リスペクトコラムです。
ここ数年、Jクラブで市民クラブが親企業を持つケースが次々と出てきています。長崎さんしかり、湘南さん、町田さんしかりです。企業チームになって、一気にチーム力を増し、上位に進出するパターンが目立ってきました。特に関東圏にあるクラブはそういう流れに有利と言われています。まぁこれは、Jクラブの成長性がやっと認められるようになった証でもあります。オリ10であり、Jクラブで最も伝統のある名門クラブである、あのヴェルディさんにもそんな動きが出てきました。
【IT企業「アカツキ」と3年6億円の胸スポンサー契約…大口の株も取得し有力株主に】
「サッカーJ2の東京Vが、モバイルゲーム事業などを手がけるIT企業「アカツキ」(東京・品川区)と大型のスポンサー契約を結ぶことが19日、分かった。近日中にも発表される。来年1月からの3年契約で、同社のロゴが胸に掲出される。金額はJ1クラブ並みの年2億円弱で、総額は6億円に迫る見込み(金額は推定)で、大口の株を取得し、有力な株主にもなることも決定。今季J1復帰まであと一歩と迫った名門が強力なパートナーを得た。」
「金額はJ2としては異例の3年総額で6億円近くまでのぼる。さらに主要株主となり、経営にも参画することになる。
アカツキは主にモバイルゲーム事業を行う企業で、スマートフォン向けゲーム「サウザンドメモリーズ」がヒットするなど急成長を遂げている。今季から練習着の胸のサブスポンサーとなっていたが、動画やアプリケーションのデジタルコンテンツを充実させたい東京V側と話が発展した。
さらに今回の契約は、目標とする総合型スポーツクラブとして発展していくという意味でも大きい。バレーやトライアスロンに加えて、eスポーツにも取り組んでいる。アカツキもeスポーツ事業に積極的で、プロリーグを設立。来年から開催される予定で、すでにバルセロナやアヤックスが参加を表明。そこに東京Vも参加する意向だ。」
引用:スポーツ報知
【アカツキ、東京ヴェルディ主要株主に】
「ゲーム開発のアカツキは20日、東京ヴェルディの主要株主になったと発表した。既存株主からの株式譲渡により株式を取得し、関連会社にした。出資比率は非公表で、出資額は数億円程度。アカツキから社員を派遣し、ゲーム運営で培ったデータ分析やマーケティング施策のノウハウを提供する。」
「東京ヴェルディは歴史のあるチームとして海外でも認知度が高く、アカツキの知名度向上にも役立つと考える。サッカー以外にバレーボールチームを運営しているほか、ビーチバレーや野球にも参入を表明するなど幅広いスポーツに接点を持つ。」
アカツキはゲームに限らず様々なエンターテインメント事業を手がけてきた。ゲーム対戦競技「eスポーツ」のプロリーグも運営している。具体的な取り組みは今後詰めるが、観客などのデータを分析し、ゲーム運営のノウハウを使って広告を出すタイミングやファンを楽しませる施策を検討する。アカツキが経営参画することで東京ヴェルディに触れる機会を増やし、新たなファンの獲得を目指す。」
引用:日経新聞
【㈱アカツキ】
本社は東京都品川区。モバイルゲームを中心に事業を展開するIT企業(ゲーム会社)。'10年に創業し、'13年に配信開始した「サウザンドメモリーズ」が大ヒット。'16年に東証マザーズへ上場、'17年9月に東証1部へ市場変更。今月、スクウェア・エニックスと共同開発した「ロマンシング サガ リ・ユニバース」をリリース。代表取締役CEOは塩田元規氏。'18年3月期売上は約219億円、経常利益約105億円。
'18年にe-sportsプロリーグの「LPE」を設立を発表。リーグ設立及びと運営は、子会社化したスペインのPELを通じて実施。LPEは、クラブチームのみが参加でき、現時点でリーグ参加予定は、FCバルセロナ、アヤックス、ガラタサライ、サントスFC、ビジャレアルなど。日本からは東京ヴェルディが参加予定。
㈱アカツキ公式HP:https://aktsk.jp/
ヴェルディさんについては以前の報道でソフトバンクだったか噂も耳にしましたね。一度経営難でJリーグ直轄経営になったり、J3に落ちそうになったりしましたが、伝統と知名度はピカイチの名門ブランドを持ち、いつこうなってもおかしくないと思っていました。ただ、当ブログで思うのは、企業チーム時代のマイナスの歴史。ナベツネ氏の読売新聞グループが「巨人(ジャイアンツ)化」しようとして川淵チェアマンに阻まれ、その後経営から撤退してから転落。ホームタウンも川崎から東京へ移転し、地域密着を軽視したその行動もネガティブに捉えられて、支援者が減り、すっかりJ2常連クラブ化していました。
ただ、親会社が無くなり、市民クラブとなってからは磨きがかかりました。元々育成部門はレベルが高く、総合型スポーツクラブとしても活躍。最近ではeスポーツにも進出。このeスポーツの流れから今回の親会社獲得に至ったようです。
今季のJ2はいつになく強豪がひしめく状況になりました。当ブログが予想する、J1昇格を争う強豪チームは、前J1組の柏、長崎、親企業化した町田、東京V、前々季J1組の新潟、甲府、元J1組としてはプレーオフ組の大宮、横浜Cと福岡、山口も来るかもしれません。何と10チームもあり、競争は激しそうです。ただ、前J1組はルヴァンで苦しみますが、前々期J1組はそのルヴァンから解放され、調子を上げてきそうです。気が付けばJ2はこんな状態になっていましたね。
ヴェルディさんも昨季の入れ替え戦では、名門クラブの動向にマスコミも注目し、J1復帰の期待が高まっていました。25年前のJリーグ開幕時期では少し応援していた当ブログも、またJ1での雄姿を見たいと思っています。頑張って下さい。
J2東京V公式HP該当ページ:https://www.verdy.co.jp/news/7497
J2東京V関連⑲:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20181009
〃 ⑱:https://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20180809
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