北大路機関

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【M-5撮影特報】かがDDH-184ヘリコプター搭載護衛艦呉基地停泊(2024-03-15)

2024-04-08 07:01:52 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■改装成った護衛艦かが
 呉基地の様子は昨日掲載する予定でしたがいろいろありましたのであさの話題として。

 かが。呉基地に停泊している様子を撮影してまいりました。そう、呉基地探訪は何度もあるのですが基地の中に入れてもらうことがほとんどでして、散策のように高台を右往左往したのはいつぶりでしょうか。お好み焼き屋さんに寄ったりして前は、ねえ。

 ヘリコプター搭載護衛艦かが。大分変わった、と書いたら佐伯でしたかと前にいわれた、大分県ではなくだいぶんかわった、と。それはF-35B戦闘機搭載改修として、滑走距離を最大限確保するために甲板形状と艦首形状を大幅に変更したということ。

 係船堀桟橋、訓練支援艦てんりゅう、くろべ二隻が揃って停泊しています。ここは遊歩道の先にあるところで、しかし崖などがあって危険なので崖から5mほどのところに安全柵が設置されているところ、一脚や自撮り棒があると安全に撮影できるところ。

 うみぎり。艦番号はロービジ塗装により見えにくくなっていますが、舷門のところに“護衛艦うみぎり”と記されています。この撮影位置は、呉産業神社という、昔の高射砲台の跡地から続く参道というか散歩道の最中にありまして、撮影には250mmレンズを。

 春の訪れとともに危機後小枝が伸びていますのでもうしばらくしますと葉が生い茂りこの撮影位置からは視界を隔ててしまうのかもしれませんが、いまはこんな感じで、しかし随分と護衛艦かが、改修により逞しくなったというか一変したとわかるのですね。

 そうりゅう型潜水艦、おやしお型潜水艦が並ぶ潜水艦桟橋もこんな感じでみることができます。もっとも、近傍の閉鎖された製鉄所跡地を防衛省が購入し、ここに艦艇施設などを拡張するという計画がありますので、今後は潜水艦は見えなくなるのかも。

 F-35B搭載改修、海上自衛隊も彼岸と言いますか、これはヘリコプター搭載護衛艦なのですが空母のように運用できる艦艇が日本に戻ってくることとなります。日本が最初に建造した空母は鳳翔、1921年に竣工しこれが建造された世界最初の空母でした。

 いずも型護衛艦はヘリコプター搭載護衛艦ですが個艦戦闘能力は最小限に抑えられ、これが艦砲と甲板以外は通常の護衛艦といわれた護衛艦ひゅうが型との相違点で、能力を発揮するには多種多様な航空機が見込まれ、F-35Bも含まれると考えられてきた。

 飛行甲板改修とともに自動着艦支援装置が搭載されており、曲芸飛行とまで言われた戦闘機の発着艦作業を大幅に自動化できているという。そして艦首形状も、優美な曲線は箱型のよな、圧縮効果でより顕著にこう見えるのでしょうが、大きく変容していて。

 護衛艦にもこうした能力が求められる時代になっているのだ、それは安全保障情勢の激変が背景にあり、ロングピースとさえ言われた冷戦構造の国際秩序はこうした艦を平和憲法下でも必要とするような時代になっているのだ、としみじみと考えるものです。

 EOS-M5カメラにEF250mmレンズを装着して撮影しました、要するに普通のカメラに普通な望遠レンズを装備したものでして、いまならば普通の機材、大きなレンズが無くともこうした情景が撮影できます。広角レンズだけでは若干遠いのかもしれませんが。

 呉基地の護衛艦かが。F-35B戦闘機発着能力試験のためにもう間もなくアメリカ東海岸へ展開することとなっています、すると暫くは呉基地には戻ることができなくなるでしょうから、撮影を、という方は早めに呉を散策してみてはどうか、と思うのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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