一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

女流王位戦の解説

2009-11-16 00:08:31 | LPSAイベント
10月21日(水)、第20期女流王位戦五番勝負第3局が行われた。この日は東京・駒込のLPSAサロンで解説会もあった。当日はスペシャルゲストがいらっしゃるということもあり、私も楽しみにしてサロンに向かった。
そのゲストは、LPSAのホームページで明らかにしていないのでここでも触れないが、イケメン男性棋士だったとは書いておこう。
当日は20人ぐらいの客がいたか。颯爽と現れたイケメン氏だが、自身にちょっとしたトラブルがあって、ヒゲを剃ってくるヒマがなかったらしい。しかし却って野性味が出て、ますます男ぶりが上がっている。イケメンはどんな身だしなみでもよく見えるから、トクである。これが私の場合だと、不精ヒゲが不潔に見えて、ますます秋葉原のニオイが濃くなってしまう。
イケメン氏の解説は、やはり女流棋士と違って小気味いい。今回感心したのは、42手目、後手・石橋幸緒女流王位の☖9四歩に対して、清水市代女流名人・女流王将が☗8八銀と上がった手を疑問、とバッサリ斬り捨てたことで、「ここは☖9五歩とされてから銀を上がるのが手順。先に上がられて☖9五歩と伸ばす人はいず、その代わりに中央に手を作られるから面白くない」と明快な解説だった。
指し手の変化を詳細に述べる解説もいいが、局面の考え方の教えは、全局に応用が利く。とても参考になった。
もうひとつ興味深かったのは、中盤で清水女流名人・女流王将が67手目☗3八歩と屈服した手に対しての評価だった。ここは☗3六歩も☗3七歩もあるところで選択肢が多いが、羽生善治名人・王座・棋聖・王将が指すと、不思議とその手が勝着になるのだという。だからイケメン氏は、もし清水女流名人・女流王将が勝つとすれば、この手が勝着になるでしょう、というようなことを言ったのだ。
しかし本局は石橋女流王位が快調に攻め、イケメン氏は、ここが駒込ということを意識してか、「私なら形作りを考えます」とまで言った。
74手目、石橋女流王位が☖6六歩と金頭を叩いたところで、解説場はひと休み。大盤に並べられたその局面をあらためて眺めると、見れば見るほど厳しい手で、私なら投了しているところだ。
ところが再開すると、石橋女流王位に疑問手が出て、いつの間にか清水女流名人・女流王将の勝勢になっていた。このときあらためて驚愕したのが、67手目に打った☗3八歩の存在である。先手玉が2七に逃げ延びてきたとき、これが防波堤の役目を果たしていたのだ。
「清水さんが勝てば、☗3八歩が勝着になる」
と言ったイケメン氏の言葉がリフレインする。イケメン氏の慧眼、恐るべし、であった。
さて今日16日は、良くも悪くも石橋女流王位がひとりで楽しんだような、女流王位戦の最終局である。昨年の最終局は、指し手の善悪を超えたオンナ対オンナの怪局で、私が昨年度の名局ベスト1に挙げた将棋となった。今年はどんな将棋になるのだろう。
もちろん駒込でも解説会がある。解説者は中井広恵女流六段。昨年のような興奮を、また皆さんと味わってみたい。
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祝・船戸陽子女流二段、女流王位リーグ入り&暗転・金曜リーグ

