CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

タイムスクープハンター シーズン6 見えざる戦い!ほら貝吹き

2014-04-08 21:03:29 | ドラマ映画テレビ感想
今年も無事始まりました「タイムスクープハンター」
あれよあれよと、もうシーズン6かよ
よくネタがつきないなと
感心というか、いい意味で安定した世界観が
たまらんといったところでありまして
今回も楽しんだわけであります

正直、シーズン終わったときに総括的に書こうかと思ってましたが、
第一回から、かなり面白かったので
思わずレビウってしまう次第であります
前シーズンのときも同じような気がしますけど
やっぱり初回の気合入った内容は
見事なものでありました

「ほら貝吹き」という、まぁマイナーな職業にスポットをあて
その働きぶり、戦国時代における重要性を
いつもの調子でレポートという具合でありました
初回から飛ばしてるなと思ったのが、
最初に紹介した「ほら貝吹き」が番組始まって、
お決まりの台詞が終わった途端くらいに死亡したことでありました
凄い、今回もやる気に溢れすぎてる、
この唐突な展開が、タイムスクープハンターの醍醐味だ、
はっきりいってたまらない

いきなりの奇襲に右往左往する現場というのが
まぁ、非常にいい感じで臨場といったところ
その後も、新たな「ほら貝吹き」を探す旅に出て、
みつけてきてから、徴発にいたる成り行きの
あっさりすぎる残酷さが見事、
そう、こういう当時の倫理観だよといわれたら、
そうだったかもなんて、騙されてしまいそうな
物凄い思い切りが大変面白かったのであります
いや、人殺されてるのに面白いは酷いですが、
これこそが、といったところでありました

今回、30分があっという間に盗まれるほど
二転三転のストーリーに加えて、
ちゃんと、ほら貝の働きぶりをわかりやすく映像化
いや、音声化といったほうがいいんだろうか、
全然人が出てこないのに、
それなりの合戦に見えたという
見えない戦いっぷりが面白すぎたのであります、
こういう技術というか、演出がどっかに生かされないか、
いや、でもこれはタイムスクープハンターだから
面白く見えるだけのようにも思うしなぁと
絶妙なバランスの番組に、うなってしまうのであります

最終的には、まさかの寝返りオチというところで
まぁ、わかっていたというか、わかりやすいので
そうだろうと思っていたけども、
短いから、あれあれとそうなってしまって、
なんか凄いもの見たなと
押し切られてしまったかのような印象も含めて
今シーズンも期待高まる、そんな第一回でありました
凄く面白かった

【読書】蔦重の教え

2014-04-07 21:34:28 | 読書感想文とか読み物レビウー
蔦重の教え  作:車浮代

あの蔦屋を扱った小説ということで
楽しみにして読みました、驚いた、確かに蔦屋の話しでもあるが、
どっちかというと、江戸ルポ的な物語でありました
現代からタイムスリップでその時代にいき、
蔦重のところで下男として働きながら、
その人となり、そして、江戸の風俗なんかを体験する
そういった内容であります

割と、ライトな江戸入門みたいな具合でもありまして、
読みやすく、物語自体は激動といった様相ではなく、
割と淡々と、蔦重がやっていたことをやんわり、
そして、その手法について重ねて書いていて、
ビジネス書のような教訓めいたところもしばしば
肩の力を抜いて、あまり難しく考えずに読めるという点で、
非常にお手軽な小説であります

蔦屋が、どうやって本を作り売っていったか、
その様々な逸話を掘り下げながら、
今となっては有名にすぎる名だたる浮世絵師を次々とプロデュースし、
その面倒見のよさから、差配人の凄さというか、
これこそが管理職といったような具合で描かれて
面白く読めたのでありました

もっと、蔦重の仕事について掘り下げてというか、
いくつも書ける節があっただろうに、そんなに多くなく、
そのあたりちょっと物足りないという感じでしたが、
蔦重入門書といったらいいのか、
江戸における、版元とか、庶民の生活みたいなのに触れられて
なかなか楽しい本でもありました

続編が出る内容ではないため、
もっと蔦重の仕事について知りたいと思うものの、
なかなかどうして、江戸中期という時代は
これで非常に面白いと、目を啓かれたようで
満足したのでありました
非常におとなしくて、事件性が少なく
ほのぼの読める小説でした

