J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

岡山トップスポーツファミリー(ファジアーノ等)、スポーツ文化情報リスペクトブログ(共同運営)。

地域活性化・街づくり76

2015-03-16 00:01:44 | 新しい波

 研修会参加レポです。今後を期待して特別に、こちらのカテゴリに収納させていただきました。
 先日、岡山大学五十周年記念館金光ホールで開催された「中心市街地活性化にスポーツを活かす!」シンポジウムに参加してきました。この日は一日中全くの雨模様でしたが、何とか会場に到着。すでに構内の駐車場は埋まりつつあり、奥の方の駐車場に停めに回りました。すると、駐車場警備の中に、スポーツ百年構想の長君がスタッフとして立っていました。
 雨の中歩いて向かい、会場に入る。岡大は何度か用事で来た事がありますが、初めて入る建物です。受付前にはN原氏や、K谷代表など、顔見知りのチーム岡山のメンバーさんがズラリと並んでいました。受付場所を迷いましたが、何とか場内に入ると、応援団・浅口メンバーでもある白評議員がすでに座っておられました。その後、山下元総監督(前半のみ参加されました)も登場。
   
 ホールに入って周りを見渡すが、余り知った顔がいない。岡山の財界の方々ばかりなのか、岡大など教育関係者ばかりなのか、よくわからない。そういえば、よく観る顔だが、こういう価値観を理解するのは絶対に無理だろうという人も見かけました。
 今回こちらの講演会場に座って、一番感心したのが座席です。席ごとにテーブルを出せるようになっており、出したテーブルも頑丈で、大学の講堂のような造りでした。普段は一般市民が座る多目的な市民ホールくらいしか座りませんが、さすが学び舎だなと思いました。おかげでブログ用にしっかりメモできました。あと、配布資料にメモが取れるように、最初から鉛筆(よくゴルフで使うタイプ)が入っていて、「学んでください」という意図が伝わりました。
   
 まずは、「おかやまスポーツプロモーション研究会」のK谷代表の開会挨拶。よくCスタの試合で遭遇すると、挨拶を交わさせていただくのですが、そういえばここ何年かはほとんどお見かけしなくなりましたね。顔を覚えてもらっていて恐縮です。
 最初は基調講演です。日本のスポーツマーケティング研究者である早稲田大学の原田宗彦教授で「スポーツによる地域活性化 ~スポーツコミッションの意義と役割~」という演題で、主にスポーツツーリズムなど観光面でのスポーツによる地域振興の話でした。原田教授はJ2岡山がJリーグに準加盟した時に、Jリーグ側の審査員として岡山に来ている方だとか。現在もJリーグ経営諮問委員を務めておられます。
 特に、岡山でのスポーツコミッションの設立の必要性を説いておられました。先進事例で紹介された、さいたまスーパーアリーナや、新潟アイスアリーナは黒字経営だそうで、それらを運営しておるのが地元のスポーツコミッションだそうです。松本市にもあるそうですね。講演のテーマは以下のとおり。
・スポーツのパラダイムシフト  ・スポーツツーリズムとは?  ・スポーツコミッションの役割  
・スポーツツーリストについて  ・インバウンド観光への期待
   
 ただ、当ブログとして聞いた印象は、これらの話はどちらかといえば行政型の事例。今回の中で出てきそうで出てこなかった名前が、例えば広島県の「トップス広島」。正式には分類が違うかもしれませんが、あれも立派な横断組織です。スポーツコミッションが行政型だとしたら、トップス広島のような組織は民間型と言えるのか。行政型もいいが、民間型も忘れてはいけないと思いました。白評議員と「まずは、シーガルズやベルと横につながるべき」という話で盛り上がりました。当ブログでよく口にするのが、岡山県の東西南北の隣県で異競技交流・連携が行われている事。行政主導のところもあるでしょうが、岡山ではないですね。一度、県の方にお話した事がありましたが、鈍い反応でした。県主導でいいから、どうしてできないのだろうか。どこかの他県でやっておるように、総合グラウンドで、岡山スポーツが一同に会するフェスティバルでもやればいいのにと。
 あと、アウェーサポーター向けの誘客活動の必要性も説いておられました。スタグルなどもそうでしょうが、相手チームにちなんだメニューが主役のファジフーズははっきり言って、地元サポーター向けの色が強い。アウェー客の誘客効果は少ないが、その辺はどうあるべきなんだろかと思ってみたり。
   
 その後、「スポーツによる中心市街地活性化 ~日本初!おかやまモデルの模索~」というテーマで、シンポジウムが開催されました。シンポジストは大森市長、K谷代表、原田教授、間野早大教授(スマートベニュー研究会)、岡大地域総合研究センター副センター長の5名でした。コーディネータは、語る会メンバーでもあるT岡助教。絶妙のトークで、コーディネータの意見交換を盛り上げておられました。
 間野教授は、主にスマートベニューの話をされていました。先進事例としてアオーレ長岡が紹介されていました。他にも岩手県紫波町の「オガールベース」バレー専用体育館の稼働率が高いとか、東京ドームシティは優れた民間スポーツ施設であるとか。
 大森市長は、「中心市街地活性化」のテーマで、岡山駅から東側の地図や構想を示し、主に東側での活性化活動についての話。K谷代表は、岡山の財界の取り組みと期待という事で、以下の4テーマについて説明されました。
・スポーツの持つ発信性と力(湯郷ベルのなでしこジャパンへの選出、岡山シーガルズの五輪代表選出など)
・スポーツの持つ求心力(新たなコミュニティの創造)
・スポーツの持つ交流性
・スポーツによる経済効果
   
 岡大副センター長さんは、岡山駅近辺での活性化はどちらかといえば東側にウエイトが置かれており、東か西かという切り口ではなく、東西を一緒にした考え方が必要と説いておられました。T岡助教と2月に仏ストラスブールで出張され、行政とサッカークラブをどう支えていくべきか、現地ヒアリングを「してきたとか。
 すでに岡山総合グラウンドは、スマートベニュー化しているのではないかという意見もありましたが、残念ながら商業面ではかなり遅れているでしょうから、まだそうとは言えないと当ブログでも思います。もう一つ工夫が必要で、表に出てくるような仕掛け、特に平日に岡山総合グラウンドに常に人が行き、市内を回遊するような仕掛けです。
 
 シンポジウムの中で、西口と東口をつなぐアイディアを問われましたが、まだ良いアイディアが無いそうですが、例えばスポーツクラブでいえば、当ブログで昔から話に出てくる「協賛店制度(サポートショップ制度)」がその一つではないかと考えます。加えて、奉還町という一エリアの商店街ではなく、岡山市内全体の商店街をつむぐものであるとか。なぜ、岡山にはこういうものが無いのだろうかとよく思います。
 あとは多様なステークホルダーの連携の必要性が組織づくりのポイントとか、話が出ていました。盛会の中でシンポジウムは終了しました。最後に、主催者である「おかやまスポーツプロモーション研究会」は誰でも参加できるので、自由に遊びに来て欲しいとの事です。興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか。
体育・スポーツ経営学研究室(岡山大学 高岡研究室)該当ページ:https://www.facebook.com/takaokalab/posts/789946904452011
チーム岡山関連⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150214
 〃        ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141207
 〃        ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141107
 〃       
⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141030
 〃        ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20091213
 〃        ③:
http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090819
 〃        ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090818
 〃        ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090227 

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