2009-11-15 00:05:33 | LPSA金曜サロン
SMAP・木村拓哉の誕生日である11月13日のLPSA金曜サロンは、昼が山下カズ子女流五段、夜が船戸陽子女流二段の担当だった。
山下女流五段の指導対局中、船戸女流二段が見えた。私がほかの会員の対局を見物していると、近くを船戸女流二段が通ったので、12日のお祝いを述べる。
言うまでもないが、その日船戸女流二段は女流王位戦予選④枠の決勝で、山口恵梨子女流1級に勝ち、リーグ入り一番乗りを果たしたのだ。しかし船戸女流二段は「あ、どーも」とそっけなく、意外な気がした。
勝者がいれば敗者もいる。大勢の前で、おおっぴらに喜びを表現することは憚られたのかもしれないが、それも船戸女流二段らしい、とも思った。
この日は、ふだん夜からの参加となるK氏が、仕事休みということで、早めにサロンにいらした。リーグ戦の対局が少ないので、早速会員とリーグ戦を指す。
午後5時15分ごろ、植山悦行手合い係氏が、私との手合いをつけてくれる。現在K氏にはたしか3連敗中なので、そろそろ一番を返したいところだが、大盤解説が15分後に控えている。今回の棋譜は、もちろん12日に指された船戸女流二段の将棋である。
率直に言ってこの日の私の楽しみは、船戸女流二段に将棋を教えていただくよりも、この自戦解説を拝見することにあった。
「先生、もうすぐ大盤解説が始まりますけど、それが終わってからじゃいけませんか?」
私は植山手合い係氏に恐る恐る問うた。
「それでもいいけど、まだ山下さんの指導対局も続いてるし、(リーグ戦を指しても、時間的に)大丈夫じゃない?」
「はあ、そうですか…」
私はK氏とのリーグ戦を始めることにした。現在私の成績は8勝3敗。そのうちの2敗はU七段とI女流王位に喫したものでどうも釈然としないが、とにかく優勝戦線に残るためには、もう一番も負けられないところであった。
その将棋は先手番となったK氏のゴキゲン中飛車。こちらの対策はいろいろあるが、最近ブームになっている居飛車穴熊の作戦を採った。と、植山手合い係氏がいらして、「お、ヤマグチエリコちゃんですか」と言う。船戸-山口戦は、事前にネットで対局風景を見たが、山口女流1級が5筋の歩を突いていた。
本局はK氏の捌きが冴え、私は駒損を重ねて大苦戦。やがて背後で大盤解説が始まったが、私のほうもリーグ戦とあっては投了するわけにはいかない。そのうち私の無理攻めが通って、勝負形になった。
「きのうメールがいっぱい来たんですけど、みんな恵梨子ちゃんが負けて残念だった、とか書いてるんですよー」
とか話している船戸女流二段の声が聞こえる。船戸女流二段は人気棋士だ。メールの憎まれ口は、本当に親しくなければ書けない、将棋関係者独特のお祝いということだ。ああ、私もその解説を聞きたいと思う。しかしこちらの将棋は中盤から終盤の佳境に入っていて、とても対局を中断できる雰囲気ではない。
K氏の時間切迫もあり、こちらがおもしろくなった。K氏の承諾は得ていないが、植山手合い係氏が「熱戦でしたねぇ」と唸ったこの一番、終盤の局面を勝手に掲載してしまおう。おヒマな方は盤に並べていただきたい。

先手・K氏:1七歩、1九香、2七歩、2九桂、3七王、4五桂、4九金、5五銀、5六銀、5八飛、7二飛、9七歩 持駒:金、桂、香、歩
後手・一公:1二香、1三歩、2一玉、2二銀、2三歩、3四歩、3六桂、4二金、4四馬、4六歩、5二歩、6三歩、6九成香、7五歩 持駒:角、金、銀、歩7

中盤数手の記憶が曖昧で、正確な再生ができなかった。実は先手の持駒の歩の数が重要なのだが、あっても1歩だったはずなので、それで進めてみる。
局面は、☗5五銀と打たれたところ。ここで、終局までの指し手を一気に記してしまおう。

☖5五同馬☗同銀☖4七金☗2六王☖3五銀☗1六王☖5八金☗6五角☖3二銀☗7一飛成☖3一飛☗3三桂打☖同銀☗同桂不成☖同金☗1一金☖2二玉☗3一飛成☖同玉☗2二銀☖4一玉☗3一飛☖4二玉☗3三銀成☖5三玉☗4三成銀☖同銀☗同角成☖6二玉☗5二馬☖同王☗3二飛成☖4二桂☗5三歩☖6一玉☗4一竜☖5一歩☗同竜☖7二玉☗7三歩☖8三玉☗8一竜☖8二歩☗8九香☖8四桂☗7二竜 まで、K氏の勝ち。

