去年の日経新聞「世界 いまを刻む」で見て、紹介しよう紹介しようとズルズルと後回しになっていた話題です。「世界最古の英サッカーチーム 地元密着で復活」というタイトルで、草の根に徹する姿勢が共感を呼び、存続の危機を乗り越えて息を吹き返した事例です。以下抜粋して紹介。
そのクラブはシェフィールド・フットボール・クラブ(SFC)。現代サッカーのルーツは19世紀のイングランド北部にある街、シェフィールドが発祥の地だそうです。この活気ある街は現在人口は50万人。SFCによると、クリケット選手がトレーニングのためにボールを蹴ったのがきっかけとなり、1857年にチーム発足。その選手が基本ルールを作ったとか。しかし、1904年に英サッカー協会アマチュア選手権で優勝したのが最後で長期低迷した。プロ化を拒んだために有力選手が相次いで移籍したためだそうです。
シェフィールドと聞いて、てっきりシェフィールド・ウェンズデーともう一つクラブがあると聞いているので、その当たりで頑張っているクラブかなと思っていたら、大違い。「ノーザンプレミアリーグ・ディビジョン・ワン・サウス」という8部リーグで、生粋の準アマチュアチームだそうです。
50年以降は地場産業の鉄鋼業に陰りが広がり、クラブも何度も破産の危機を迎えたが、'99年に現会長が経営参画してから再生した。
トップチームの他に女子や身体障害者チームを作り、サッカー教室を開き、ホームグランド及び隣接するパブを一昨年を開設。HPで「最古のサッカーチーム」をPRし、日本・オーストラリア・ナイジェリアなど800人のサポーターを持っているそうです。
数年前までは20~30人ということもあったそうですが、今は住民ら約400人が駆けつけ、設立時のホームグラウンドだった中心部のサッカー場にインテル・ミラノを迎え、150年記念試合として開催した試合には18,000人が来場し、ペレも顔を見せたそうです。結果は2-5だったとか。
元はパブチームのものというグラウンドは、古びたそのパブの裏に広がり、客席は200席。試合後は双方の選手とサポーターがパブに集まって、杯を交わす。「家族で応援できる雰囲気が好き」「地元を大切にするサッカーが根付いた」と地元評。
地元の子どもや女性、障害者を持つ人も参加する地域密着型のチームづくりが花開いて、国内外にサポーターが広がった。商業化路線に距離を置き、苦しい経営を強いられたが、草の根に徹する姿勢が共感を呼び、鉄冷えの不況を克服した町を復活させたという事例でした。
シェフィールドFC公式HP:http://www.sheffieldfc.com/
ファジ、前回に続いてドローでした。負けなしではありますが現在2位。栃木SCと入れ替わって、今度は横河武蔵野FCが首位です。Honda FCと合わせて4つ巴になってきました。今回も念組でしたが、残念です。さぁ~岡山ダービーですね。