軍師官兵衛  引き裂かれる姉妹

2014-04-06 20:46:47 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」
視聴完了であります
相変わらず、官兵衛というか半兵衛が主役っぽいけど
面白く生きておりますね

みんな大好き宇喜多が出てくると、
俄然騒乱が面白くなるといったところでありまして、
今日も平常運転でさくっと略殺していたのが素敵でありました
ああいうのがいいですね、もっと、ああいうのを見たいですね
幽閉後に、官兵衛があんな風にならないかしら
そう願ってしまうくらい、わかりやすい悪者でありました

山中鹿之助も出てきて、俄然合戦が盛り上がるという人物ばかりでしたが、
なんだろうか、毎回同じような原っぱで、同じくらいの人数でと
小競り合いに見えてしまったのが残念であります
こういうのが、ドラマの難しいところなんでしょう
ほかから比べると、かなりロケに力入れているというか
陣形とか、戦の流れみたいなのを再現しているというのが
ひしひし伝わってくるのでありますが、
それがこう、画面的に地味という
残念なところが、本当、どうしたらいいんだろう
そんな風に思うのであります

あの、北からの伏兵が、さっと陣地を狭めて後ろに回りこむところなんて
ものすごくわかりやすい陣形戦術が見えたと思うんだけどな
そのあと、官兵衛が押し返しにいくところが
もうちょっと押し返している感じで写ったら
なおよかったのでありますが、
もう乱戦という具合にしか見えなかったのが残念
わかりやすくするために、旗色はかなり変えていたと思うのですが
あと、どうしたら画面的に見やすくなるのかしら
考えさせられます

そして、今回は、唐突といってもいいほどの
茶器フィーバーでありました
秀吉に茶釜を渡したというのが、
茶の湯を許したというそれという意味じゃないのかと思うのですが、
それが、さらっと柴田、丹羽に並んだという台詞説明でありましたが
茶の湯ご政道とか、そういう言葉でわかりやすくやっても
よかったんじゃないかしらなんて思ったりもしたのであります
荒木をもてなしていた、青磁の茶碗が何気によさげだと、
後からもってた、耀変天目とともに大陸の匂いを感じさせる名物で
素敵でありました、耀変というか、禾目だと思いますが、
けっこう凝った小道具使ってるなという印象であります

そんなこんなで、パワハラに精神を病みつつある荒木が見逃せないと
思ったり感じたりしながら、もっさり生きていくのであります

【読書】甘い復讐

2014-04-04 19:57:49 | 読書感想文とか読み物レビウー
甘い復讐  作:樋口毅宏

どっかで話題になっていたので読みました
なんだこの薄ら暗い、そんでもって下品な小説わ
そんな感想を抱いてしまいましたが、
そういった内容なのに、思いのほか読みやすい
不思議な作品でありました

読み終わってから、以前に読んだ「民宿雪国」の作者さんだったと
気づいたわけなのでありますが、
前回のそれよりは明るいというか、
少しくだけたようにも読める内容で、
芥川賞をとるジャンルっぽい雰囲気をまとった短編を
いくつも編んでありました

面白かったかと問われると、
理解できないのが多かったと
そんな按配だったのでありますが、
どうにも、感情の起伏といいますか
登場人物のそれこれに没入できない
そんな具合でありました
人間の悪いところを見せるとか、そういったのではなく、
でも抱えている重たさみたいなのと
残念な結果みたいなのが、ずらずらと出てくる
後味はそんなに悪いと思わないのに、
全体的に清清しさは無縁といった具合で
どうにも、表現しがたい感想を持つのでありました

面白いというか、これはと思ったのが
「ある芸者の証言」という短編で
これは解りやすく、そして面白かったのであります
どの短編も、悲恋というか報われない恋愛というのを描いていますが、
この一編については、よくよく見えたと
そんな風でもあり、まぁ、一番いかがわしいというか、
エロ描写が少ないというのもあってよかったのでありました

そう、この短編集は、どの短編にも
エロシーンが、みっしりと詰め込まれていて
どれもなんというかな、もう一つこう、なんだろう、
自分の趣味じゃないといってしまえばそれまでなんだが、
西村賢太氏のそれとは違うものでありまして
似たようなジャンルでも、こんなに色が変わってみえるのかと
興味深く読んだのであります