☗5五銀打は、一目ありがたい気がした。ここで馬を逃げていては勝負にならぬから、私は☖5五同馬。以下☗同銀☖4七金☗2六王☖3五銀☗1六王に、☖5八金が「詰将棋の名手の一公さんらしくない悪手(植山氏)」。ここは☖2五角☗同王に☖2四銀と引くのが妙手、というかふつうの手で、以下王がどこへ逃げても銀打ちまでの詰みだった。☖2四銀では☖2四歩を読み、それで詰みなしと判断し、飛車を取ってしまったのだ。感想戦で植山手合い係氏から、「(☖2五角から数えて)5手詰じゃないですかー」と呆れられたが、おっしゃるとおりで返す言葉がなかった。
とはいえ、前期マイナビ女子オープン5番勝負第3局や、先日の中井広恵女流六段-斎田晴子女流四段の将棋を引き合いに出すまでもなく、後から冷静な目で見れば簡単に詰む将棋も、実戦ではエアポケットに陥って見えないときがあるのだ。ここが人間同士の対局の醍醐味というべきだろう。
それはとにかく、私が飛車を取って詰めろをかける?と、K氏の反撃が始まった。しかし☗2二銀に☖4一玉がまた悪手。☖4二玉だと手順に金を取りつつ王手をされるのがイヤだったのだが、「☗3一飛を打たせる人はいない(植山氏)」。☖4二玉☗3三銀成☖同銀で、先手の持駒が飛、金では後手玉は詰まなかった。しかしK氏にも悪手が出る。☗4三成銀は手筋風に見えて疑問で、「ふつうに☗5四香と打てば、☖6二玉☗5二香成☖同玉☗3二飛成で簡単に詰み(植山氏)」だった。
☗4一竜に私は堂々と☖5一歩。これで王手が続かないないだろうと自信を持って打ったのだが、☗同竜でタダだった。ここでは私のほうも秒読み入っており、まったく手が見えていなかった。ここで渡した1歩が、のちの変化に微妙な綾を生むことになる。
最終盤、☗8九香の王手に☖7四玉は☗8五銀で詰みだから、合駒をする一手。ところが☖8四桂と打ったのち、☗7二竜でトン死に気づき、愕然とした。実戦もそう進み、投了。☖8四桂では☖8五桂☗同香☖7四玉を読んでいながら、☖8四桂☗同香☖7四玉でも同じだろうと思い8四に桂を打ったのだが、読みが甘すぎた。
局後、植山手合い係氏を交えての感想戦では、そもそも☗8一竜に☖8二歩合が次の☗8九香を軽視した疑問手で、ここは☖8二桂合とし、次の歩合いを用意すべきだったという。香の王手に備えて最初に高い駒の合いをする。これはプロでは常識、とのことだった。
はぁ~…。激戦のすえ敗れると、精神的に堪える。すこぶる痛い敗戦で、リーグ戦の優勝に黄信号がともってしまった。
私は茫然としたまま、山下女流五段と船戸女流二段の大盤解説に目をやる。しかしあまりにも遅くなった。将棋は最終盤になっており、数手を指して、終わってしまった。それでも時間は6時半近くになっていたから、ふだんより30分遅い終了である。しかし目当ての解説会を堪能できず、私はきょう、何をしに来たのだろうと思った。
その後K氏は別の対局に入ったが、私は植山手合い係氏と、先ほどの将棋の検討を再開する。☖5一歩で1歩を渡したため☖8三玉に☗8四歩の叩きも生じており、☗8九香への応手だけでも膨大な変化が現れ、将棋の奥深さにあらためて唸る思いだった。とはいえいままた冷静なアタマで再検討してみると、☗8一竜には☖8二歩でも残していたようである。もっともその後☖8四桂と打って詰まされてしまったのだから、何をか言わんや、だが。

