一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

「笑う理由」の正解&中倉宏美女流二段は、姉の彰子女流初段を何と呼んでいるか

2009-11-21 02:11:31 | 将棋雑記
昨日の記事は、以前私が中倉宏美女流二段に「平手&サイン勝負」宣言をしたところ、植山悦行手合い係氏がクスクス笑うので、その理由は何か、というものだった。考えられる理由として4つを挙げたのだが、植山手合い係氏の解答は、「C」であった。私が中倉女流二段に勝つか負けるかは別にして、負けたときの私の荒れっぷりを想像すると、自然に笑いがこみあげてきてしまう、とのことであった。よって洋志さん、正解でした。
しかしそうか…そうだったのか…対局で負けても、アツクならないようにしないと…とか言って、20日の金曜サロンも沸騰しちゃったなあ。大騒ぎはしなかったものの、自分のあまりの弱さに呆れて、放心状態になった。

さて20日のLPSA金曜サロンは、昼の担当が中倉女流二段だった。私が指導対局の席に着くと、中倉女流二段が、
「私の呼び方…候補に入ってませんよ」
と、癒し系の笑みで言うではないか。
これ、11月9日の記事「中倉女流姉妹はお互いを何と呼んでいるか」に呼応したものであった。ちなみにこの記事とは、中倉女流二段が、姉の彰子女流初段を何と呼んでいるか、いくつか候補を挙げて検討したものだったが、そのどれでもない、と中倉女流二段は言っているのだ。
当時コメントをくださった方の情報から、正解は「おねえちゃん」で落ち着いたのだが、それとも違うようだ。
このマニアブログを、まだ中倉女流二段が読んでいてくれたことが嬉しいが、そこは置いといて、私は中倉女流二段に迫る。
「あ、そうなんですか?」
「はい…」
「あ、あの、それいま、教えていただけるんでしょうか!」
「はい。―――――て、呼んでました」
「ああ!! そうですか!!」
いやはや、この「正解」には驚いた。なるほどしかし、男同士ならともかく、女性同士ならこの呼び方も十分あり得る。ヒントは十分示されていたのだ。
私は思わず唸ってしまったのだが、さて今回は、中倉宏美女流二段が、姉の彰子女流初段をプライベートでどう呼んでいるか(いたか)、あらためてお考えいただこう(コメント欄へ書き込んでいただく必要はありません)。正解発表は、数日後の「金曜サロン・中倉宏美女流二段⑤」の記事の中で…ということになるのだろうか。
なおこの記事は、中倉女流二段に掲載の了承を得ています。
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笑う理由

2009-11-20 00:38:44 | 将棋雑記
10月23日のLPSA金曜サロンで、私が中倉宏美女流二段に指導対局を教わるとき、
「平手でお願いします。サイン勝負でお願いします」
と言ったら、後ろにいらした植山悦行手合い係氏がクスクス笑いました。
さて、このとき植山手合い係氏は、なぜ笑ったのでしょう。
以下の4つから考えてください。解答(と思われる)は数行下に書きました。

A.私(一公)はいつも平手のサイン勝負をしているのに、あらたまって平手の所望とサイン勝負を宣言したから。
B.私が将棋以外のときはちゃらんぽらんな言動をしているのに、指導対局のときになると真面目な態度になるから。
C.私が中倉女流二段に負けて、局後に悔しがる姿を想像したから。
D.私が楽しみにしていた「夜のナカクラヒロミ」との指導対局がいよいよ始まったから。
































解答は、やはりAではないでしょうか。最近サイン勝負で負けが込んでいるので、あらためて「宣言」をしたのですが、それが植山手合い係氏には奇異に映ったのでしょう。先日の金曜サロンで大庭美夏女流1級に教わったときも、「平手で…サイン勝負…」と言ったら、やはり植山手合い係氏にクスクス笑われてしまいました。
厳しい勝負の中にもなごやかな雰囲気がある。このサロンが私は大好きです。
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日本将棋連盟・LPSA共同声明「合意書」を読んで