そんなわけで、やっぱり肌に合わないと
見も蓋もない感想になってしまったのでありますが、
私小説めいた本は、相性というのが存在すると
思い知らされたのでありました

【ドラマ】ごちそうさん

2014-04-03 21:22:59 | ドラマ映画テレビ感想
NHK朝ドラマ枠で、近年まれに見る傑作となった作品です
「あまちゃん」に乗り遅れて、あんまりちゃんと見られなかったので、
この「ごちそうさん」については、
好きな女優であります、杏さんが主役はってると聞いたら
見ずにおられませんでした
人生、初朝ドラでありました
そして、非常に面白かったのでありました

杏さん扮する「め以子」が、はためたと過ごしながら
大阪に嫁いでいって、嫁ぎ先で物凄いいけずにあいながらも
おいしいものを食べるという、それをキーワードにして、
様々な問題というか、事件というか、
人生を歩んでいくそういった内容でありました
時代背景がまた、戦前から戦後にかけて
苦しい時分でありながら、大変楽しい物語でありました
朝ドラは、主人公の一生を追うわけでもないから、
さらっと終わるというのもステキでありますね
朝から、いつも楽しく過ごせたのでありました

語るところは山ほどあるものの、
特筆してよかったというのは、主役の杏さんでありました
上手いというのでありましょう、
独特の間というか、印象が、大阪に来た嫁という
大変なそれに笑いとともにマッチしていて、
非常に面白かったのでありました
関西弁がちょっと違うというのも、なんか気にならないというか、
むしろ、それがいい味といった具合で、
だんだん大阪になじんできたという見え方でもあり
面白くて仕方なかった、なにせ嫌味がない
タイムスクープハンターとコラボしたのも
見ているほうとしては、楽しくて仕方ない事件でありました

そしてもう一人、むしろ世間的にはこちらのほうがとも噂の
キムラ緑子さんの「姉の和枝」さん
まぁ、この板についたいけずっぷりが素晴らしく、
コミカルでもありながら、物凄く嫌でもあり、
朝から酷いと思うし、非道きわまりないけども
なぜか憎めないというのは、抜群の仕事ぶりだったと思わされました
これは本当、目が離せない具合でよかった
脚本もよかったってことなんでしょうね、凄い

その他も、西門の人々は誰も彼も面白くて、
希子ちゃんの歌の上手さや、ふ久の唐突な腐女子設定とか
放り込んでくるネタの嵐に笑わせてもらったのであります

あとは、室井さんという素晴らしいろくでなしが
これまた見事でありまして、ああいう人間が、
人生の悲惨さを笑える悲劇にしてくれるという
なんか高尚な映画のようにも見えなくもないと
そんな印象を受けて、どれもこれも面白かったのであります

もっと、め以子の実家に出て欲しかったなと
原田泰三のお父さんの良さも褒め称えつつ
こんなに面白いものかと、朝の15分間を半年も盗まれた
すばらしいドラマに乾杯といったメモなのでありました

【読書】トラウマ恋愛映画入門

2014-04-02 21:12:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
トラウマ恋愛映画入門  著:町山智浩

先日、恋愛映画をまったく理解できなかった反省をふまえ、
ここは指南書でも読んで、映画偏差値めいたものを
上げる努力をしてみよう
そんな気持ちで読んでみました、
これだけ、自分の興味ないジャンルとなると
読むのに時間かかるというか、
頭に入ってこないものだなと戦慄でありますが
読み終わりましたので、メモるのです

内容は22本の映画について、
その恋愛感や、描かれた恋愛の形について、
あれこれと映画的手法も交えながら説明するといった内容で、
引用に、さらに多くの映画が出てくるので、
なんだかんだ40~50本くらいの映画シーンが出てくる
そんな按配であります
ざっくりとしたあらすじに加えて、
それを作った背景や、監督の生き様、俳優の生き様
そういった作り手のプライベートも
薀蓄として盛り込んで、全てが恋愛に絡んでいるといっていいのか、
まぁ、そういった人生を映画というキーで読ませる
そんな具合でありました