閉席のあと、会員有志と食事会。会員のW氏が言うには、船戸女流二段はいつもより大盤解説を長めにやったようで、やはりリーグ入りを喜んでいた、とのことだった。
私が声を掛けたときはわりと平静だったから、意外にドライなひとなんだと見方を変えたのだが、そうではなかったことに、ちょっとホッとした夜だった。
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中倉彰子女流初段の営業トークの訂正とお詫び

2009-11-14 03:01:27 | LPSAイベント
7日の記事に関して。
6日のLPSA金曜サロンで、中倉彰子女流初段から「ちょうど1枚チケットが残っているんですけど…」と言われ、12月の1dayトーナメント「フランボワーズカップ」の入場チケットを購入したことを書いた。さらに続けて、その前に会員のW氏にも「ちょうど1枚チケットが残ってたので…」と中倉女流初段が言ったと書いたのだが、これは間違いだった。
13日の金曜サロンでW氏に会ったのだが、W氏が言うには、「ちょうどチケットが『2枚』あるので…」と中倉女流初段に言われたらしい。それでW氏がチケットを買い、その次に私がチケットを買った、というわけだ。
つまり中倉女流初段は都合のいい営業トークをしたのではなく、私たちに事実を述べ、「正当な営業をした」ということだ。
7日の私の記述で、中倉女流初段を「ズルい女性」だと思った人はいないと思うが、中倉女流初段の名誉のため、あえて述べさせていただいた。軽率な書き込みだったことを中倉女流初段に深くお詫びするとともに、ここに訂正させていただく次第である。
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氏名や芸名に駒の名前が入っている女性11人

2009-11-13 01:16:05 | 将棋雑記
まったく意味がないが、将棋の駒の名前が入っている女性を、11人挙げてみる。

歩…石田 歩(あゆみ)
現在日本テレビ系「恋のから騒ぎ」の第16期生としてレギュラー出演している。二段目の向かって一番左に座っているコがそうである。兵庫県出身。彼女や岩根忍女流二段の話しかたを聞いていると、女性の関西弁は、なんてかわいいんだろうと思う。石田歩さんは美脚で、意外と胸もある。同番組の卒業生でもある、小林麻耶キャスターにちょっと似ている。今期メンバーの中で、私イチオシの女性である。

と…とよた真帆
以前もこのブログに書いたことがあるが、10年以上前、那覇空港で彼女を見たことがある。はるか前方からこちらへ向かって歩いてきたのだが、颯爽とした感じで、風のように私の横を通り過ぎていった。あまりの美しさに、私は放心状態になった。発しているオーラもものすごく、さすがに芸能人は違うと思った。後で分かったのだが、当時放映されていた、テレビ朝日系「料理バンザイ!」の沖縄ロケで訪れたらしい。
ちなみに私は、LPSA金曜サロンなどで何人かの(女流)プロ棋士にお目にかかったが、あれほどのオーラを持った方には、巡りあっていない。

香…優香
デビュー時は巨乳を売り物にしたグラビアアイドルだったが、胸の縮小とともにマルチタレントに転向し、現在に至っている。
昨年の12月、福岡空港の搭乗待合口で彼女を見た。目が合ったのだが、お互い「どこかで見たような…」という感じだった。優香のほうは、気のせいか…と思ったに違いないが、私はこの既視感がぬぐえなかった。あとで思い出したのだが、優香がデビューしてメジャー化しかかったころ、東京・池袋のサンシャインシティで、ビデオ発売イベントの握手会があり、私もそれに参加していた。私の番が来たので、「お疲れさまです」と言ったら、優香も鼻にシワを寄せて、「お疲れ様です!!」と笑顔で答えてくれた。なかなかノリがいい。この時、彼女は芸能界で生きていけると確信した。当時サイン色紙もいただいたが、いまはどこにいったか分からない。