2009-11-19 00:19:51 | 将棋雑考
11月17日正午、日本将棋連盟とLPSAから、「合意書」という形の共同声明が発表された。私が楽しみにしていた重大な発表とは、これのことだったらしい。
一読したが、ずいぶん連盟に都合のいい文書になっていると思った。この文書の公表に、よく中井広恵代表が首をタテに振ったと思う。
個別に見ていってみよう。
まず「第一」の項に、「両者は友好団体であることを確認する」とあるが、バカを言ってはいけない。連盟および女流棋士会がこれまでLPSAに行ってきたことを振り返ってみてほしい。
昨年2月の倉敷イベントでは、女流棋士会とLPSAの女流棋士が参加する旨が告知されながら、その後連盟は、LPSAの参加を拒否した。
今年2月の朝日オープン解説会では、LPSAの船戸陽子女流二段の聞き手が発表されていながら、これも連盟が横やりを入れ、女流棋士会の伊藤明日香女流初段に変更した。また女流棋士会の集合写真で、移籍した船戸女流二段の画像を抹消したのも、当人に対して失礼極まりない話であった。
さらに3月、当時女流棋士会会長だった谷川治恵女流三段が、中井代表へある手紙を手渡した。これに対して米長邦雄会長は、自HPで「女流棋士同士やってちょ」と言いながら、「中井さん、返事まだぁ?」と何日も連呼した。なんというイヤミな書き方か。
また直近では、先日の女流王位戦予選で、山口恵梨子女流1級の対局が、LPSAのホームグラウンドである駒込ではなく、内幸町で指された。連盟や女流棋士会がLPSAと友好関係を結ぶ気があるなら、前例どおり、そのまま駒込で指せばよかったではないか。私には、女流棋士会のホープである女子高生棋士を、駒込の空気に染まらせたくない、という連盟の意思が働いたとしか思えないのだ。
さらに付け加えれば、昨年の5月、東京・新宿でLPSA1周年記念パーティーがあったが、連盟からは花輪はもちろん、祝電の1本も来なかった。これは私がその場にいたから、確実な話である。友好関係のカケラも見当たらなかった。
「一般のファンが知り得る情報」を書いただけで、これだけの事例がある。これらを見ただけでも、連盟がLPSAに友好関係を築く意思があるとは、私にはとても思えない。
続いて「第二」、「過去の経緯やトラブルは不幸な出来事…」とあるが、本当に不幸だったのだろうか。連盟は女流棋士会から17名(のちに1人増える)をリストラでき、残った女流棋士はタイトル戦の聞き手などの仕事が増えた。それが証拠に、女流棋士会所属の女流棋士に聞いてみるがいい。
「いま幸せですか?」
と。すると彼女らは判で押したように、こう答えるだろう。
「米長会長のありがたい協力を得て、忙しいけれど、私たちはとても幸せです」
と。
いっぽう独立したLPSAはといえば、こちらも独自の普及で、新たなファン層を開拓していった。私のような女流棋士ファンも増えた。彼女らも現状に不満はないと信じる。女流棋士がふたつに別れたのは、ビーチバレーの浅尾美和と西堀健実が発展的解散をしたのと同じで、なんの不幸もなかったのである。
「第三」、「両者どちらかが誹謗中傷等攻撃を受けた時は、スクラムを組んでこれに立ち向かい解決に協力する」とあるが、米長会長が先日の「回想録」で、中井代表と武者野勝巳七段を「特別の関係」とまで書いたのは、おふたりへの誹謗にはあたらないのだろうか。これ、船戸女流二段や中倉宏美女流二段と私が特別の関係にある、と書かれるようなものである。まあこう書かれれば私は嬉しいが、両女流二段からすれば不愉快極まりなく、烈火のごとく怒って、書き手に抗議してくるだろう。
とにかくこんな怪文を書かれて、よく中井代表や植山悦行七段が黙っていたものだと思う。
「第四」、「万が一トラブルが起きても法的手段を取ることは極力避け…」とあるが、LPSAのほうには法的手段を取ることがあっても、取られることは一切ないと断言できる。法的手段を恐れているのは連盟のほうではないのか。
「第五」、「協議会」は勝手にやってほしい。
振り返ってみると、11日の「さわやか日記」で中倉女流二段や大庭美樹女流初段の名前を出したのも、「連盟とLPSAは友好関係である」という伏線だったということか。
また18日の同日記で「『どうぶつしょうぎ』をどんどん宣伝してくれ」と書いたのも、同様の理由なのだろうか。
浅い。米長会長、読みが甘すぎる。こんなことじゃあ、LPSAファンは騙せない。同じ18日に書いてあった「LPSAともどもインターネットでのストーカーもどきの者は、手をつないで懲らしめる…」とは、武者野七段が関与している「駒音掲示板」の投稿者へ向けてのものだろうが、私も含めて、彼らは将棋界の発展に向けて建設的な意見を議論しているのであって、ストーカー行為ではない。
そもそも、言論の自由を拘束しようと考えること自体がナンセンスだ。米長会長が駒音掲示板を疎ましく思っているのならば、なにもLPSAと手を携えなくても、武者野七段は連盟所属なのだから、それこそ第三者を交えて話し合いの場を持ち、閉鎖にでもなんでも追い込めばいいのである。弱小団体のLPSA代表より、天下の日本将棋連盟会長から直々に諫言したほうが、よほど効果的ではないか。
以上の検討によって、今回の共同声明においては、事を荒立てる愚を避けるため、中井代表がファンを慮り、断腸の思いで判をついたと推察する。
これからも連盟や女流棋士会から、LPSAへの嫌がらせは断続的に続くだろうし、私も含めた駒音掲示板への書き込みはいままでどおり続くものと確信する。
それにしても、米長会長はどうしてしまったのだろう。現役時代の会長の将棋は、情報戦が勝敗を左右する昨今の将棋とは違い、オリジナリティあふれる、素晴らしいものだった。だが引退してからは、将棋界の未来や普及など眼中になく、LPSAを排除することに生き甲斐を見出しているようにさえ思える。いままでの米長会長の言動を、歴代の日本将棋連盟会長が見たら何と思うか。私は悲しい。
以上の文章を、米長会長が「悪口」と思うなら、どうぞ抗議してください。ただしこの文章は何があっても、「回想録」のように消去はしません。
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金曜サロン・夜のナカクラヒロミ④

