石屋のカミさん日記

仕事に趣味に 好奇心の赴くまま楽しいこと追求します!

水たまりで息をする

2022-07-13 16:14:42 | マイ本棚

今年も天然鮎の季節がやってきて

主人は 近くの伊佐津川に日参して鮎を釣ってくる。

塩焼き 天ぷら 唐揚げ。。

ある日 帰宅すると長女が 土鍋で「鮎飯」を

炊いていてくれた!

昆布と鰹節で 出汁をとるところから したそうだ。

 

 

香ばしい香りと味、主人と長女の合作の夕ご飯

帰宅して ごはんができているなんて幸せ。

これに採れたてのキュウリや 漬け物で

もうお腹いっぱいになった。

 

1冊 図書館で借りていた本を読了。

高瀬隼子 著「水たまりで息をする」

 

東京で暮らす、子供のいない30代夫婦。

ある日突然、夫が風呂に入らなくなった。

水道の水が臭くて 顔を洗ったりシャワーを浴びたり入浴できなくなったのだ。

会社での、生きづらさみたいなものも

ストーリーの中に見え隠れする。

5か月も風呂に入らず 体臭の臭さに会社からも苦情が出る。

体臭で 周りを不快にさせるのも、

「一種のハラスメント」だと。

雨の日になると外に出て 雨水に打たれてずぶ濡れになり

身体を清める夫。

結婚10年目で 少しずつ日常が歪んでゆく。

田舎にある、妻の実家近くの川に

週末、東京から半日かけて 水浴びに行く夫。

とてもシンプルなストーリーで

登場人物も 夫・妻・夫の母(東京在住)妻の母(地方の田舎在住)

この4人だけで 構成されている。

文章がわかりやすく 話のテンポもはやくて

さすが芥川賞候補作品だなと感じた。

(第165回芥川賞 最終候補作品に選ばれている)

みんなが 多かれ少なかれ 生きづらさを感じていて

それが丁寧に描かれている本だった。

 

 

舞鶴のお墓のことなら・・・伝統と信頼の辻石材店へ

 


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