月島慕情 作:浅田 次郎
短編集でありました
いつもの通りといっていいのか、
浅田次郎さんは、鉄道屋くらいしか
ちゃんと読んでないのでなんともわからないのですが、
いや、貫一郎のやつ読んだから二編か
ともかく、あんまり読み解いていないと思っているのでありますが
なんとなく、辛気臭い話を書くなんて
失礼極まりないイメージを持っていたのでありますが
やっぱり今作もそうでありました、なんというか物悲しい
表題の短編もそうでありましたが、
どうにも、人情を描いているのでありますけども、
そのつれつれが、暗くて、なんというか
後悔という言葉が思わずもれるような、どうにも
重いそれこれがたわっていて、まぁ、いわゆる辛気臭い
でも読まされてしまう、恐るべし
そんな具合で、あれこれと読み込まされてしまうのでありました
これがよかった、とか、あれが楽しいだとか、
そういう正月気分めいたものは一切感じることなく
ただただ、物悲しいといっていいのか、どうにもならぬことであったり、
少しばかりの安寧だったりのために、
四苦八苦、泥臭く生きているという様が
さらさら書かれていて、なんとも考えさせられるのでありました
とはいえ、少しばかり、不思議な笑いをもたらす内容もあったりして、
北海道から出てきた青年が、ゴキブリを知らず
あまつ、それをかわいいというか、気に入って飼ってしまうだとか、
それはファンタジーなんだけども、そういうファンタジーかぁと、
なんか、にやにやしてしまった想定外があって
楽しんでしまうのでありました
あれは、万人共通に気持ち悪いもんだろうと
思ったりするんだが、それがそもそも違うのかなと
着眼点に驚くのであります
もしかしたらという人間の情も描きつつ、
最終話の、転がりでた社長の席の話なんかは、
勇気づけられるでもないんだけど、
そんなわけあるかという展開ながらも、
なんとなし、明るく読み終えられるようで
とても気に入って読んでしまったのであります
いい人を描かせても素晴らしい
いや、そもそも、どれ読んでもいい人しか出てこないな
いい人が、悪いことに悩むと
そういう、うまくいえないけども、シンプル、単純なそれなのに
ぐっと考えさせられるんだなと
あれこれ、感心しきり、これを感動と呼ぶのかなんて
思わされて読み終えたのでありました
短編集でありました
いつもの通りといっていいのか、
浅田次郎さんは、鉄道屋くらいしか
ちゃんと読んでないのでなんともわからないのですが、
いや、貫一郎のやつ読んだから二編か
ともかく、あんまり読み解いていないと思っているのでありますが
なんとなく、辛気臭い話を書くなんて
失礼極まりないイメージを持っていたのでありますが
やっぱり今作もそうでありました、なんというか物悲しい
表題の短編もそうでありましたが、
どうにも、人情を描いているのでありますけども、
そのつれつれが、暗くて、なんというか
後悔という言葉が思わずもれるような、どうにも
重いそれこれがたわっていて、まぁ、いわゆる辛気臭い
でも読まされてしまう、恐るべし
そんな具合で、あれこれと読み込まされてしまうのでありました
これがよかった、とか、あれが楽しいだとか、
そういう正月気分めいたものは一切感じることなく
ただただ、物悲しいといっていいのか、どうにもならぬことであったり、
少しばかりの安寧だったりのために、
四苦八苦、泥臭く生きているという様が
さらさら書かれていて、なんとも考えさせられるのでありました
とはいえ、少しばかり、不思議な笑いをもたらす内容もあったりして、
北海道から出てきた青年が、ゴキブリを知らず
あまつ、それをかわいいというか、気に入って飼ってしまうだとか、
それはファンタジーなんだけども、そういうファンタジーかぁと、
なんか、にやにやしてしまった想定外があって
楽しんでしまうのでありました
あれは、万人共通に気持ち悪いもんだろうと
思ったりするんだが、それがそもそも違うのかなと
着眼点に驚くのであります
もしかしたらという人間の情も描きつつ、
最終話の、転がりでた社長の席の話なんかは、
勇気づけられるでもないんだけど、
そんなわけあるかという展開ながらも、
なんとなし、明るく読み終えられるようで
とても気に入って読んでしまったのであります
いい人を描かせても素晴らしい
いや、そもそも、どれ読んでもいい人しか出てこないな
いい人が、悪いことに悩むと
そういう、うまくいえないけども、シンプル、単純なそれなのに
ぐっと考えさせられるんだなと
あれこれ、感心しきり、これを感動と呼ぶのかなんて
思わされて読み終えたのでありました