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Jリーグの話題118

2016-09-15 00:01:36 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 当ブログにとって今年最大の吉報である、2ステージ制の廃止ですが、その後Jリーグ関係でいくつか報道が流れました。着実に来季の1ステージ制に向けて、準備を進めている印象です。今回2つのニュースです。以下、抜粋して紹介。
     
【J優勝賞金が来季から10億円!巨額放送権料原資に:日刊スポーツ】
 来季から1シーズン制に再移行予定のJリーグが、優勝クラブに10億円の傾斜配分金を支給予定。ACL制覇に向けた布石で、20日の理事会で最終決定する見込み。パフォーム・グループと契約する放送権料が原資。J1の18クラブで分配し、傾斜配分金の総額は30億9,000万円で、その1/3が優勝チームに集中する仕組み。Jが優勝クラブに巨額投資。Jリーグの近年の悩みは、ACL出場クラブの早期敗退。今季もすべてのクラブがベスト8前止まり。
 「中国クラブにはブラジル代表クラスが3人所属。今後、放送権料などで資金が入れば、Jリーグ全体のレベルを上げてくれる大物外国人選手や世界的な名将を呼びたい」と原副チェアマンのコメント。
 今季の年間優勝の賞金は1億円。ステージ優勝と年間勝ち点の賞金を合わせると最大で2億8,000万円。さらにJ1の各クラブに支給される固定配分金は約2億円。しかし来季は現行の設定をやめ、巨額の放送権料を土台に賞金は新基軸を打ち出す方針。観客数増員などの細かい条件はあるが、優勝チームの傾斜配分金が10億円程度で、固定配分金も3億5,000万円に増額されることから、総額13億5,000万円の資金を取得。
 Jリーグでは現在、指導者・選手育成、23歳以下世代の強化、スタジアム環境整備、各種規制緩和、クラブ支援など、より魅力あるリーグの実現に向けて議論中。その象徴が「優勝賞金10億円」。現在、金額の支給方法などを検討しており、節税対策として優勝賞金を3年に分けて支給するなど、最後の微調整のみ。かつての世界トッププレーヤーがJ発展に一役買ったが、ACL優勝は'08年のG大阪が最後。頂点回帰のために、まずはトップクラブへの果敢な投資から着手。
 配分金は今季、スカパー!の放送権料(年間31億円)等が原資となり、J1クラブへの固定配分金が約2億円。傾斜配分金はなく、優勝1億円に加え、ステージ優勝5,000万円、年間勝ち点1位8,000万円などが支払われるが、来季は、J1クラブに一律支払われる固定配分金が3億5,000万円に増額し、新設の傾斜配分金(総額30億9,000万円)が年間順位や観客増員率などによってJ1全クラブに支払われ、トップは優勝クラブの10億円。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1707608.html

【巨額放映権収入で問われるJリーグのビジョン。2ステージ制猛反発の過ちを繰り返してはならない:フットボールチャンネル】
〔現実路線を辿るも公表しない目標値〕
 「ロマンだけではダメで確固とした経営基盤(ソロバン)も必要。(中略)これから目標値をつくっていかないといけない。例えば、平均入場者数や協賛金、放映権料など。今はお金の部分が先行して進んでいますけど、入場者数などの数値設定もやっていかないといけない」(13年12月18日、フットボールチャンネル掲載。「大東チェアマンが語る、Jリーグが2ステージ制にしなければならない理由」)
 大東前チェアマンは、大会方式の変更など改革の成否を検証するための目標値について明言していたが、目標の数値は今になっても周知されず。Jリーグは15年シーズンを総括した『J.LEAGUE PUB REPORT 2015』の中で、「大会方式変更とスタジアム改修等により入場者数増加」と結論。年間総入場者数が1,000万人を超えたことを「特筆すべきこと」とあるが、目標との比較がない中でのこの数字に一体どんな意味があるのか甚だ疑問。
 極端なことを言えば、クラブを増やして、タダ券をばら撒けば入場者数は増加。到達目標があり、それにかける予算があり、そして出てきた成果を検証するのは事業の基本中の基本のはず。
 大東前チェアマンは'13年時点で目標値の1つとして放映権についてコメント。'16年シーズンでスカパー!との契約が切れることを視野に入れての発言の様子。果たしてどのような目標値があったのかは定かでないが、3年の時を経て放映権は実に大きな意味を保有。
〔状況を一変させる巨額マネーの流入〕
 「Jリーグ放映権2000億円」という7月20日の日経新聞の見出しに、サッカー界は動揺。その前日の19日にJリーグは記者会見を開き、「放映権に関して今お話できることはない」と村井満チェアマンが明言。日経新聞の完璧な形ですっぱ抜きであり、憶測報道の過熱を防ぐために媒体を選んで情報がリークされたとも推測。
〔DAZNの参入と巨額の放映権料の使い道〕
 巨額放映権料の使い道については、Jリーグはまだ未決定。今後の議論で、最も優先すべきことは2ステージ制など大会方式についての議論。なぜ改革はあそこまでの猛反発を招いたのか。Jリーグは本質を理解すべき。
 “放送”が持つ力は巨大であり、時代とともにTVの影響力は急速に膨張し、スポーツは金を生むコンテンツに変化。巨額の放映権料は選手たちに還元され、メジャー競技であれば億単位の年俸を手にする選手達も多数。
 一方で、放送メディアは金も出すが口も出す。例えば、バレーボールはTV視聴に適したフォーマットになるようにルールが変更され、サッカーではプレミアリーグは年末年始も休みなく試合を強制。それらの変更が良いか悪いかは別にして、放送側の事情が優先されるのは事実。
 「2ステージ制の変更やリーグシステムへの提言を行う可能性はあるか?」という質問にDAZN側は「Jリーグが決めること。運営方法には関わらない」と強調していたが、徐々に本音を語るようになったと締めくくっていました。
フットボールチャンネル該当記事:http://www.footballchannel.jp/2016/09/12/post174313/2/

