CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【ドラマ】ちむどんどん

2022-10-04 20:47:31 | ドラマ映画テレビ感想
NHK朝の連続テレビ小説「ちむどんどん」
無事完走しました
世間的に評価が相当厳しいというか、二週くらい回った楽しまれ方をしていたようで、
なんともかわいそうだなと思ったりしたんだが、
朝ドラなんて、ふわっとしてて、軽い内容で朝を迎える内容にしてくれればいいよと
弱った年寄り的な楽しみ方をしているので、普通に楽しんだのでありました
とはいえ、流石に、何度もサギに引っかかったり、お金にルーズな部分は、
人としてどうなんだと思わされてしまったんだが
4兄妹物語として見たら、まぁ、面白かったと思うのである

沖縄の物語という触れ込みだったから、そういう見方をして
肩透かしというか、なんか思ったのと違うとなってしまったところは否めないんだが、
色々と行き当たり場当たりな生き方と、それを支える借金というか、
人への迷惑ともいってしまえるそれこれが、ちょっとどうかしらというところだったけども、
昭和の頃は、案外あんなもんで、ろくでもない親戚という感じで
存在したんじゃないかしらとか思ったりしていたんだが、
前向きとも異なる、ものすごい推進力で生きているというのは
ある種のエネルギーを見ている楽しさみたいなのがあって、
フォンターナのオーナーに喧嘩売ったりするあたりは、本当に人としてどうなんだと思ったりしたけども、
なんだかんだ、周りに支えられておおむね良好になるという
順風満帆さというか、破天荒さが受け入れられている優しい世界というのが見えたと思うのである

兄の賢秀のひどさがクローズアップされていたわけだけども、
個人的にはそれよりも、姉の優子の方がひどいというか、
ああいうウーマンリブ的な進歩的な教師って、実際昭和の頃に大量に居た気がするなと
現代思想を誤った時代で語らせているようでいて、
実在していそうな空回り感と、信念の強さみたいなのに驚愕したのでありました
ひどいこと書いてるようだけど、個人的には出てきたキャラの中で一番好きだ
旦那との悶着が、昭和の頃にそれって相当すげぇなというか、
そのあたりをギャグで解決してしまった感じが、
ドラマの軽さを担っているようで、とても面白く見ていたのでありました
先鋒の家に乗り込んで、おばあが出てきたクライマックスが、個人的には一番楽しめたシーンであった

最終回で、やんばるちむどんどんにて、さらっと使われている器が琉球陶器風だったのは
なかなかよいなと思ってみていたんだが、時代的に考えると金城次郎さんのだったりとか
結構よさげなそれだったりするんだろうかと想像したりするんだが、
でも、器の内側にだけ絵がないとおかしいんじゃないかなとも思ったり
妙なところが気になったんだけども
料理と器は、一体のものだよなと、まったく本筋と関係ないことを
思い知らされたのでありました
なんだかんだ、東京のちむどんどんよりも、より沖縄風で楽しめる料理になってたところに
そんなことを思ったのである

すったもんだしかないドラマではあったものの
あまり暗い気持ちになることもなく
悪い奴というのも、養豚場に来た男くらいで、あれも、中原丈雄さんが外に連れ出したときに
屠殺されたんじゃないか疑惑というのが個人的にしっくりきてるのでよしとして、
半年楽しませてもらったのでありました

【読書】極悪専用

2022-10-03 20:54:08 | 読書感想文とか読み物レビウー
極悪専用  作:大沢在昌

荒唐無稽といっていいのか、コメディといっても差し支えないような
危険極まりないマンションのお話でありました
なかなか楽しく読み終えたというか、こういうの嫌いじゃないなと
むしろ、大変好ましく読んだのであります

設定上仕方ないのだけども、主人公の成長という部分が
若干弱かったのが残念だったと思うんだが、
それはそれとして、面白い設定で、ひどい話だと
笑いながら読んでしまった
ブラックジョークというでもないが、なんといえばいいか、
漫画だなこれわ

短編というか、目的がないともいえるような
設定だけで完結してそうなコメディを堪能できるわけで、
個人的には、行き過ぎたファンに追われるアイドルの子の話が面白かった
実際ありそうなストーカー事例だけど、
解決というか、なかなかひどいオチながら、
とても笑ってしまった
そんなひどいとは思わないよな
好奇心が猫を殺す的なやつの行き過ぎた世界というのは
なんだろうか、面白いんだが、ふと、世の中案外そういうものにあふれているのかもと
ちょっとだけ怖くなったりもするのである

最終的には、壮大な痴話げんかになってしまうというのは
御愛嬌というか、著者の本領発揮と読みながら感じたのでありますけども
割とあっさりしているというか、惜しみなく終わるという感じが
後腐れなくて、読後感というか、スピード感がよかったと
思うのでありました
とはいえ、続編があってもよさそうな感じでと
ふわっとしているオチもあわせて、嫌いではない
楽しいバイオレンスアクションを楽しめた
そんな小説だったと思うのである

