事例紹介コラムです。
今朝の日経新聞朝刊の「フットボールの熱源」に「みんなのスタジアム」というタイトルで、この春こけら落としを行った南長野運動公園総合球技場の事が載っていました。そういえば、できたのですね。今、抜粋して紹介。
今月22日、南長野運動公園総合球技場が完成し、記念の初戦を開催。全面屋根付きで収容は1万5千人。客席最前列からピッチまでは11mと近い。長野市は建設費を補う寄付金を現在も募っており、そのうたい文句は「みんなのスタジアムをみんなでつくろう」。このフレーズは今回のスタジアムづくりの過程を象徴。
施工主の一つである竹中工務店長野営業所長らは理想型を作ろうと、サポーター、バス会社、警察などを訪ねて回り、みんなの声を拾い集めて、芝の管理人の要望を具現化したとか。
芝の管理人の「風をできるだけ制御したい」という要望を、北側と南側スタンド下にある通風孔で反映。ここを抜けて風がピッチレベルに通り、通風孔には適度に開け閉めできる羽板を設置。冬は芝を痛める北風を封じ、夏は風を取り込んで散水後に芝が日光で蒸れないように設定。冬至でも陽光がピッチ全体をさすようにするため、南側の屋根を低く設定。
旧スタジアムの芝生席の雰囲気を残して欲しいというサポーターの声を受けて、2ケ所に相撲の桟敷席のようなテラスデッキ席を設営。女性ファンの声を叶えて、キッズルームに授乳室まで設置。
南側の屋根が低く、客席から周囲の山々が望めるので、試合の無い日も散歩道に開放したらどうかという声も。
みんなのスタジアムいいですね。このスタジアムは4階建て、延べ約2万6千㎡。縦128m、横90mのグラウンド内に、縦120m、横80mの天然芝のピッチを設置。観客席は全て椅子席。メーンとバックスタンド、北サイドスタンドに高さ25mの屋根を設けて、南サイドスタンドの屋根は高さ12mに抑えて芝の日照を確保しています。
このスタジアムは、長野市が総事業費約80億円をかけて整備した天然芝のスタジアムで、収容人数は約1万5,400人とJ1基準(1万5千人)をクリア。
29日には、女子チャレンジリーグのAC長野パルセイロ・レディースの開幕戦があり、アンジュヴィオレ広島と対戦。5月28日(木)にはキリンチャレンジカップ2015(なでしこジャパンvsイタリア女子代表)の会場にもなるそうです。
ちなみに、22日に、こけら落としとなったJ3長野のホーム開幕戦で、相模原に1―2で敗れたものの、創設2年目のJ3のリーグ戦としては史上最多の8,681人が来場したとか。この試合で、地元岡山からレンタル移籍しているレン選手がレッドカードで退場になったと聞いています。ちょっと熱くなったのかな。頑張って欲しいです。個人的にはぜひいつか行って観たい専スタです。
南長野運動公園総合球技場関連:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20140704
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