リスペクト(事例紹介)コラムです。
昨日の余韻がまだまだ残っていて、仕事で疲れても「まぁ、2ステージ制消えるし」と元気が出てきます。思うに、たかが大会形式の変更なのに、なぜここまで我が事のように喜怒哀楽が出るのか。偉そうな話で本当に申し訳ないのですが、見えてしまうからです。正しい方向から脱線すると転落の道しか見えないからです。もちろん、普段はそんなものは見えません。でも、10年ブログを通してリスペクトしていると、情報の節々やリーグやクラブのやっている事の中で、「これはあかんで」という感覚が本能のようににじみ出てくるのです。無論、見誤りもたくさんありますが、半分以上は予想どおりになっていると個人的には思っています。妄想かもしれませんが。今朝の山陽新聞や日経新聞など、多くの新聞に記事が出ていましたね。
3年前に初めて2ステージ制構想が出てきた時に、すぐにこれはいかんと思いました。Jリーグは23年の歴史の中で、切磋琢磨して今の形ができあがりました。当初は延長戦とVゴール、企業名が入ったチーム名など、時代から削除を選択されたものがありました。その負の過程の中に、2ステージ制もあったと思います。それが復活って、と目と耳を疑いました。時代に逆行してはいけません。サッカー、スポーツは絶えず進化していかねばなりません。一度昔に却下された制度の復活は退化そのものです。詳しくは下のリンクをお読みください。この話題は今日は無いと思っていましたが、以下の報道でもう1回書く気になりました。以下、抜粋して紹介。
【Jリーグの1ステージ制への再変更検討に賛否両論:東スポWeb】
Jリーグが1ステージ制への再変更を検討し始めたことに賛否両論。昨季から2ステージ制を導入したが、当初からサポーターやクラブを中心に反対意見が根強かったことに加え、英パフォームグループとの大型契約で、来季から再び1ステージ制に戻す機運が向上。
Jリーグの原副理事長は、「決まっているものは何もない」としたうえで「議論はしている」とコメント。今後の理事会や実行委員会でクラブ側と議論を重ね、1ステージ制の是非や変更のタイミングについて詰めていく方針。
ただ、1ステージ制への回帰は一筋縄ではいかない状況。原副理事長は「クラブの立場によって、いろんな意見がある。メリット、デメリットの話もしている」とコメント。2ステージ制を導入後は各ステージで盛り上がりのヤマ場ができ、観客動員数もアップし、サポーターから一定の理解を獲得。1ステージ制よりも収益が見込めるクラブもあり、クラブ側も一枚岩ではないと。
また、CSに付いている支援企業との契約問題や、2ステージ制を支持するスポンサーの意向も無視できずに課題は山積み。来季からの変更となれば時間的な問題が迫っており、Jリーグは難しいかじ取りを迫られていると締めくくっています。
東スポWeb該当ページ:http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/soccer/590647/
目をとめたのが「サポーターから一定の理解を獲得」という部分。サポーターってどの層の事を言っているのでしょうか。生観戦もした事が無い、いわゆるライト層なのか、23年ずっとスタジアムのゴル裏に通い続けているコア層なのか。「一定の理解」とは何なのか。アンケートの一つも取っての発言なのかと。上左の写真を観てください。決して反対派集会ではありません。一試合の一観客です。人数は多いですが。この映っているサポーターの中に一定の理解をした人が何人いるのでしょうか。軽々しくそういう事を口にして欲しくないと個人的に思いました。
当ブログではよく「数字はブーム」と口にします。いくら、その時に数字が多くても所詮は水物です。なでしこジャパンのW杯優勝した後の、INACの観客数もそう、日本代表の過去の試合でも空席が随分目立った試合もありました。なので、導入1年目でちょっと動員数が多くても、それはたった1年間の話。当ブログでも、1年目は珍しさでいくらか増える。2年目、3年目で飽きといびつさで観客数も離れていくのではないかと触れています。なので、成功を収めたような表現はどうかと思います。
ただ、メリットとデメリットもあるし、スポンサーとの契約問題もあります。なので、当ブログでも2年で終わるという話は正直驚きました。早めだがいいのかなと。しかし、こういう報道が流れて、やっぱもう1年やりますとなったら、今年はともかく来年はどういう大会になるのか。意味も無くスカスカ状態の大会運営になるのは必至。結果的にどうなるかはわかりませんが、村井チェアマンは来季からの実施に向けて、最大限の努力をしてくださる事でしょう。
「1ステージ制よりも収益が見込めるクラブもあり」というのもありましたが、どこを向いて運営しているのか。東京五輪報道で「選手ファースト」という言葉がありましたが、「利益ファースト」でうまくいくわけがありません。当ブログで記事を書いていても、具体的には伏せますが、「利益ファースト」「自分達ファースト」と思えるようなシーンも少なくありません。
大会方式という巨大なものを変える訳ですから、課題も山積みだし、かじ取りが難しいのは当たり前。でも、それをやり遂げるのがプロの仕事ではないでしょうか。結果はどうなろうが、村井チェアマンの仕事さばきを見守りたいと思います。関係ないですが、Jリーグ絡みで先日もう一つニュースが流れました。以下、抜粋して紹介。
【Jがスポーツクラブ経営者育てる 年内にも法人化へ:日刊スポーツ】
Jリーグが、スポーツクラブ経営者育成の一般社団法人を立ち上げる事が判明。サッカーにとどまらず、各競技団体とも協力し、年内の法人化を目指す。経営のプロを育てるプロジェクトで、Jリーグの中西常務理事が初代理事長に就任。J関係者は「日本のスポーツ全般を盛り上げる役目をJが担うことができれば」とコメント。
Jリーグは、'93年に開幕し、華々しいスタートダッシュには成功したが、その後は入場者が減少。メインスポンサーの離脱などで多数のクラブが経営難に陥り、消滅するクラブもあったが、現在は、大型放送権契約を結ぶなど安定期に入っており、今後は20年以上蓄積した経験を他の競技にも提供。
スポーツ関連産業は現在5兆円といわれており、東京五輪等もあり、10年後には約3倍に膨れ上がる見込み。9月にはBリーグが開幕し、今後、他の競技も実業団リーグからプロ化が進む可能性が高い。Jリーグはそこに目を付け、日本のスポーツ全般をリードするつもりで、実績を積み、将来的には公益法人にする計画。
日刊スポーツ該当ページ:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1700872.html
これは「かつてのJリーグ百年構想」につながる考え方だと思います。Bリーグに川淵チェアマンなど、いくつかのJリーグ関係者がかかわったように、他のスポーツにも関わっていきたいという事なのでしょう。素晴らしい事だと思います。そのプロジェクトに中西常務理事が就かれるそうですが、これくらい素晴らしく大きなプロジェクトを、Jリーグとの掛け持ちはもったいないと思います。専任で行かれてもいいのではないでしょうか。そういえば、昨日の記事の画像の中にお名前をお見かけた事だし・・・ もちろん、当ブログは岡山県の片田舎の一個人ブログなので、それ以上は何も語る筋合いではありませんが。
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