桂…桂木 文(かつらぎ・あや)
昭和50年代後半、フジテレビ系「翔んだカップル」の山葉圭役で出演した。共演者のひとりに、柳沢慎吾がいた。
当時私は高校生だったが、共学なのに男子クラスに放り込まれ、毎日悶々とした生活を送っていた。そんななか、桂木文の制服姿はひときわまぶしかった。そのままアイドル路線を走るかと思いきや、その数年後、男性誌「GORO」(小学館)でヌードを披露してしまう。当然写真集も発売されたと思うが、なぜか買わなかった。月見栞と同じく、私は彼女のカラダではなく笑顔が好きだったので、まあ裸に興味がないこともなかったが、食指が動かなかったのだろう。しかし当時写真集を買わなかったことを、いまでは激しく後悔している。

銀…銀粉蝶(ぎんぷんちょう)
女優。2時間サスペンスドラマの端役でときどき見かける。名前からして日本人でない気はしていたのだが、銀粉蝶は役名をそのまま芸名にしたもので、どうやら生粋の日本人のようである。なお役名を芸名にした例では、松田聖子が有名である。

金…金田美香
金と香、ふたつ入っているが、ここでは金。「週刊ヤングジャンプ」(集英社)の名物企画「制服コレクション」でデビュー。キレイな瞳の明るい笑顔がチャームポイントである。テレビ東京系「ドライブA GO! GO!」で何度か拝見したことがある。
どうでもいいが、清水市代女流名人・女流王将と同じ1月9日生まれである。

角…角田(つのだ)ともみ
今は無き「週刊ヤングサンデー」(小学館)のグラビアで何度か拝見したことがある。そのころは「角田智美」だったが、途中で「角田ともみ」に改名した。スレンダーで、品のいい美人だった。その後、下着のCMにも登場したが、いいキャスティングだと思った。

馬…馬渕英里可
女優。TBS系「水戸黄門」1,000回記念番組で、風車の弥七の娘・お梅役で出演した。この番組が放映された2003年、弥七役の中谷一郎は病気療養中で、回想での登場となった。番組内で黄門様が危機に陥ったとき、お梅が風車を飛ばし、窮地を救った。「門前の小僧-」だったのかもしれないが、蛙の子は蛙というか、弥七はお梅に、風車の投げ方をしっかり教えていたのだ。この回の中で、私が最も好きなシーンである。
昨年だったか、馬渕英里可がやはり水戸黄門に出演した。もう「お梅」役ではなかったが、黄門様と係わりのある役柄だったと記憶している。また9日放送のTBS系「財務捜査官・雨宮瑠璃子5」では、ホステス役で出演していた。

飛…渋谷飛鳥
アイドル・女優。数々のドラマに出演していると思うが、テレビ朝日系「土曜ワイド劇場」の、主人公(人物失念)の娘役で出演していたのが印象に残っている。

竜…水田竜子
北海道旭川市出身の演歌歌手。昨日は天皇陛下即位20年の祝賀行事が執り行われたが、私は平成に入ってから毎年旭川冬まつりに訪れており、水田竜子の名前は自然と頭に入っていた。当然冬まつりのステージにも登場したことがあるが、水田竜子の容姿がまったく思い出せない。あるいは日程の関係で、見たことがないのかもしれない。むしろ昨年だったか、妖艶な衣装で歌った柳ジュンが色っぽくて、その記憶のほうが鮮明なのが情けない。

玉…中村玉緒
中村玉緒はいつも明るく元気でよい。「ギョエホホホ」という笑いもよい。私の好きな2時間サスペンスドラマの主役もこなし、好きな女優のひとりである。
先日は日本テレビ系「人生が変わる1分間の深イイ話」に出演した。このとき披露されたエピソード。ふだんは亭主関白な勝新太郎。あるときクルマで移動していると、勝新太郎が中村玉緒に「クルマから出よう」という。怪訝に思いつつ中村玉緒もついて出ると、ぶっきらぼうな勝新太郎が、中村玉緒の手をつかみ、しばし街中を歩いたのだった。中村玉緒は、このときがいちばん幸せだったという。その半年後、勝新太郎逝去。なにか思うものがあったのだろう。
この番組の看板に偽りなし。たしかに深イイ話であった。
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対局場の変更と、注目の決戦!!

