いくら3Dで写真を撮っても、専用のプリンターが自宅にあるわけではない。
エコポイント効果で、大型薄型テレビが品薄状態になったと言っても、3Dテレビがその中心であったわけでもないだろう(もちろん、3Dテレビは売れたと思うが・・・)。

テレビなどは、3D映画のDVDの販売によって市場が広がっていく可能性は高いと思うが、デジカメとなるとケーブルで、3Dテレビに接続して見る程度だろう。
まして、いくら動画撮影が出来るデジカメと言ってもビデオカメラとでは画像の質が違うはずだ。
その意味でハードの性能・技術がいくら高くても、コンテンツが充実していなければ「無用の長物」というコトになってしまう、と言うコトだと思う。

スマートフォンは、これからの「携帯電話市場」の中心になっていくだろう。
それも「携帯電話」という市場にとどまらず、もっと違う新しい市場を創っていく可能性もある。
むしろ、「新しい市場を創る」のは、利用者なのかも知れない。
とすれば、素直に利用者に「あなたなら、どんな使い方をしますか?」と、聞いてみると言うコトも必要なのかも知れない。
それが、企業(=今回はシャープ・docomo・フジフィルム)にとっての、コミュニケーションなのかも知れない。

それが「作ってみたものの、使うモノ・コトが無い」というコトに気が付いたというのであれば、チョッと考えものなのだが・・・。
決してそのようなことで、今回の「コンテンツ募集」がされているのではない!と、信じたい。




ギリシャ料理に日本の野菜

2010-12-06 21:47:26 | ビジネス
テレビCMを見るのは、仕事半分・趣味半分。
実は、もう一つ大好きなテレビ番組がある。
それは、料理番組(食いしん坊なもので・・・)。
以前は、海外の料理番組が比較的多くあり、日本の料理番組だけではなく、時折見ていた。
そんな中、現在NHK教育で放送されている「スタイルアップ・毎日がイタリアン」は、昨年の放送以来、チェックを欠かさない番組になっている。

今日はその「スタイルアップ・毎日がイタリアン」の放送があったのだが、番組を見ていてビックリしたことがある。
この番組で紹介される野菜やチーズ、調味料などの基本は、番組のタイトル通り「イタリア産」が中心だ。
イタリアンパセリやルッコラなどのハーブなども、数多く使われている。
ところが、今回紹介されたギリシャ料理で、なんと!日本のナスを使っていたのだ。
おそらく、基本は米ナスを使うのだと思う。
でもこの番組でお料理を紹介しているジャーダさんは、「日本のナスは、皮がやわらかく甘味が強いので、好き!」と、日本のナスを紹介していたのだ。

この秋、日本の農業政策を揺るがした(?)TPP。
「TPPに日本が参加すると、日本の農畜産家は壊滅する」と、一部では言われていた。
ただ、この話題がニュースなどで取り上げられていた頃、野菜農家さんたちは「TPPで大変だ!と言っているのは、米農家さんであって、野菜農家は既に海外からの野菜との競争に晒されている」とあるニュース番組のインタビューが、とても印象深かったのを覚えている。

そんなコトを思っていた時に、海外で製作されている料理番組で「日本のナスは、皮がやわらかくて、甘味が強いので好き!(是非、試してみて!)」といわれると、もっと日本の農作物を海外へ売り込むことを積極的に考えても良いのでは?と言う、気がしたのだ。

海外での「日本料理」が人気は、既に定着しつつある。
何となく、日本の野菜は日本料理にしか使われない・・・と、思いがちだが、それはこちらの思い込みなのかも知れない。
もしかしたら、日本独特の野菜なども案外イタリアンやフレンチに合う食材かも知れない。
そんな「経済戦略」を考えても、良い時代になってきているのでは?
もちろん、お米も。

マーケティングの4P

2010-12-05 09:34:21 | マーケティング
先日、チッと足を伸ばして買い物に出かけた。
と言っても、歩いていける範囲。
その買い物途中で、新しいパン屋さんを見かけたので、とりあえず入ってみる。
新しいモノ・お店を見かけると、つい手に取ってしまったり、お店に入ったりしてしまうのは、哀しいかな(?)マーケティング体質と言うコトで・・・。

その新しいパン屋さんは、「小麦ふすまパン」だけを扱うと言う、ユニークなパン屋さんだった。
「小麦ふすまパン」と言っても、馴染みが無い。
そもそも「小麦ふすまって何?」と言う方も多いかも知れない。
オーガニック食材を扱うお店やレストランのみで、扱われていそうな気がすると思われがちだが、実はごく普通に目にしている商品がある。
それはシリアルの「オールブラン」という商品。
元々は、若い女性のダイエット向け商品として登場したシリアルだが、最近では低糖質と言う商品特性から生活習慣病予防のために、食べられる方もいらっしゃるようだ。
その「小麦ふすま」を使った専門パン屋(少しだが、クッキーなども販売)さんだったのだ。

試食でいただいた、「ふすま食パン」はふすま独特に風味があり、美味しかった。
ライ麦パンなどが好きな人には、抵抗感が無い味だと思う。
ただ・・・私が購入するまでに至らなかったのは、その価格だ。
小ぶりのあんぱん(「木村屋のあんぱん」くらいの大きさ)1個300円と言うのは、あんぱんとしては割高感がある。
いくら素材を厳選し、凝ったあんぱんだとしても、気軽に買える価格ではない。
同様に、食パン1斤1,000円を越すとなると・・・。
現在大手スーパーのPBブランドであれば、1斤100円未満。
街中の美味しいと評判の手作りパン屋さんでも、500円~700円。
それを考えると、「毎日食べるパン」と言う感じではない。
いくら健康に感心が高く、日常の食事にも相当気を使っていると言う人でも、毎日のように食べる食パンに、これだけの費用を掛けるのには、抵抗感があるのでは?と、考えたのだ。

「マーケティングの4P」と言うのは、ご存知の方も多いと思う。
マーケティングの基本「商品(プロダクト)・広告(プロモーション)・売り場(プレイス)に、価格(プライス)」の頭文字となるPが4つあることから「マーケティングの4P」といわれている。
今回の「小麦ふすまパン」屋さんは、特徴もあり美味しい、それなりの宣伝もしている、売り場となるお店の場所も比較的高級食材を扱うお店ややや高めの価格設定がされているレストランが多い地域にあることから、場所もまず問題はなさそうだ。
なにより、「美味しそうなパン屋さん」と言うお店作りは、通りからでも分るし、思わず入ってみたくなるようなつくりになっている。
だが、価格となると・・・いくら、こだわりのある厳選した素材で作っていても、毎日食べると言う価格ではない。
特別な日用であれば、問題ないが・・・。

もう一つ気になるのは、昨今の「ホームベーカリー」人気だ。
先月発売された、生米から作れる「ホームベーカリー」は予約殺到になり、話題になった。
とすれば、この「小麦ふすまパン」屋さんの、ライバルは「ホームベーカリー」というコトになるかも知れない。
となれば、尚更「価格」は重要なポイントだと考えるのだ。