2009-11-18 01:09:50 | LPSA金曜サロン
10月23日のLPSA金曜サロン、昼は大庭美樹女流初段、夜は中倉宏美女流二段の担当だった。
この日は時間の都合で、大庭女流初段との指導対局は見送り。6月12日いらいの、「夜のナカクラヒロミ」との指導対局となった。
以前も記したが、夕方に見えた中倉女流二段は白のブラウスに黒のスカートといういでたちで、秋というより初夏の装いを思わせた。清純派女優のようで、その姿を脳内でプロマイドにしてみる。なかなかよい。
前回の対局は対三間飛車の将棋で、私が歩を突き捨てる順番を間違えたため苦戦に陥ったが、終盤になんとか盛り返し、勝ちの局面もあったのに勝ち切れなかった。私のファンランキングトップ10の中で、まだ中倉女流二段からはサインを戴いていない。今度こそ絶対に負けられない勝負であった。
外も暗くなり、気分が高揚したところで、指導対局開始。私の居飛車宣言に、中倉女流二段は得意の三間飛車。私も意地で急戦を仕掛け、まずまずの岐れとなった。
中倉女流二段が盤を離れ、ほかの将棋を考えている。私は視線を上げて、中倉女流二段の横からの姿を鑑賞する。中倉女流二段の椅子席や正座での対局姿が目に焼き付いてはいるが、立ち姿もスラッとして、なかなかいいものである。しかも外は夜だ。…と、こんなことを考えていると将棋どころではなくなるので、盤上に視線を戻す。
ここで、中盤の入口あたりの局面を記してみよう。今回は、中倉女流二段に掲載の許可は得ている。

