いつものように朝刊を手に取り、1面に目をやると「JFL昇格のファジ・・・」の記事が目に飛び込んで来ました。ビックリ! 何か大きなニュースあったっけ・・・と記事を読む。「運営費2億円 スポンサー増えず苦悩」と後見出しとおりの内容です。以下、抜粋して紹介してみます。
はじめに運営費2億円を見積もるが、めどが立ったスポンサーはわずか5,000万円。夢実現に運営費が厚い壁となって立ちはだかると始まる。
年間34試合行うJFLでは、まず年会費が1,000万円の支払い義務。以下支出見込み。
・監督や選手、コーチらの人件費 / 9,000万円
・スタッフ人件費 / 2,000万円
・遠征費 / 2,000万円
・グッズ制作費、フットサルパーク使用料等 / 2,000万円
・スポンサー看板制作費等 / 1,500万円
・JFL年会費 / 1,000万円
・グラウンド使用料等 / 1,000万円
・事務費 / 1,000万円
・その他 / 500万円
<合計> 20,000万円
うち選手等の人件費は、「Jリーグ経験者ら」とはっきり方向性を謳っています。ロッソもJFL最高クラスの3億円を集め、戦力強化を行っていますが、2億円となると、同じく最高クラスに近い予算となりますね。
「レベルが上になるほど、予算と成績が比例する」という木村社長の言葉は、浦和レッズ、欧州クラブを見れば一目瞭然。実績と年棒が比例するのが選手で、優秀な選手を増やせば予算が増えるのは当たり前ですね。
今季は赤字額が約2,000万円。資本金の取り崩しをせざるを得ない状況。その資本金も残り約100万円だそうです。これは非常にマズいですね。
2億円の予算のうち、スポンサー収入の予算額が億4,000万円だが、まだ8社5,000万円。これもマズいですね。収入のうち入場料収入もどれだけ入るかは初年度なので未知数のところがあります。
そして、一般市民らを対象とした個人会費収入も、少人数スタッフのため会員獲得に十分手が回らない状況とありますが、当ブログとしては「草の根」運動を推進しているため、この部分を特に今後掘り下げていきたいと思っております。後援会活動等他クラブの事例を紹介していこうかなと。
J1新潟はJFLに昇格時に1億9,000万円の赤字で経営危機。FC岐阜も選手給料未払等経営危機が表面化。 「このままではJFL最低予算になり、JリーグどころかJFLも難しい」と木村社長が言われていますが、今日この記事のこの内容なら、全くその通りだと思います。マズいです。
山陽新聞関連記事ページ:http://www.sanyo.oni.co.jp/kikaku/soccer/fagi/news/2007/20071217.html
山陽新聞公式HP:http://www.sanyo.oni.co.jp/
ここではマズいマズいと言っております。この記事については「たったそれだけ?おい大丈夫か」「そんなに深刻なの」という見方と、「山陽新聞さん、1面に出してくれてありがとう」「いいPRになり、広くお願いができる」と両方の見方があると思います。
NPO時代の大昔、NPOのM事務局長さんとN理事さんと初めて山陽新聞さんを訪問しました。ついて行った後で大人しく座っていましたが、運動部長さん達と終始世間話だけで終わってしまった事を思い出しました。それから比べたら何と言う快挙なのであろか、と個人的には感無量です。私的には「山陽さん、GOODジョブ」と思ってます。でもやっぱマズいですよね~ 何とかしなきゃあねぇ・・・・・
あまり当ブログで不安を煽り過ぎてもいけないので、ちょっと違う見方を。今朝のこの記事は俗に言う「1面トップ記事」です。前回ファジが掲載されたのは「Jリーグ準加盟決定」の時です。
新聞のニュース(特に1面記事)というのは通常は「明らかになった」「判明した」「事件が起こった」「事故が起こった」という「結果」が記事になるのがほとんどだと思います。しかし、今回のファジの記事は「苦しんでいる」「立ちはだかる」という、どちらかといえば現在進行形の内容。異例の記事だと思います。全国的なニュース、政治・経済の重要な記事が掲載されるべき位置に、ローカルな特集記事のような内容で。私はすぐメッセージを感じました。ショックは余り感じませんでした。何か県民(行政も含む)に向けて、気合を入れられたのかなとも個人的に感じました。どう思うかは人それぞれ。
でもマズいですね。何とかしなきゃ。どうしたらいいんだろう。
最後の佐野准教授のコメントもGOODジョブですね。佐野さんは'95年よりJリーグ事務局に入局され、運営部、強化育成部、広報部、企画部、事業部に勤務され、(財)2002年FIFAワールドカップ日本組織委員会に従事。'05年からは慶応大助教授と日本スポーツ産業学会会員として活躍されている方です。
佐野准教授の「市民クラブが成功するには、地域が育てる意識を持つことが大事。クラブと市民が互いに長期的なパートナーシップを作ることを考えていくべき」という言葉に今回の意味が集約されているのではないでしょうか。
当ブログでは、以前より「市民運動が起これば、行政・財界がもっと注目してくれる」「『仲間からみんな』へ。草の根運動を起こしましょう」と言い続けています。「地域力」という言葉を使用した事もあります。今年は「草の根の年」としてもスタート(1/1)しています。また草の根講演会やりたいなぁ・・・やろっかなぁ、みんなと相談して・・・
もうちょっと詳しく触れてみたいところではありますが、今回は「マズいです」「夢のJへ厚い壁がありますね」という事で終わります。
さて、私はこの新聞記事を何枚もコピーして、仕事カバンに仕込んでおこうと思います。仕事関係等で、経営者との話の中でファジの話題が出てきたら、「実はいい資料持ってるんですよ」とすぐ出せるように。
すぐにはスポンサードにつながらないでしょうし、渡したコピーも、私が帰った後にゴミ箱へポイかもしれませんが、ひょっとしたらコピーが回りに回って、財界のすごい所まで行くかもしれない(ちょっと甘いかぁ)。1%でもその可能性があればやりたい性分なんです・・・ビラ配りの1種です(笑)。
語る会や応援する会、F.T.Kでも、できるだけ多くの方に、この記事を読んでもらいたいですね。
・・・スタジアムへ一人でも多くの人に行ってもらおう、まずそうだと思います。
「観に行ってみたいが行けない」「無理すれば行けない事はないが、その気にならない」「入会してメリットあるの?」というビギナー層とも言える方々の方へ、当ブログはなぜか目が行ってしまいます。2年前の一木会で、傍士さんが「どうしたら桃スタを連日満杯にできるのか」という話をされていました。その時の内容を何となく思い出してきました・・・・しかし今日の投稿は長かった・・・