CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】0ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる

2016-01-08 21:13:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
0ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる  
著:スティーヴン・レヴィット スティーヴン・ダブナー

啓蒙系の本かしらと読んだら
以前に読んで面白かった「ヤバい経済学」の本でした
これはめっけもんだった

そんなわけで、前回のそれ同様に、
経済というか、物事の見極めについて
つらつら、面白おかしく書かれた本を堪能したのであります

今回はものの考え方について取り上げていまして、
著者たちの考え方はこうであるという例をあげて
そういう眺め方をすると、不思議なことに、
様々な経済的な縁が見えたり、
真実に近づけたりするのではないか、
実際できたんだよ、みたいなお話で終始
あっという間に読めるんだが
なんか、楽しいものを読んだという手ごたえで
終わるというステキ本であります

書いてあることは、常識を疑えという、
極めてシンプルというか、昔からよく言われているそれで
前回の本でもそうだけど、タイトルのつけ方がまずいんじゃないかと
そう思わされるような、「ゼロベース思考」なんて、
大仰なものはまったく出てこず、
確かに概念というか、考え方はそれなんだが、
もっと、こう、ふんわりというか、
固定観念にとらわれないでなんとかかんとかと
そういうことを、肩肘張った言葉ではなく
知らないことは知らないとする、
そんなバカを肯定する内容で説明しているのが
肝であったように思うのでありました

本の中では、ゼロベース思考なんていう、
ネームは一切でてこないので、なんというかな、
そういう名前付けはよくないんじゃないかしらと
思ったりなんだったりなのであります

物事の本質を見誤るパターンがいくつか紹介されていて、
これもまた、よくある話のオンパレードなわけで、
空気に流されてしまったり、いいづらかったり、
知らないことを知ったかぶってみたり、
知らないうちに自分が全能だと錯覚したりと
そういうことに警鐘を鳴らして、
その警鐘ができるだけ読み手に届くように、
それをパターンや、ありそうな話で説明しているというのが
なかなかよろしいところだったのでありました

結局のところ、なるだけ思いにしばられるなという
そんなことなのでありますが、
それを実践するのは並大抵ではないなと思うものの
そうしなければならないとか、
そうするべきだ、なんて押し付けがましい話ではなく、
そういう生き方、考え方だと、
もっと面白いことがたくさんわかるんだぜなんて、
そういう呼びかけのように終わっておりまして
説教ではないよさというか、
面白い話を聞いたという気持ちで読み終えることができる
よい本だったと思うのでありましたとさ