上手・中倉女流二段:1一香、1三歩、2三歩、3一飛、3三桂、3四歩、4二金、4五歩、5三銀、6一金、6三歩、7二銀、7三歩、7四馬、8一桂、8二王、8三歩、9一香、9四歩 持駒:なし
下手・一公:1七歩、1九香、2五歩、2六飛、3五歩、3七桂、4四歩、5五銀、5六銀、5七金、6七歩、6九金、7六歩、7八玉、8七歩、8八角、8九桂、9七歩、9九香 持駒:歩2

☖4五歩☗5五銀右に☖3一飛まで。ここで私は☗3四歩と取りこんだが、☖2五桂と軽く跳ねられ、意外と難しくなったことに愕然とした。☗2五同飛は☖3四飛☗3五歩に☖2四飛とぶつけられ、この飛車交換は陣形の薄い下手が不利。これは桂得ぐらいでは合わない。
したがって本譜は☗2五同桂と取り、☖3四飛☗3五歩☖同飛に☗3六歩と我慢したが、☖3四飛と黙って引かれていると、桂得でもこちらの飛車が重く、一気に棋勢が縮まった気がした。以下はこちらの疑問手と中倉女流二段の巧妙な攻めが相まって、私の玉はダウン寸前となった。
ここで中倉女流二段に☖5九馬と入られていたら、8四に上手の飛車はいるし、金銀は持たれているしで、投了の一手だった。しかし少考のすえ中倉女流二段の指した手は、2六の飛車を詰ます☖1五銀!であった。
これは、「あなたとはトモダチになりたくありません」という手。こんな牛歩の攻めで負かされたくないが、こちらも小駒の攻めしかなく、一手違いにもならない。最後は取られた飛車で王手をされ、☖8七飛成と左右挟撃の必死をかけられたところで、無念の投了となった。
私は茫然とし、感想戦もそこそこに盤を離れ、傍らの将棋盤で「ひとり研究」をする。そこに植山悦行手合い係が合流してくださったが、検討では54手目☖3一飛に☗3四歩が攻め急ぎで、ここは☗2四歩と突いて飛車の突破を目指せば、優勢を持続できた、とのことだった。考えてみれば☗2四歩はふつうの手。この順を読みから捨てるとは、自分の中に、早くサインがほしいという焦りがあったとしか思えない。中倉女流二段を眺めたのも、思考を乱してマズかったか。
それにしても、参った…。松尾香織女流初段に続いて、中倉女流二段にも返り討ちに遭ってしまった。3本目のサイン扇子は出だし7連勝だったのに、そこからほとんどサインが増えていない。ここからサインが増えるのか?…と、さすがにこのときは弱気になった。
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さわやか日記

2009-11-17 01:02:01 | 将棋雑考
プロ棋士のホームページが数々ある中で、私がブックマークし、毎日目を通しているうちのひとつが、永世棋聖の称号を持ち、日本将棋連盟の会長を務める、米長邦雄氏のそれである。
その中の「さわやか日記」は、ご本人は真面目に書いていらっしゃると思うが、各所にブラックジョークが散りばめられ、他の棋士の追随を許さない面白さだ。
ところで11日の日記には倉敷藤花戦の前夜祭の模様が書かれていたが、LPSA所属である中倉宏美女流二段と大庭美樹女流初段の名前が出てきたので、びっくりした。
日本将棋連盟とLPSAは商売敵であり、米長会長がLPSAを快く思っていないことは、これまでの言動から火を見るより明らかだが、ここではLPSA所属の女流棋士を好意的に記しているように取れる。これはきわめて異例ではなかろうか。
前夜祭にはもちろん女流棋士会の棋士も参加していたわけで、そちらの棋士の名前を挙げたほうが自然であったろう。
どうも腑に落ちないのだが、うがった見方をすると、女流棋士会所属同士のタイトル戦なのに、LPSA所属の女流棋士が図々しく?前夜祭に参加した、ということを、連盟棋士や女流棋士会棋士に、言外に知らしめたかったのかもしれない。
ところで本日17日は、米長会長から何やら重大発表があるようだ。毎日楽しみにしているさわやか日記だが、今日は夕方がくるのが待ち遠しくて仕方がない。
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