驚いたのは、こんだけたくさん紹介されてるのに、
本当、一本も知らない見たことないという
自分の映画音痴っぷりであります
凄いな、そりゃ他人の心なんざ理解できるべくもないわな

えりすぐられた映画は、古い名作から、最近のものまで、
見ているだけなら、様々な年代が揃ってると思うのですが、
一つもかすりもしないというのは
自分でも衝撃でありまして、反省したのでした

内容は映画好きな人なら、あるあるという具合なんでしょうか、
見たことない私では、まず、監督の話しなのか、
キャラクタの話しなのか、俳優の話しなのかが、
さらっと読んでいるだけだと、全然わからないというのが難点、
ヒッチコックとか、キューブリックといわれれば、
それは監督の名前だと理解できるのでありますが、
トリュフォーとか、フェリーニとか、お前誰で、
そもそも男か女かどっちだよと、
区別がつかないため、まぁ頭に入ってこない
読み本というのは、ある程度知識があってこそ
光るんだろうと、自分には敷居の高い本であったと
そんな風に感じたのでありました

なんとか理解できたというか、
なるほどと思ったのは、ヒッチコックが金髪おねーちゃんを
サディスティックに扱うのが好きだったという
それくらいでありまして、
取り上げられる恋愛映画は、駄目男に惚れる系であったり、
なんだかんだすっぱい感じのが多いのでありました

これを読んだから、何か理解できたかというと
まったく読み解ける自信がないというか、
失ったという具合でありまして、
もうちょっと遅くに発行されていたら、
先日見た「鑑定士と顔のない依頼人」を入れて欲しかった、
あれの解説を見たかったなんて
思ったり感じたりしたのでありましたとさ

【映画】ワンチャンス

2014-04-01 20:15:51 | ドラマ映画テレビ感想
前回失敗とまでは言わないまでも、
自分のふがいなさに理解できなかった教訓を活かし、
わかりやすく、それでいて娯楽的な映画
それを見ようと思って選びました
その基準だったら、ロボコップじゃねぇかと
自分でも想いましたが、
なんとなし、これは楽しい気分で見終えられそうだと
期待を抱いてみたのでありました

期待通りだった、いい気持ちで終わった

そんな按配で、おおむね満足なのでありました
内容は、約束されたサクセスストーリーめいておりまして、
イギリスの素人一発芸番組で大当たりした
実在の人物の半生を描いた内容で、
なかなか、面白い人生を見せてもらえました

嫌な言い方をしてしまうと、
ありきたりな具合であります
さりとて、これだけきっちりとお約束どおりというか、
既視感を覚えるほどの紆余曲折がステキで、
見ていて、はらはらまではないものの、
少しずつ夢に近づいていくという姿は、
見ていてわくわくするものでありました
そして、訪れる、約束された挫折、
Gleeのレイチェルが失敗したときと
そっくりのシチュエーションでありましたが、
あれはこれを下敷きにした話だったんだろうかなと
思ったり感じたりであります

恵まれた才能というものが、見え隠れするため、
物凄く、心の底から共感と楽しさということはなかったものの、
手にとるようにわかる、挫折の悲しさとか、
チャレンジに成功する姿なんかは、
なんだかんだ感動を呼ぶものでありまして、
町内会めいた集まりでの、初めての芸で
大喝采を浴びるところは、非常に印象的で
思わず微笑んでしまうほどでありました

かなり順調に転がる人生という風にも見えて、
テンポも速いおかげか、個人的には、
さくさく話しが進んで面白かったと思うものの、
見る人によっては、ちょっとタメがない、
あっという間すぎて、感動が薄いと
なってしまうかもという具合でありました
あっという間に転落して、あっという間に立ち直って、
またあっという間に駄目になるといった繰り返しなのであります

最終的に大成功を収める部分については、
大団円といっても差し支えない具合でありまして、
いじめっ子との確執が、なんか
中途半端といったらいいか、あのくだり要らなかったんじゃないかと
そう思うほど、あっさりとシナリオ消化していくのが
気になったのでありました
もっと、挫折を救ってくれた彼女とのやりとりを
クローズアップしておいてよかったんじゃないかな
でも、実話なんだから仕方ないですね

そんなわけで、超クールな携帯電話販売店エリア副マネジャーが
見所の一つだろうと挙げておきつつ
楽しんだのでメモっておくのでありました