鎌倉殿の13人  時を継ぐ者

2022-10-02 21:05:59 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
視聴完了しました
辛い死が続いたけども、死がなくとも、ここ数回で一番つらい回だったなと
非常によく、親子の断絶が描かれていてよかったと思うのでありました

八田殿が、ああ見えて結構色々とみているというか、
リアリストのような感じなのが素敵で、
わざわざ心中を察して、金剛に諭すというわかりやすさを見せつつも
それでいて、親殺しをたきつけるという、なかなか残酷な男だったのが
序盤の見所だったと思うのであります
八田殿の立場というか、あれはあれで、三浦とまた別次元で危ない男だな
何話か前に、新鎌倉殿に稽古つける勢いで殺しかけていたのが
そのまま出ていたようで、すごくよかった
いいキャラ付けだ
それなのに、女を見る目がまったくないのもいい

大きな戦となるまでもなくというか、
説得でことが収まるというか、尼御台の土下座とか、
様々な、本当の意味での土下座が出るという
なんとも痛ましいシーンの連続で、なんというか辛すぎるというか、
小四郎のそれをどうにかするために、周りがという感じが
ものすごく現実社会でも見る構図というか、
今でも、こういう、落としどころを他人がうまく作るという
日本的コミュニケーションともいえるような
黒いものといったらいいか、いやだなぁというものが
ありあり描かれていて、気持ちというか、座りがわるいのがまた
いい話だと思うのである

最終的には、落ち着くところに落ち着いて、
北条家の騒動ともいえるような内面を見せるのが
また、なんというのか、男親子のあれこれと、
女親子のあれこれが、家庭騒動っぽく、なんとなし何かが解決したみたいな
そんなイメージがあるシーンで固めてあって、
そうかと思うと小四郎がトウを放っていたりと
なかなか、どういう落としどころというか、脚本家先生は家族愛というものに
何か、大きな齟齬があるんじゃないかと思うような
心配なフレ方ではないかと思ったりしたのでありました

そして、いよいよ京都側との確執というか、因縁がはっきりとしてきて
ここを最終目的に向かうんだろうかと
楽しみにするのでありました
さらっと、りくの志を新しい嫁が引き継いでいたのが怖いんだが
まぁ、それはそれ、楽しんでいきたいのである

【読書】初段の力がつく次の一手

2022-10-01 21:12:44 | 読書感想文とか読み物レビウー
初段の力がつく次の一手  監修:羽生善治

良い本なんだが不思議な書物で、
編者は将棋世界、発行者は康光会長、発行は日本将棋連盟で、監修は羽生先生、そして版元はマイナビと
まぁ当たり前といえば、当たり前なんだけども、結局誰の本なんだとか
ちょっと考えてしまったんだが、将棋の問題を解く参考書のようなものなので、
コメントに、康光会長や、羽生先生のそれがあるわけではないんだけども
とりあえず勉強になったのでよしとするのである

三択問題になっているので、比較的取り組みやすく
慣れてきたら、三択見ないで考えるとかやると、
よりよくなっていくんだろうなと思ったりしたのである
序盤、中盤、終盤で問題も分かれているため、それぞれの時点で何をよしとするか、
そういう雰囲気を掴むのにも大変よろしい練習問題で、かなり楽しめたのでありました

終盤問題は速度計算も必要だし、
割と詰将棋っぽいところが多いので、ある意味感嘆というか、
終盤というのは、考えることがだいたい一緒になるんだなと
改めて思い知ったりしつつ
序盤中盤で、どうやって優勢を築くか、そのとっかかりとなる手筋なんかを
ともかくいくつか覚えていくための問題集として、
大変重宝したのでありました

こういうのも結局は、過去問を解くという受験勉強に近いものがあって、
ひたすら次の一手問題を解いていたら、本当に棋力があがって初段になれるんじゃないかと
そう思わせてくれるのもよかったと感じ入るのでありました
説明が短かいので、数行で説明しきれる変化しかないのがよいところだけども、
そのせいか、あんまりこの形になることないよなと、
損得がはっきりとわかる問題ながら、実践的かというとと思わされるものも多かったんだが
とりあえず、こういう問題を解くということ、それに取り組む一歩として
よい本だと思ったのでありました
将棋の勉強として、えらい遠回りというか、
本業ほったらかしにして、余興の練習とかいう故事を思い出すような感じだが
これは、大切な基礎トレーニングだと思って
取り組むのがよいと感じたのでありましたとさ

相変わらず、駒の軽重と、自玉の安全度というものへの理解が薄いなと
自分の欠点がよくわかるところで、不用意な仕掛けは気を付けないといけないと
思うばかりなのでありました
慣れてくると、だいたいこのあたりだなというのがわかってくるというか、
なんかしら、つかめてくるのは、似た傾向の問題ばかりなんだろうかと
ちょっと、似てるけど違う形でも、そういうことをして、大失敗しそうだと
おびえたりしながら、全体を読むということを練習していきたいと思うのであった

素抜きを狙う手筋の多い問題集だったように感じるところ
そんな機会ほとんどないような気がするんだが
見逃してきただけなのかしら