2009-11-12 01:03:23 | 将棋雑考
10日の女流公式戦は、女流名人位戦B級・中倉宏美女流二段×中村桃子女流1級戦、女流王位戦予選・藤田麻衣子女流1級×山口恵梨子女流1級戦があった。私のファンランキング3位対5位、9位対2位という、垂涎の2局である。結果は、中倉女流二段と、山口女流1級の勝ち。中倉女流二段は残留に向けて大きな1勝。また山口女流1級も、リーグ入りと昇段に向けて、大きな1勝となった。中村女流1級はほぼ降級が決まり、藤田女流1級も残念な敗戦となった。しかしこれが勝負の厳しさである。
ところで今回違和感があったのは、これらの将棋が指された対局場である。女流名人位戦はともかく、女流王位戦はLPSAも主催社に名を連ねているため、来期予選分から、格上の棋士が所属するホームで対局が行われていたと記憶している。
しかるに日本将棋連盟HPの対局結果欄を見ると、今回の藤田×山口戦は、備考欄に「駒込」ではなく「内幸町(うちさいわいちょう)」と記してあったのだ。
これがどこだかまったく分からない。LPSAがマイナビ本戦で対局場にしているセレスティンホテルは、芝にあるから、ちょっと違う。そもそも、なぜに場所が変わったのだろうか。
たしかに駒込対局場は、東京・将棋会館と違って息抜きをする場所がない。女流棋士会所属の棋士は、アウェー感をひときわ感じるだろう。こんな環境はイヤですと、実際に対局した女流棋士から不満の声があったとしても不思議はないのだ。
米長邦雄日本将棋連盟会長は「LPSAと仲良くしたい」と述べているが、あれは会長一流のジョークであって、その言葉を額面通り受け取っている人は皆無だ。だから女流棋士会から連盟を通して(逆もある)、「女流棋士会棋士は駒込では指しません」と、LPSAに文書かなにかが届いた可能性もある。
そこで穿った目で見ると、この藤田×山口戦は、妙に対局が遅れていたことが分かる。なにしろ本日12日には、また女流王位戦で山口女流1級の対局があるからだ。やっぱり対局場は、内幸町である。これはいかにも不自然ではないか? 山口女流1級は高校生だから、試験休みか何かに日程を合わせたのだろうか。いやそれでは、対局場変更の説明にはならない。
じゃあやっぱり連盟が…と考えるところだが、それは下種の勘繰りというやつなのだろう。
真相は、LPSAが女流棋士会棋士のアウェー感を少しでも和らげるため、新たに対局場を設けた、というところではなかろうか。
というわけで本日12日だが、勝ちあがった山口女流1級のリーグ入りの相手は、船戸陽子女流二段である。このブログの読者にはあらためて言うまでもないが、ファンランキング1位と2位の決戦という、まるで私のために作られたような、夢のカードだ。
とはいうものの、現在猛烈な勢いで売り出し中の現役女子高生棋士と、中堅のソムリエ女流棋士では、世間では女子高生のほうに多くの声援を送りそうである。
しかし今回の対局は、船戸女流二段が絶対に勝たねばならない。女流棋士会の高校生棋士にLPSAの女流棋士が軒並み倒されては、その存在意義が問われるからだ。とにかく船戸女流二段は、本局を今年度最重要の一番と思って、悔いのない将棋を指してもらいたい。13日の金曜サロンは、船戸女流二段の担当である。その日、彼女の口から吉報が聞けることを、私は信じている。
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