事例紹介コラムです。
先日、おやっと思うニュースが流れました。なでしこリーグのカップ戦が3年ぶりに復活するとか。そうですか、また復活するのですねとスルーしそうでしたが、よくよく考えるといろいろな事が浮かび上がってきました。まずは、今シーズンの概要を湯郷ベルの立場から紹介します。
【2016シーズン日程(岡山湯郷ベル)】
第1節 3月27日(日) 新潟 11:30 湯郷ベル [アウェー]
第2節 4月3日(日) 湯郷ベル 13:00 ベガルタ [美作]
第3節 4月9日(土) 日テレ 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第4節 4月17日(日) 伊賀 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第5節 4月24日(日) 湯郷ベル 13:00 浦和 [美作]
第6節 4月30日(土) 長野 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第7節 5月3日(火) 湯郷ベル 13:00 コノミヤ [美作]
第8節 5月8日(日) 千葉 14:30 湯郷ベル [アウェー]
第9節 5月15日(日) 湯郷ベル 13:00 INAC [美作]
第10節 5月21日(土) ベガルタ 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第11節 5月29日(日) 湯郷ベル 13:00 日テレ [美作]
第12節 9月10日(土) 湯郷ベル 16:00 伊賀 [津山]
第13節 9月18日(日) 浦和 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第14節 9月24日(土) 湯郷ベル 13:00 長野 [Cスタ]
第15節 未定 コノミヤ 未定 湯郷ベル [アウェー]
第16節 未定 湯郷ベル 未定 千葉 [未定]
第17節 10月16日(日) INAC 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第18節 10月23日(日) 湯郷ベル 13:00 新潟 [美作]
【なでしこリーグ杯】
▼グループB
第1節 6月4日(土) 新潟L 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第2節 6月12日(日) 浦和 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第3節 6月19日(日) 湯郷ベル 13:00 ベガルタ [美作]
第4節 6月25日(土) 長野 13:00 湯郷ベル [アウェー]
第5節 7月3日(日) 湯郷ベル試合無し
第6節 7月10日(日) 湯郷ベル 15:30 新潟 [美作]
第7節 7月16日(土) 湯郷ベル 15:00 浦和 [美作]
第8節 7月24日(日) ベガルタ 15:00 湯郷ベル [アウェー]
第9節 7月30日(土) 湯郷ベル 15:00 長野 [美作]
第10節 8月7日(日) 湯郷ベル試合無し
つまり、2シーズン実施したレギュラーシリーズとエキサイティングシリーズというステージ制(ポストシーズン制)が終わったという事です。確かに今年はリオ五輪があるため、6月から8月はリーグ戦を中断せざる得ない事情がありますが。でも、今シーズンのみの限定で、2017年シーズンは再びポストシーズン制に戻すという情報は今のところありません。
この情報について探してみました。去年の夏に日刊スポーツに「なでしこリーグ大改革 3年ぶりカップ戦復活へ」というタイトルの記事が出ていました。以下、抜粋して紹介。
【日刊スポーツの記事】
日本女子サッカーリーグ実行委員会で、見直しの方向で議論。昨季導入された1部リーグのレギュラー、エキサイティングの各シリーズを一本化。さらに1部、2部チームによるカップ戦を開催する案が浮上。「昨季終了後から改革の意見が多かったが、来季からでまとまりそう。代表選手にもクラブにも、メリットは大きいと思う」と関係者のコメント。
昨シーズンまでの1部リーグ戦は、全10チームの2回戦総当たりでレギュラーシリーズを実施した後、上位6チーム(1回戦総当たり)と、下位4チーム(2回戦総当たり)に分かれるエキサイティングシリーズで年間順位を決定。その2シリーズを一本化し、2回戦総当たりで年間順位を決める方式に変更する案を検討。決定すれば1チームにつき5~6試合が減り、代表選手の負担となる海外遠征の直前や直後の試合が減少。各クラブにとっては2回戦総当たりの方が試合会場が確保しやすいというメリットも。
同時に浮上しているのが、1部(10チーム)と、2部(上位6チーム)によるカップ戦の開催。若手選手の出場機会が増え、2部の選手にとっては格好のアピールの場となり、なでしこジャパンの新戦力発掘の可能性が広がる効果。カップ戦の時期に代表の活動期間が増加すれば、「もう少し、代表の活動期間が増えて欲しい」と話した宮間主将らの要望にも応えることができる。
リオ五輪アジア最終予選と8月には五輪本番。今シーズンは昨年以上に代表活動の質と量を増やさなくてはならず、将来に向けても、強化の場としての役割を担うリーグの活性化は必要。見直し案の議論は急ピッチで進んでいると締めくくっています。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1506692.html
という内容でしたが、結局のところ強化の面でも通常のリーグ戦&カップ戦が好ましいと結論付けた事になります。当ブログでも口にしていたとおり、商業主義など余計な思惑が入っても、元に戻さなければならない力が働いて揺り戻しが起こるのです。
次に名前が出てくるのがJFL。2ステージ制を採用しています。もちろん、2つのシーズン優勝は盛り上がっていない様子。前にも紹介しましたが、おかしな年間順位表になっています。次はJFLの1ステージ制復活ですか。例えばV.プレミアリーグなどはポストシーズン制を導入していますが、余り違和感はありません。それは「レギュラーシーズン優勝」ではなく、「レギュラーラウンド1位」としているからです。あくまで優勝は1年で1つだけ。それでポストシーズン制を肯定する訳でもありませんが。
なでしこリーグで、去年までのポストシーズン制は「スプリット制」。スプリット制については2013年のこの記事をご覧下さい。当ブログでも万が一実施するとしたら、百歩譲って一番ましな制度だと紹介していました。2年早くポストシーズン制をスタートしたなでしこリーグが、Jリーグで2シーズン目に入るこのタイミングで終わりました。当ブログの表現で言うと、結局なでしこリーグは「失われた2年」で終わった事になります。やや早かったですね。という事は、数年後Jリーグも1ステージ制に戻すレールに乗ってしまったのではと期待しております。果たしてJリーグは失われた何年で終われるのかと。
なでしこリーグ公式HP該当ページ:http://www.nadeshikoleague.jp/news/index.php?id=730