CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】夢を見ない、悩まない

2016-01-19 21:10:22 | 読書感想文とか読み物レビウー
夢を見ない、悩まない  著:市川 左團次

歌舞伎に通じていないので、
どういう市川さんなのか、まったくわからないと
そんな体たらくで読んでしまったのですが、
なんというかな、軽いな、凄い軽いな
飄々というか、恐ろしくするりと抜けていく
そんなお悩みに対する回答が、
さらさらっと載っていて、
また、その軽さをよりはっきりさせるかのような、
2つの対談が載っていまして、
なんだか、明るい気分になった
そんな読後だったのでありました

様々なお悩みについて、
さらっと答えるというか、ほぼ、
答えていないという感じのものありまして、
なんというか、ありていというか、
これは、考えた発言ではないなと
そう思わせるほどなのに、なんか、腹が立つこともなく、
ほわっとした気分で終わるという
これは人柄が、なぜか文章から伝わったと見るべきなのか
いや、そんな難しいこと考えてないだろうと
なんだ、どうしたらいいのか、
わからないけども、ほのぼのと、
そしてさくさく問題が解決というか、回答されていくのであります

本のつくりが秀逸という部分もありまして、
質問、回答、そして回答内の良い部分を太字で紹介と
こういうテンポのよい内容もあって、
なんだろう、しょーもない質問に、これまた、
簡単に答えてるなーなんて、眉をひそめそうになると、
太字の部分が、思いも寄らない台詞を拾ってて、
ああ、そうか、そこが重要だったのか、
そういわれたらそのとおりだ、そこは読みどころだ
なんて納得させられてしまい
なんだろうか、この読み方だと
やっぱり、これは考えずくの答えなのかと
一瞬だけ騙されたりして楽しいのでありました

様々な答えがありましたが、
中に、「~と誰かが言っていました」とか、
もう左團次さんの話でもないのかよと
そういう感じが秀逸でありましたとさ

あとは、対談で、高畑さんと話してるのが、
すげぇ身近で聞いてみたい感じだったり、
ともかく脱ぐの大好きなんだなというのを知ったり
なんか、間違ってるのか、間違ってないのか
わからないけども、市川左團次という人を
少しだけ知ることができたような
このように思うのでありましたとさ