リスペクト(事例紹介)コラムです。
Web Sportivaに某黄色いチームの話題が載っていました。育成組織はJ1のトップクラスで、今季のチームもアカデミー出身が多く所属しています。この記事を読むと、改めてJ1柏は真の育成クラブだなぁ、育成が上手くいっていないところは参考にして欲しいと改めて思います。以下、抜粋して紹介。
【平均年齢24歳。「育成の柏レイソル」に日本サッカーの希望を見た】
メンバーリストを見るだけで、柏レイソルというクラブのアイデンティティがよくわかる。選手名の横に記された前所属の欄には、「柏レイソルU-18」の表記がずらり。スタメン11人のうち、実に5人の前所属がこの下部組織のチーム名で、中村選手と武富選手も、レンタル先が記載されているだけで、柏ユース上がりの選手であり、輪湖選手もプロ入りはJ1甲府だが、元を正せば「柏レイソルU-18」出身。J1鹿島を封じた中谷選手は9歳から柏のアカデミーでプレーし、残り3人のうち2人はブラジル人で、日本人選手の外様は'08年にJ1・FC東京から加入した栗澤選手のみ。日本有数のアカデミー組織を備え、自前で選手を育ててチームを強化。J1柏は金銭的に恵まれない非ビッグクラブがプロリーグで生き残るための、まさにお手本のような存在。
前所属の偏りだけではなく、その年齢層も低い。この日のスタメン平均年齢は24.27歳で、J1鹿島を1歳以上も下回っただけでなく、今節に行なわれたすべての試合のなかでも最年少のチーム。ユース出身の若手がチームの骨格をなす柏が、第10節を終えた時点で首位の川崎とは勝ち点3差の6位で、逆転優勝の可能性が残る状態。結論から言えば、J1柏の完勝。試合前のチームの印象は、若いチームにありがちな”イケイケ”スタイル。この日得点したのは外国人コンビで、個の力を示したファインゴールで、。下平監督の采配がはまった試合。しかし、なにより目に付いたのは、ユース出身の若手たちの落ち着き払った振る舞い。怖いもの知らずに闇雲に立ち向かうのではなく、戦況を見極め、相手をいなしつつ、ボールを大事にして、隙を探るという成熟された「大人のサッカー」。
とりわけ際立ったプレーだったのは、アンカーと2人のCBで配置された「ユース出身トライアングル」。20歳の中谷選手と19歳の中山選手がCBコンビを組み、21歳の秋野選手が中盤の底に君臨。彼ら3人の攻守における働きぶりこそ、柏の躍進を支える最大のファクターの様相。コンビを組む中山選手とのチャレンジ&カバーもスムーズで、ボールを持てば決してクリアに逃げず、最終ラインに降りてくる秋野と3人で、しっかりとビルドアップもこなしていたため、後方を支えるこのトライアングルの安定感なくして、この日の完勝劇はなかった状況。このユース出身トライアングルだけでなく、21歳のGK中村選手も安定したセーブで完封勝利に貢献。インサイドハーフとして久しぶりの出場機会を得た、21歳の小林選手も果敢な守備で中盤を引き締めるだけではなく、クリスティアーノのゴールもお膳立て。20歳前後の選手たちが躍動して3連勝。
勢いに乗れば止まらない一方、些細なことで崩壊するもろさも備える。その二面性は若さの特権だが、結果が求められるプロの世界では、決してポジティブな要素ばかりとは限らないが、この日の戦いぶりを見る限り、彼らが勢いだけのチームではない事を理解。
日本代表に象徴されるように、なかなか新陳代謝の進まない日本サッカーの未来を憂うファン・サポーターも多いだろうが、平均年齢24歳そこそこのこのチームには、大きな希望が感じられ、新時代の幕開けは、もうそこまで来ているのかもしれないと締めくくっていました。
Web Sportiva該当記事:https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2016/09/14/24_split/
サポーターの中に「柏の育成 俺たちの宝」というキャッチフレーズがあります。J1柏の育成組織はJ1でトップクラスです。ユースからトップチームに昇格する選手がとにかく多い。トップチームに昇格実績がほとんど無いチーム、セカンドチーム止まりとは全然違います。よそのクラブもうらやましい事でしょう。当ブログなりに、柏のアカデミーの成功の要因を考えてみました。主には以下の4点だと思われます
