甘い復讐 作:樋口毅宏
どっかで話題になっていたので読みました
なんだこの薄ら暗い、そんでもって下品な小説わ
そんな感想を抱いてしまいましたが、
そういった内容なのに、思いのほか読みやすい
不思議な作品でありました
読み終わってから、以前に読んだ「民宿雪国」の作者さんだったと
気づいたわけなのでありますが、
前回のそれよりは明るいというか、
少しくだけたようにも読める内容で、
芥川賞をとるジャンルっぽい雰囲気をまとった短編を
いくつも編んでありました
面白かったかと問われると、
理解できないのが多かったと
そんな按配だったのでありますが、
どうにも、感情の起伏といいますか
登場人物のそれこれに没入できない
そんな具合でありました
人間の悪いところを見せるとか、そういったのではなく、
でも抱えている重たさみたいなのと
残念な結果みたいなのが、ずらずらと出てくる
後味はそんなに悪いと思わないのに、
全体的に清清しさは無縁といった具合で
どうにも、表現しがたい感想を持つのでありました
面白いというか、これはと思ったのが
「ある芸者の証言」という短編で
これは解りやすく、そして面白かったのであります
どの短編も、悲恋というか報われない恋愛というのを描いていますが、
この一編については、よくよく見えたと
そんな風でもあり、まぁ、一番いかがわしいというか、
エロ描写が少ないというのもあってよかったのでありました
そう、この短編集は、どの短編にも
エロシーンが、みっしりと詰め込まれていて
どれもなんというかな、もう一つこう、なんだろう、
自分の趣味じゃないといってしまえばそれまでなんだが、
西村賢太氏のそれとは違うものでありまして
似たようなジャンルでも、こんなに色が変わってみえるのかと
興味深く読んだのであります
そんなわけで、やっぱり肌に合わないと
見も蓋もない感想になってしまったのでありますが、
私小説めいた本は、相性というのが存在すると
思い知らされたのでありました
どっかで話題になっていたので読みました
なんだこの薄ら暗い、そんでもって下品な小説わ
そんな感想を抱いてしまいましたが、
そういった内容なのに、思いのほか読みやすい
不思議な作品でありました
読み終わってから、以前に読んだ「民宿雪国」の作者さんだったと
気づいたわけなのでありますが、
前回のそれよりは明るいというか、
少しくだけたようにも読める内容で、
芥川賞をとるジャンルっぽい雰囲気をまとった短編を
いくつも編んでありました
面白かったかと問われると、
理解できないのが多かったと
そんな按配だったのでありますが、
どうにも、感情の起伏といいますか
登場人物のそれこれに没入できない
そんな具合でありました
人間の悪いところを見せるとか、そういったのではなく、
でも抱えている重たさみたいなのと
残念な結果みたいなのが、ずらずらと出てくる
後味はそんなに悪いと思わないのに、
全体的に清清しさは無縁といった具合で
どうにも、表現しがたい感想を持つのでありました
面白いというか、これはと思ったのが
「ある芸者の証言」という短編で
これは解りやすく、そして面白かったのであります
どの短編も、悲恋というか報われない恋愛というのを描いていますが、
この一編については、よくよく見えたと
そんな風でもあり、まぁ、一番いかがわしいというか、
エロ描写が少ないというのもあってよかったのでありました
そう、この短編集は、どの短編にも
エロシーンが、みっしりと詰め込まれていて
どれもなんというかな、もう一つこう、なんだろう、
自分の趣味じゃないといってしまえばそれまでなんだが、
西村賢太氏のそれとは違うものでありまして
似たようなジャンルでも、こんなに色が変わってみえるのかと
興味深く読んだのであります
そんなわけで、やっぱり肌に合わないと
見も蓋もない感想になってしまったのでありますが、
私小説めいた本は、相性というのが存在すると
思い知らされたのでありました