 こういう内容でした。2つ目のフットボールチャンネルはちょっと個性的ですね。そうでした、こちらは「フットボール批評」を出しているところ。一度記事にしようかと思いましたが、確か別の出版社と「エアー取材」なる争点で争っていると聞いています。なかなか熱いメディアさんです。「続きは『フットボール批評issue13』でお読みください」と締めくくっていましたが、読みたくなりました。また読んでみるとしよう。
 こういう雑誌、以前の2ステージ制騒動の最中に読んだ覚えあるなと思って調べてみると、「サッカー批評(65号)」の方でした。競合相手でしたね。この辺りの記事に出てきます。この頃の記事を読み直してみると、本当に暗~い時代でした。

 前回の記事で、まだ「検討」と書かれていましたが、上の記事を読むとすでに既成事実になっている事がよくわかります。Jリーグは検討どころか、来季1ステージ制での大会運営を具体的に思い描いていっています。前回の記事で東スポさんの記事に噛みついたような書き方になっていましたが、もう気にする状況ではなかったようです(笑)。1週間前ですが、もう滑稽な話に思えてきます。
 当ブログでは、旧2ステージ制(まだ終わっていないのに、「旧」と付けてしまいました)での問題点を改めて3つ挙げてみます。
①過密日程
 皆さん、ご存じのとおり、前後期の間のインターバルは1週間のみ(同じじゃねえか)。プレーオフという余計な試合で試合数が過剰。
②アンフェアな大会構造
 H&A34試合が原則でフェアだったのに、半分の17試合で偏ったマッチメイクのまま優勝を決めてしまう、アンフェアな大会方式。
③一番強いチームがわからない大会構造
 年間勝ち点最多チームはおろか、前後期完全優勝チームも即優勝決定にならない、いびつな大会構造。

 という事で、早く旧2ステージ制を忘れたいところですが、そうそう今年最後のCSが開催されるんだった。この前も浦和サポの篤氏と話しましたが、ぜひ最後のCS優勝は浦和さん(当ブログ的には某黄色いチームがまず先になりますが)に飾ってもらって、村井チェアマンがシャーレを渡し、「2年間、サポーターの皆さんに大不評だった2ステージ制を、私が終わらせました!」と言って、浦和サポに喝采を浴びるというシナリオを思い描いています。去年の前期優勝時にはブーイングを受けましたが、2ステージ制廃止宣言で今度は喝采を受けるというドラマチックな展開を想像します。まあ、これは想像のし過ぎですが。来年はもう、段ボール製に見えるあのステージ優勝トロフィーを見なくていいと思うと、清々します。
Jリーグ組織問題関連(2ステージ制関係):43 / 42 / 41 / 40 / 39 / 38 / 37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 3130 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 2221 /
Jリーグ組織問題関連 (その他):37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / 20 /

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