①練習環境
ホームスタジアム、トップチーム練習場、レイソルU-18、U-15、U-12、スクールクラスの練習場はすべて同じ敷地内にあって、共存できている。時々トップの選手がアカデミーの練習に飛び入り参加したりと、構造的にとても距離が近い育成構造になっている。
②歴史と実績
日本で最初に、'86年に「日立サッカースクール柏」として開校。現在まで多くのJリーガーを輩出。
③アカデミーからトップまで一貫して統一されたプレースタイル
柏といえばポゼッションサッカー。ジュニアチームまでほぼ同じプレースタイルが指導されています。昨季の吉田監督の時はこだわり過ぎて自滅しましたが、今季は下平監督の元、上位をキープ。
④アライアンスグループに象徴される育成環境の完成度
周辺の少年サッカークラブとの関係を深め、相互協力して活動。クラブと地元の各クラブが共に手をとりあい、地域全体のさらなるレベルアップを目指して活動。
このアカデミーのスタイルは、ビッグコミックスピリッツ連載の「アオアシ」のモデルとされています。よく周辺のクラブと全く連携が取れず、他県に有望選手が流出していく事例を間近に見ています。それに比べてそちらは周辺クラブと連携を強め、クラブへの入団を目標と位置付けられています。まさに理想的な育成スタイルです。先のリオ五輪でも中村選手が活躍し、ケガで出場が叶わなかった山中選手をはじめ、予選まで中谷選手など多くのU-23選手の名前が挙がり、この世代を席巻していました。たぶん、次の東京五輪世代もその次も席巻する事でしょう。コラムにもありましたが、現在日本代表では新陳代謝が進んでいません。まるで、少し前のなでしこジャパンのように。J1柏がそのモデルとして、何かの参考になるのではないでしょうか。
こちらのアカデミーは素晴らしい。トップとは別にアカデミーでも公式ブログと公式フェイスブックと公式ツイッターの3点セットが完備されています。こういう面からでも、まさにJ1にふさわしいクラブ。SNSを全くやろうとしないところは足元にも及ばない光景。
J1柏公式HPアカデミーページ:http://www.reysol.co.jp/academy/
話は変わってつい先日、いつものように日本一面白いサッカーブログである「みゃ長さんブログ」を読ましてもらいました。声を出して笑ってしまいました。サッカー関係でネットを観ている中で、このブログだけでしょう。そこまで笑えるブログは。笑いましたね。相手の鹿島・曽ヶ端選手とのやり取りが面白いです。「GK曽ヶ端は、チラッとみて嫌な顔をされていた。まわりにも気づかれない。私と曽ヶ幡選手だけの世界」とありました。数日前の記事で岩政選手が相手FWとやり取りをしていたとありましたが、ここでもみゃ長さんが相手選手と熾烈なやり取りをしていたのです(笑)。
また、「日本一スポンサーを大事にするサポーターを自負する我々」というフレーズもいいですね。日立のたくさんのゲーフラの他に東原社長の顔写真をいっぱい掲げたそうですが、「数枚、東国原氏と加藤一二三氏の写真が紛れてしまった」と。面白過ぎです。こういうシーンがあるからこそ、このチームは「カリスマの存在」であり、ずっと紹介しているのでしょう。おっとそういえば、神戸が何とかというメールが来ていたな・・・
カリスマの存在」カテゴリ以外のJ1柏関連:69 / 68 / 67 / 66 / 65 / 64 / 63 / 62 / 61 / 60 / 59 / 58 / 57 / 56 / 55 / 54 / 53 / 52 / 51 / 50 / 49 / 48 / 47 / 46 / 45 / 44 / 43 / 42 / 41 / 40 / 39 / 38 / 37 / 36 / 35 / 34 / 33 / 32 / 31 / 30 / 29 / 28 / 27 / 26 / 25 / 24 / 23 / 22 / 21 / ⑳ / ⑲ / ⑱ / ⑰ / ⑯ / ⑮ / ⑭ / ⑬ / ⑫ / ⑪ / ⑩ / ⑨ / ⑧ / ⑦ / ⑥ / ⑤ / ④ / ③ / ② / ①