CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

2014-04-14 20:07:56 | 読書感想文とか読み物レビウー
嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え  著:岸見 一郎

タイトルに引かれて手に取りました
アドラー心理学という学問といいますか、
哲学的な心理学思想と、まぁ勝手に言ってみたのですが、
あの、フロイトと並ぶ3大心理学に挙げられるのだそうで、
なかなか興味深く読むことができました

本のつくりが変わっておりまして、
架空のやりとりを通じて、その真髄にせまるといったところ、
いわゆる対談形式をとっておりました
アドラー心理学に疑問をもつ青年と、それを熟知した哲学者との会話
それによって、ディベートめいた内容にて
その心得を明らかにしていくといった本であります

内容についてというか、アドラー心理学については、
なるほどなと納得といいますか、
それなりに腑に落ちたという具合でありました
私には合うのかもしれない、
そういう感想を偉そうにも抱くのであります
過去があって今があるというよりは、
今のために過去を積んできたといったような目的思想だそうで、
よくよく因果をふくめるような、原因から問題が発生するのではない
そこに向かってきたから、今に至っているという
そんな考え方でありました
これはなかなかよいというか、日ごろ、こう考えようとしていたところ、
手を打って納得できたという具合であります
たぶんに、ドM向けの思想ではないか
自分を省みても、そう思うのでありました

幸せになろうと思ったときから、なれるという感じで、
パラダイムシフトを心根から起こすというか、
変化について、それは自分の心の持ちようですよと
やさしくいうとそんな具合の話でありまして、
カウンセリングめいたやりとりと、
その考え方には、なかなか引かれるものがあったのでした

そんなわけで、結果である現在は、
ここに向かいたいという潜在的な気持ちがあったんだと
まぁ、腹の立つことをいわれるという心理学でありまして、
こういうのは、やっぱりちょっとした言葉遊びめいたところもあるなと
はすに構えてしまうものの、
なかなかどうして、自分に向けるだけには
非常によい考え方で、人生を甘やかさないで済むかもやもと
考えるのでありました

あとは、他人の境界線と、自分の境界線、
その事象について、主導権はどちらのものか、
ナンノブマイビジネス的な考え方といえばいいか、
割り切りも面白いなぁと、ためになったように思うのでありました