先日、J's GOALからスポーツ報知のニュースとして流れていたもので、「世界初!鹿島手作りJ中継…スカパー放映ホーム全試合」というものがありました。何でもJ1鹿島が試合中継に独自に関わるそうです。一体どういうものなのでしょうか。以下、抜粋して紹介。
スカパーの依頼を受けて、J1鹿島が試合中継事業に参入するそうです。今シーズンのホームゲーム17試合のうちスカパーが担当する全試合において、制作を請け負う契約を締結したとか。元々はJリーグ本体が放映権を一括管理しており、放映権を持たないクラブが中継制作するのは世界初だそうです。J1鹿島は独自目線で、自分のチームの魅力を伝える事ができ、例えば選手のロッカールームにカメラが入る可能性もあるとか。それは面白いですね。
詳しい内容としては、試合放映権はJリーグ事務局が一括管理し、放映権料を所属全クラブに均等配分しています。今の形では、放映権を持つスカパーが制作会社に制作費を払って中継していましたが、今回は、クラブそのものが制作会社の位置に立ち、制作指揮を執る事になります。ニュースでは南アフリカW杯で試合中継に携わるソニーPCLと協力し、中継制作する方針だとか。
J1鹿島事業部長は「サッカーを知る人間が携われば、よりサッカーや鹿島の魅力が伝えられる。サポーター拡大にもつながる」とのコメント。また「聖域」のロッカールームにカメラが入ることも可能になる。スカパー側の「これまでの中継概念を覆せる。そうなれば加入者増にもつながる」という声もあり、見方によっては契約増を狙ったスカパー側の一戦術なのかなとも思えます。
将来的にはカシマスタジアムの無線LANで試合映像を飛ばし、携帯ゲーム機「PSP」を通じて、来場者が有料で映像を見られるシステムの構築を目指しているともあります。今回の中継制作権獲得は、J1鹿島が目指す「ハイテクスタジアム構想」への第一歩に過ぎないともあり、今回のニュースは両者の思惑が一致したのかなとも思えます。
J1鹿島公式HP:http://www.so-net.ne.jp/antlers/